スイスの学生が開発中のロボット「Spacebok」は“ムーンジャンプウォーク”する!

そして今回、公開されたのは跳躍能力を持つロボット。スイスの学生チームが開発している「Spacebok」で、4本足で飛び上がったり歩いたりすることができるというもの。地球よりも重力が低い場所での活用を想定している。
・ガゼルのイメージ

たとえば月であれば重力は地球の6分の1なので、地面を蹴ると自然と体が宙に浮く。そうした環境で効率的に移動できるように開発されたのがSpacebokだ。
Spacebokの名称はSpringbok(スプリングボック=ガゼルの一種)からきている。ガゼルが敵から必死に逃げるときのように地面を蹴って跳躍しながら進む姿をイメージしている。
・力をためてジャンプ!

この技術の肝は「リアクションホイール」と呼ばれるもので、ジャンプのスピードを調整しながらエネルギーを効率的に放出するというもの。平たく言えば人間が行う、かがんで力をためて勢いよくジャンプするという動きを、緻密な計算のもとにSpacebokで実現している。
公開された映像を見ると、たしかにSpacebokは人間でいう関節のような部分をうまく使って自然にジャンプしている。その一方で砂丘のようなところも歩行する能力を持ち、将来さまざまな環境での調査に活躍しそうだ。
(文・Mizoguchi)

ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。