女子ワールドカップ優勝のラピノー選手に「イヤなら出ていけ!」と日本プロ野球選手が暴言
FIFA女子ワールドカップ2019で優勝したサッカーアメリカ代表チームのキャプテン、ミーガン・ラピノー選手に対し、日本のプロ野球選手が浴びせた差別的な暴言が波紋を広げている。
プロ野球ファンの間から問題視する声が上がっているのは以下のツイート。ニューヨーク出身で、現在は福岡ソフトバンクホークスに所属し最多セーブ記録などを持つデニス・サファテ選手と、WBCカナダ代表経験もあり、現在は読売ジャイアンツに所属するスコット・マシソン選手の2人が、ラピノー選手に対して送ったものだ。
Agreed. go see how things are else where— Scott Mathieson マシソン (@mathieson_scott) 2019年7月9日
https://twitter.com/mathieson_scott/status/1148419933769834497
サファテ「そんなにアメリカが嫌いなら出ていけ! 誰も止めやしない」
マシソン「その通りだ。他の国がどんなもんか知ればいい」
現在ツイートは削除されているが、2人の発言はこちらにまとめられている。
女子W杯サッカー得点王&MVPのラピーノ選手に対してサファテ選手とマシソン選手が暴言(NAVERまとめ)
https://matome.naver.jp/odai/2156284552299148001[リンク]
敬虔なクリスチャンで知られるサファテ選手の過去のツイートからは親トランプの保守的思想が読み取れる。そんな彼からすると、同性愛者であることを公表し、LGBTに否定的なトランプ大統領に抗議の意思を示すために試合前の国歌斉唱を拒んだり、「(招待されても)ホワイトハウスへなんか行かない」と発言するラピノー選手の態度が気に入らなかったものと思われる。
サファテ選手のこの「出ていけ!」発言と、それに同調したマシソン選手に対し、野球ファンは
「ホークスファンとしてあなたには失望した」
「そんなに多様性が嫌いなら出ていけ! 誰も止めやしない」
「よう、クソッタレな人種差別主義者」
「お前だって金儲けのために日本に来た移民だろう。アメリカが好きならアメリカに帰れよ。お前のピッチングは好きだったけど、今はとても不愉快だ」
「巨人ファンの端くれとしてこの暴言を断じて許す訳にはいかない。読売ジャイアンツはこのツイートに関して早急にきちんとリリースを出すべきだ」
「ホワイトハウスと国民を同一視してるね。ラピノーこそアメリカとアメリカ人を愛する真の愛国者だ」
「と日本で野球をやってる男が申しております(笑)」
と大ブーイング。
日本でマイノリティとして暮らしながら、同じマイノリティであるラピノー選手に心ない発言を浴びせた2人には、「私たちはもっと良くできる。もっと愛し合い、憎しみ合うのを止めましょう」「ここにいる人もいたくない人も、賛同する人も反対の人も、世界をより良くするのは私たちの責任です」と呼びかけて喝采を浴びたラピノー選手の凱旋スピーチを噛み締めてもらいたい。
BBCニュース – 「最高にワル」なチームに賃金平等を要求 米女子サッカー代表 https://t.co/R5gG4FWtbf pic.twitter.com/IVyLKUwU9V— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2019年7月11日
https://twitter.com/bbcnewsjapan/status/1149183976319250433/video/1
画像とソース引用:『Twitter』より
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: ろくす) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。