材料を入れて固形燃料に着火すればできあがり! ほったらかしで作れる『メスティン自動レシピ』

アウトドアを楽しむユーザーから根強い人気を誇っている「メスティン」は、ポータブルストーブ製品を扱うスウェーデンのメーカー、トランギアが生み出した、飯ごう。シンプルな見た目からは想像できないほど、幅広い用途があります。

そんなメスティンをより楽しみ尽くすために、携帯性に優れ、サイズ感もよいドイツ発祥「エスビット」のポケットストーブを併用し、自動調理に挑戦してみませんか? 『メスティン自動レシピ』(メスティン愛好会 著/山と溪谷社 刊)には、メスティンの良さを活かせる自動調理レシピを多数収録しています。

メスティンを使った自動調理は、とても簡単。まずは、ポケットストーブと燃焼性に優れた固形燃料を用意し、メスティンに食材をセット。その後、メスティンを着火・加熱し、火が消えるまで待つだけでおいしい料理が完成します。

ほとんど手を加えず、放っておくだけで完成できるのがメスティン自動調理の凄さ。ここでは、具体的にどんな料理が作れるのかをご紹介していきます。

初心者さんは煮込み料理にチャレンジ!【酸辣湯】

自動調理に初めて挑戦する方は、煮込み料理を作ってみましょう。メスティンは深さがあるので煮込み料理に向いています。食材を丸ごと入れ、調味料で味を整えれば、おいしい料理が完成。

数ある煮込みレシピの中でも特におすすめなのが、「酸辣湯」。煮込み料理は濃厚な味付けのものが多いイメージがありますが、「酸辣湯」なら暑い季節でもさっぱりといただけます。

作り方は至ってシンプル。カットしたたけのこやしめじ、ねぎをメスティンへ投入。煮立ったら水溶き片栗粉でとろみをつけ、卵を入れます。その後は塩コショウで味を整え、お好みでラー油を垂らせば、できあがり。煮込みすぎると味が濃くなってしまうので、水を入れながら味を調節していきましょう。

なお、自動調理を行う時は風の影響を受けないよう、風防を用意するのもポイント。本書にはイチオシの風防や自作風防の作り方も掲載されているので、参考にしてみてください。

メッシュトレイがあれば「蒸し料理」もできる!【タイカレーうどん】

メスティンの魅力をさらに引き出したい時は、メッシュトレイを併用すると、あっと言う間に自動蒸し器に早変わりします。メスティンは熱伝導率の良さが売り。うどんや野菜、シュウマイなど様々な食材をすぐに蒸すことができます。

ただし、蒸し料理をする時は空焚きになってしまわないよう、水の量を多めにしましょう。メスティンは底面だけでなく側面も高温になるため、食材を詰め込みすぎて側面が焦げないように注意することも大切です。

掲載されている蒸しレシピの中でも要チェックなのが、スパイシーな香りが食欲をそそる「タイカレーうどん」。チャレンジする時はまず、ゆでうどんの袋の封を切り、袋にいれたままのうどんにオリーブオイルをかけましょう。こうすることで、麺がくっつかなくなります。

もちもち麺とタイカレーのコラボが絶妙な本品の詳しいレシピは本書に。気になる方はぜひ手に取り、いつもとは違うカレーうどんをお手軽に作ってみてください。

上級者はメスティンで焼き菓子作りを【キウイパンプディング】

メスティンの自動調理に慣れてきたら、焼き料理にチャレンジ! 「焼く」という調理法は一見簡単そうに思えますが、基本的に放っておくだけの自動調理では意外と難しいもの。メスティンを焦げ付かせないため、アルミホイルとキッチンペーパーを活用した焦げ防止策を行ったり、バターや油を側面にもしっかり塗るようにしましょう。

「焼く」ことをマスターできると、「ミートローフ」や「ガーリックシュリンプ」といったがっつり系の料理だけでなく、甘い焼き菓子も作れるようになります。中でもおすすめなのが、色鮮やかな「キウイパンプディング」。こちらは、牛乳やグラニュー糖が染みこんだ甘いバゲットとキウイの酸味が絶妙にマッチした一品。メープルシロップをたっぷりとかけ、頬張ってみてください。

たくさんの自動調理レシピを紹介している本書には、冷凍食品やコンビニ食材を使ったレシピも収録済み。身近な食材で作れるお手軽な料理なら、メスティンに初めて触れる方でも作りやすいはず。また、メスティンの手入れの仕方も写真付きで詳しく解説しているので、長年メスティンを使い込んでいる方にも手に取ってほしい一冊となっています。

材料を入れ、固形燃料に着火するだけで完成させられるメスティン自動レシピは、いつもと違ったアウトドアを楽しみたい時にも大活躍。キャンパーや登山家のみなさんは、これを機にメスティンの新たな楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。



『メスティン自動レシピ』

(山と溪谷社)

著者:メスティン愛好会
販売価格:本体1,300円+税

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