「魔法騎士レイアース」アニメ放送25周年記念イベントに光・海・風キャストが集合!キャラソン作詞エピソードも

「55th ANNIVERSARY トムス・アニメ夏まつり 2019」初日となる2019年7月19日(金)、EJアニメシアター新宿で「魔法騎士レイアース」アニメ放送25周年記念イベントが開催され、TVアニメの第1話と第19話がセレクション上映されたほか、獅堂光役の椎名へきるさん、龍咲海役の吉田小南美さん、鳳凰寺風役の笠原弘子さん、オープニング主題歌を歌った田村直美さんが登壇してのトークショーとミニライブが行われました!

トークショーは、「魔法騎士レイアース」のストライク世代だという儀武ゆう子さんの司会で進行。大きな拍手に迎えられて椎名へきるさん、吉田小南美さん、笠原弘子さんが登壇すると、椎名さんは「みんな久しぶり! 元気だった?」と光の声であいさつし、会場はさらに沸き立ちました。

TVアニメ第1話「伝説のマジックナイト始動」についての感想や思い出を尋ねられると、笠原さんは「光、海、風の3人が東京タワーで出会うシーンが懐かしかったです。どこかでつながりがあったというわけでもなく、本当に偶然だったんだなと再確認しました」と、あらためて第1話を見ての感想をコメント。

「海役を任せていただけたドキドキが大きくて、アフレコ初日のことはほとんど覚えていない」と語る吉田さんは、当時のオーディションが光役、海役、風役(の候補)の3人が1組になって実施されたというエピソードを披露し、「オーディションが組み合わせで行われるのはめずらしいので、今もよく覚えています。私が受けたときは、光役がへきるちゃんでした! スタッフのみなさんがキャラクターの関係性や声のバランスをとても考慮してくださっておられるのを感じたので、役をいただけたときのうれしさもひとしおでした」と語ります。

椎名さんは「当時の私は、まだ高校を出たばかりの新人でした。現場に入らせていただいたら、さまざまな作品で主役やメインキャラクターを演じられている方たちばかりで緊張してしまって、床ばかり見ていたように思います(笑)」と当時の思い出を振り返りました。

第1話とともに上映された第19話「対決!魔法騎士VSザガート」は、第1章のクライマックスであり、魔法騎士の3人にとって衝撃の事実が判明するエピソードです。アフレコ当時、先の展開をどこまで先に知っていたのかという質問に対しては、吉田さんが「CLAMP先生が現場にいらっしゃってお話してくださることもありましたが、先の展開は分からないことも多かったです。でも、だからこそ、海たちとシンクロできたように思います」と答え、笠原さんは「第1話からそうでしたが、風ちゃんは冷静でしっかり者。セフィーロに召喚されたのがもし自分だったら風ちゃんほどに冷静な判断や言動はできないと思うので、演じるのにすごく大変だったのを覚えています」と語りました。

そして話題は、アフレコ現場でのエピソードに。吉田さんは「風ちゃんの“癒しの風!”というかけ声を聞いて、スタッフさんたちが『本当にさわやかで、まるでそよ風が吹くような感じ。フロリダの風のよう』と話していたのを今でも覚えています」と笑い、椎名さんは「現場では、いつも小南美さんが率先してしゃべってくださいました。小南美さんとフェリオ(役の山崎たくみさん)の仲がすごくよかったのもよく覚えています」と振り返ります。

それを受けて吉田さんは「私もたくみくんもお酒が好きなので、よく一緒に飲みに行きました。その延長線上で、現場でも楽しくやろうと話していました」と、お酒をほとんど飲まないという椎名さんと笠原さんがいなかった場でのエピソードを語ってくれました。

「魔法騎士レイアース」はいわゆる“魔法少女モノ”としての一面も持ちながら、メインキャラクター3人の恋模様が丁寧に描かれるのも魅力のひとつです。話題がそうしたキャラクターたちの恋愛におよぶと、椎名さんは「第1章の光はそうした気持ちを持たず、ただモコナとたわむれていただけですね(笑)。音響監督の浦上靖夫さんからも、『光は素直な子供で、いざ戦いとなってもそれに素直に乗っかっていってしまう子。そうした一面を前面に出してほしい』とディレクションをいただきました。ですので、風とフェリオがいい感じになっていることにも全然気が付いていなかったと思います」と語り、吉田さんは「ザガートを倒すのよ! と息巻いていたのに、本当に倒したらこんな展開になるの!? とびっくりしました」と、異世界・セフィーロの真実に海同様に驚いたことを述懐します。

笠原さんは「光ちゃんの純粋さがあってこそ、海ちゃんも風ちゃんもついていけたのだなということがあらためてわかって、(セレクション上映を見ていて)涙してしまいました」と語りました。

風はフェリオ、光は第2部から登場するザガートの弟・ランティス……と相手ができる中で「海の恋の相手はアスコットではなくクレフだと知ったときは驚きました」と吉田さん。「最初はアスコットかなと思って、現場では(アスコット役の)高山みなみちゃんの近くに座っていたのですが、それからは(クレフ役の)佐々木望くんの近くに座るようになりました(笑)」と現場でのエピソードを語ってくれました。

椎名さんが「海はどのような経緯でクレフに惹かれたのでしょうか?」と問いかけると、吉田さんは続けて、海のイメージソング「夢色の翼」の作詞をしたときのエピソードを振り返りました。「海ちゃんのキャラクターで、恋愛をモチーフにした曲の作詞をお願いしますと言われ、ふと思い浮かんだのが第4話で“水の龍”を習得するときのエピソードでした。ザガートの力で石にされてしまったクレフが、モコナの力を借りて海に語りかけてくれるんです。この時の海の気持ちを想像して『あなたの言葉あふれれば 負けることを恐れず 飛び立っていける』という歌詞が生まれました」。

吉田さんはさらに「自分の夢や目標をかなえるために何かをすることはもちろん大切ですが、私は人のためにがんばるお話が好きです。光を助けたい一心で魔法の力を身に着けられたこのエピソードはとても印象に残っています」と作品の魅力を語りました。

話題がつきないトークも、いよいよ終盤に。「光、海、風の3人は自分にとってどのような存在か?」と問われると、椎名さんは「自分にとって細胞、魂といえるくらい大切な存在です。光の存在は、私の中から一生失われることはないと思います」とコメント。

吉田さんは「当時使っていた手帳を見ると、オーディションに合格して海役に決まった日は花丸が付けられていました。それ以来、今でもずっと大切なキャラクターです」と同意し、笠原さんは「今日、あらためて3人で集まれて、当時に戻れたような気がしています。光ちゃんたち3人の縁とともに、私たち3人の縁も生まれたのだと思うと感慨深いです。これからも「レイアース」をよろしくお願いします」と語りました。

最後は、本作のオープニング主題歌「ゆずれない願い」を歌ったアーティストの田村直美さんが登場。「25周年ってすごいよね! 『レイアース』は、私も今でも大好きな作品です。『ゆずれない願い』はこれまでに大勢の方が歌ってくれたのがうれしいし、私も、今でも歌っています!」とあいさつ。さらに、「『ゆずれない願い』は1994年11月9日にシングルを発売したので、この曲も今年の11月で25周年です。その辺りでライブができないかと計画しています!」と宣言し、高らかに「ゆずれない願い」を歌ってくれました。

ラストは3人のキャストが再び登壇し、椎名さんが「放送から25年がたった今でも、こんなに大勢の方が集まってくださって『レイアース』を好きだと言ってくださることが本当に幸せです。光はずっと信じる心が力になると言い続け、最後まで諦めないことで夢をかなえました。その後、私も大人になってたくさん夢をかなえました。だから皆さんも同じように『信じる心が力になる!』という言葉と、『魔法騎士レイアース』をどうか忘れずにいてください。」と挨拶し、観客席に向かって「炎の矢」を発射! 万雷の歓声と拍手に包まれて、イベントは幕を閉じました。

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