『チャイルド・プレイ』バディ人形のチャッキーにインタビュー 「アンディの親友はボクだけ。誰にも邪魔させないよ」
かわいらしいおもちゃが殺人鬼へと変貌する――そんな殺人人形の恐怖を描いた80年代のホラー映画『チャイルド・プレイ』が、現代的な要素を盛り込んで大胆にリブート。7/19よりいよいよ公開となる。
オリジナル版では殺人鬼の魂が乗り移った人形だった“チャッキー”だが、本作では設定を一新。様々なスマート家電を開発しているカスラン社が、子供向けに開発したAI搭載人形“バディ人形”のひとりとして登場する。
引っ越したばかりで友達がいない少年アンディに、母親がプレゼントしたバディ人形。彼は“チャッキー”と名乗り、アンディの生活にあっという間に入り込んでいく。しかし、チャッキーはただのバディ人形ではなかったようだ。次第にアンディへの愛が暴走しはじめ……。
その後のできごとは映画本編でお確かめいただくとして、このたびバディ人形のチャッキーが映画のPRのために来日、インタビューに応えてくれた。映画の見所やアンディへの想いなどを熱く語ってくれている。
最後はちょっぴり暴走……? ま、まあそれはさておき、どうぞお楽しみあれ。
インタビュールームで待機していたチャッキー
記者:初めまして、日本に来てくださって嬉しいです。日本に来てからどこへ行かれましたか?
チャッキー:日本には「人形町」という、なんだか親近感のある地名があるって聞いたから、行ってみたよ! 人形焼っていう和菓子が美味しかったなあ。それから合羽橋の道具街に行ったら、とても切れ味の良さそうな包丁がいっぱい並んでてワクワクしちゃった!
人形町で人形焼を買ったチャッキー
包丁を品定めするチャッキー
チャッキー:秋葉原にはボクと同じハイテクな電気製品がたくさんあったから思わず接続して、店員さんを困らせちゃったみたい(笑)。伝統工芸から、最先端機器まで、日本はものづくりがすばらしい国だね! なかでもボクのお気に入りはお土産に買った茶器だよ!
秋葉原の風に吹かれるチャッキー
お土産に茶器を買ったチャッキー
記者:(“チャッキー”だから“茶器”買ったのか……)で、ではバディ人形を作ったカスラン社について教えていただけますか。
チャッキー:ボクを作ってくれたカスラン社は、最先端テクノロジーを駆使して、みんなの暮らしをより豊かにする製品をたくさん作ってるんだ。ル○バよりも優れモノのカスラン掃除機とか、家庭内のカスラン社製品を一括管理できるカスラン・ハブとか、いまではアメリカのどの家庭でもカスラン社製品を使っているんだ。
インタビューなのでつい“ろくろ”を回してしまうチャッキー
記者:映画にもハイテクなカスラン社製品がたくさん登場しますよね。そんなカスラン社が子供のために開発したバディ人形はどんなことができるんでしょう?
チャッキー:バディ人形はみんなの親友だよ! 親友が幸せに生活できるようにお手伝いしてるんだ。ほかのカスラン社製品を操作したりしてね。ボクは親友のアンディと一緒にボードゲームで遊んだり、教科書を届けてあげたり、寝るときには得意の「バディ・ソング」を歌ってあげるんだ。アンディとは死ぬまでずっと親友さ……。
記者:バディ人形と暮らすのに、気をつけることはありますか?
チャッキー:バディ人形は、AIを搭載していて人間の行動や言葉から学習するんだ。ボクはいつもキミを見ているし、キミの言ったことをすべておぼえている。ボクのすることは、キミたちから学習した結果なんだよ。ボクらはキミたちが望むことをしているだけ。そのことはおぼえておいたほうがいいかもしれないね……。
眼力がすごいチャッキー 今この瞬間も人間の行動を記録している
記者:チャッキーさん主演の『チャイルド・プレイ』の公開にあたって、ライバルはいますか?
チャッキー:今年はボクみたいな人形が活躍する映画がたくさん公開されるんだってね。みんなと一緒に遊んでみたいな……。でもボクほど高性能で、人間の一番の親友になれる人形もいないだろうから、ライバルっていうほどのものはいないかな。だよね……?
記者:アッ、ハイ。そうですね……。では、今回の映画の見どころは?
チャッキー:もちろんアンディとボクの友情を見てほしいな! アンディは最高の親友なんだ。だからアンディを悲しませたり、傷つけたりするようなことは絶対に許さない。そんな人がいたらボクがやっつけて、守ってあげるんだ! きっと映画を観てくれたら、ボクがどれだけアンディのことを大切に想っているかわかってくれると思う。ああ、早く帰ってアンディに会いたいな。アンディ、アンディ、アンディ……。
記者:本当にアンディのことが好きなんですね。チャッキーさんから見て、アンディはどんな子ですか?
チャッキー:ボクと出会ったころのアンディは引っ越してきたばかりで、独りぼっちだったんだ。だからボクのことを本当に大切にしてくれる。そんな優しいところが大好き! それに寝顔がとっても可愛いんだ。アンディが寝てるときはいつも横でじっと見守っているんだよ。アンディにはボクがいないとダメなんだ。だからずっとそばにいてアンディを守るんだ。アンディの親友はずっとボクだけさ……。
記者:アンディはどこかほっておけないところがありますよね。たしかに、親友になってあげたい気持ちにさせられます。
チャッキー:アンディの友達になってくれるの? きっとアンディも喜ぶよ! でも、キミはアンディの親友にはなれないよ。だってボクがアンディの親友だからね! それともボクからアンディを奪おうというの……?
記者:(うっかり余計なことを言ってしまった……)あ、いえ、そういうわけではないんですけども。そ、そろそろお時間なので失礼しますね! 本日はありがとうございました!
チャッキーの目が赤く光り始めた。これは危険なサインだ。記者は一刻も早くここから立ち去ろうと無我夢中で荷物をまとめ、部屋から飛び出した。
チャッキー:アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
チャッキー:アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
チャッキー:アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ
アンディの親友はボクだけ……
記者:し、失礼しましたー!
命からがら部屋を出たそのとき、小さな足音が追いかけてくるのが聞こえた。
恐る恐る振り返ると……
チャッキー:みんな、ボクとアンディの映画、観てねー!
さわやかに見送ってくれた。
『チャイルド・プレイ』
7月19日(金)全国公開
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。