【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

イコラブは、最強のアイドルである。

=LOVE(通称:イコラブ)の全国ツアー、〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉を見て、そんなことを思った。オトトイでは、2025年5月5日〜6日の2日間にかけて東京都・国立代々木競技場 第一体育館にて開催されたファイナル公演のうち、そのDAY2の模様をレポートする。

昨年2024年10月にリリースした『絶対アイドル辞めないで』が、ファン以外にもリーチし、さらなる勢いを出してきているイコラブ。今回の〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉は過去最多となる約9万人を動員したアリーナツアー。全5都市を回り、多くのファンを沸かせ、このツアーを通してグループとしての底力を確固としたものとしてきた。

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

コンサートは、今年2月にリリースされた18th両A面シングルの表題曲『とくべチュ、して』でスタート。ステージには、メンバーのシルエットが用意されていたが、SEが鳴り終わったあとで、そこに立っていたのは、楽曲センターを務める佐々木舞香のみ。佐々木が「とくべチュ、して?」と冒頭のセリフを投げかけると、そのほかのメンバーはなんと客席から出現。序盤からいきなりファンを驚かせる演出に、会場は一気に湧き上がった。

続いてメンバーは、コール&レスポンスのレクチャーのあとで『Want you!Want you!』へ。シャボン玉とともにキュートに舞うと、後方ステージからメインステージへと移動しながら、『ウィークエンドシトロン』を披露。さらに「代々木のみんな、声出してー!!!」という髙松瞳の煽りから始まった、『仲直りシュークリーム』では、仲直りカメラに映し出されたメンバーの姿にファンもメロメロに。さらに他己紹介ソング『ヒロインズ』へと雪崩れ込むと、曲間の決めゼリフではアドリブを交えながら、会場一体となってコールで盛り上げる。おそらく、このツアーでさらに鍛えられた、ファンの大きな声が、会場中に轟かせた。

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

メンバーが一度ステージを後にすると、イコラブのデータを紹介する映像がスタート。こちらはファンシーななかに、各メンバーのプロフィールがわかるようなものだったのだが、野口衣織の紹介のあとで、画面になぜかグリッチノイズが入り、真っ赤なエラー画面が表示された。映像のなかの野口が、笑顔から睨みつけるような表情へと変わり、不穏な空気を醸しだすと今度は黒を基調とした衣装に身を包んだメンバーが登場。ここからは、『呪って呪って』、『手遅れcaution』、といったイコラブの楽曲のなかでもダークなサイドのナンバーを連発。かわいいだけじゃない、イコラブの沼の深さを表現しているようだった。

「あのー、システムエラーでー、みなさんの力が必要なんですけど、みなさんー、力くれますかー?でゅくし!」という齋藤樹愛羅(CV:諸橋沙夏)という寸劇を挟んで、今度は『ラブクリエイト』、『Oh!Darling』を披露。イコラブメンバーは、ここでムービング・ステージを駆使して、スタンド席のかなり近いところまで移動しながら、ステージと客席で大きな愛を作り出した。ここからさらにメンバーは、猫耳、サングラス、東京タワー(!?)を装着し、『Junkies』をパフォーマンス。ヴォルテージをMAXまで高めながらも、ファニーな一面があるのも、イコラブというグループの魅力のひとつだと実感した。

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

圧巻のパフォーマンスで盛り上がりを見せると、ここからは樹愛羅&諸橋が進行する幕間のVTR企画「さなきあクッキング」へ。料理研究家として、瀧脇笙古、髙松瞳をゲストとして召喚してパフェを作るのだが、瀧脇の作り出した衝撃的な見た目の料理に、一同爆笑。瀧脇はさらにロシアン・ルーレットのシュークリームでカラシたっぷりシュークリームを喰らい、さらなる大きな笑いを誘っていた。

続いてメンバーは白い宝石のような衣装にチェンジすると、ダンス・セクションを挟んで、後半戦へ。バスドラムの鳴り響くロック・チューン『いらない ツインテール』でスタート。曲間には、トラメガを持った樹愛羅による「きあら先輩って呼べー!」という力強いパフォーマンスも実施。コンサートはさらにドラムン・ベースのビートが印象的な『CAMEO』へと繋がれ、いまのイコラブだからこそできる「強さ」を演出。センターの大谷を中心に、妖美な魅力を全開にした。

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

ユニット曲や、ソロ曲も数多く持っているイコラブではあるが、今回のセットリストは特に「全員でのパフォーマンス」という部分にフォーカスが当たっていたように思う。近年、バラエティーなどの個々での活動も増えてきたイコラブではあるが、このツアーでは、「全員」にこだわることで、純度100パーセントのイコラブ、そして「イコラブが全員集まったときのすごさ」を届けたかったのだと推察する。

コンサートの勢いはまだまだ続く。『あの子コンプレックス』、『この空がトリガー』といったエモーショナルな楽曲へ。キュートさ、ダークさ、アグレッシブさなど様々な魅力を持つイコラブだが、それをしっかりと表現できるのは、「歌唱力」がしっかりあるからこそ。歌の面でも、強いグループであることをライヴで示していた。

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

メンバーはそこから、ファン目線からアイドルを追う歌詞が魅力的な『超特急逃走中』をはじめ、『君の第3ボタン』『青春”サブリミナル”』といった青春を感じさせる楽曲を立て続けに。『青春”サブリミナル”』の終盤では、ファンと一緒にシンガロングが行われた。この演出には、イコラブというアイドルを追いかけることで、メンバーともに「青春」を感じているような気がした。

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

終盤。スクリーンに映像が映し出されるなか、メンバーは円になり、お互いの眼を見つめ合い、クライマックスへと備える。それぞれがアイコンタクトで語りかける様子は、ここまでの活動で分かり合えていることをまさに感じさせるようだった。そして「エンターテイメントは終わらない。絶対に」という言葉のあとに披露されたのは、イコラブの新たな代表曲“絶対アイドル辞めないで”。かわいさを強調したなかにどこか切ないこの楽曲が、大きな感動が包む中、本編ラストは、再び『とくべチュ、して』。特大のキラキラを振り撒きながら、特別な時間をさらにスペシャルなものにしていた。

大きな「イコラブコール」に応えるため、アンコールには生バンドでのライブパフォーマンスが行われた。セッションが行われるなか、メンバーは後方ステージから花道を通り、客席に笑顔を配りながら登場。アンコールの1曲目は、18th両A面シングルのもう一つの表題曲『恋人以上、好き未満』。ライヴならではの、大迫力のアレンジで。抜群の歌声を響かせた。

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

アンコールはさらにそこから“ナツマトぺ”を披露すると、5月にも関わらず、“海とレモンティー”、“夏祭り恋慕う”と、サマー・チューンを連発。一足お先に、季節を「夏」へと進め、灼熱の熱気に会場を包み込んだ。

“だからとて”で、とんでもないレベルのエモーショナルを客席に届け、MCタイムがはじまるかと思いきや、ここで臨時の「イコラブニュース」が入る。ここでは、キャスターの山本杏奈による追加公演の案内が行われ、観客も大いに沸いた。この追加公演は、今回のツアーのチケットが各会場、即完売が相次ぎ、見切れ席、ステージバック席も販売されたことを受けて開催されるもの。「イコラブのライヴをもっとたくさんの人に届けたい」という気持ちが形になったのだろう。

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

ラストチューンは、“探せ ダイヤモンドリリー”。この楽曲を披露する間、メンバーはステージバック席にも移動し、笑顔を届けていたのが印象に残っている。どこにいても声を届けてくれたファンへの感謝が伝わってくる素敵な時間だった。

ここで、ライヴは終わるはずだったのだが、鳴り止まない「イコラブ」コールに、ここでメンバー全員でステージへ。山本が「ここで、“とくべチュ”なことをしたいと思います。」ということで、スマートフォンでの撮影が許可された。正真正銘のラストチューン『とくべチュ、して』を、集まったファンに向けて、笑顔たっぷりに届けた。最後の最後までメンバーは手を振り、〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉は大団円で幕を閉じた。

【ライヴレポ】イコラブのエンターテイメントは、終わらない──〈=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」〉

取材&文:ニシダケン

ライヴ情報

 
=LOVE ARENA TOUR 2025 「~Timeless Tales~」 
5月6日(火・休) @東京都・国立競技場 第一体育館
<セットリスト>
M1. とくべチュ、して
M2. Want you!Want you!
M3. ウィークエンドシトロン
M4. 仲直りシュークリーム
M5. ヒロインズ
M6. 呪って呪って
M7. 手遅れcaution
M8. ラブクリエイト
M9. Oh!Darling
M10. Junkies
M11. いらない ツインテール
M12. CAMEO
M13. あの子コンプレックス
M14. この空がトリガー
M15. 超特急逃走中
M16. 君の第3ボタン
M17. 青春”サブリミナル”
M18. 絶対アイドル辞めないで
-MC-
M19. とくべチュ、して

【ENCORE】
EN1. 恋人以上、好き未満
EN2. ナツマトぺ
EN3. 海とレモンティー
EN4. 夏祭り恋慕う
EN5. だからとて
-MC-
EN6. 探せ ダイヤモンドリリー

【W ENCORE】
EN7. とくべチュ、して

ライヴ情報

 
=LOVE ARENA TOUR 2025「~Timeless Tales~」追加公演開催決定!!
【日程/会場】
2025年7月12日(土)、7月13日(日) 東京都・有明アリーナ

アーティスト情報

■HP:https://equal-love.jp/
■YouTube:https://www.youtube.com/@equallove_
■X:https://x.com/Equal_LOVE_12
■Instagram:https://www.instagram.com/equal_love.official/
■TikTok:https://www.tiktok.com/@equal_love_12

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