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アベノミクスの「成果」を示すデータ集(モノシリンの3分でまとめるモノシリ話)

アベノミクスの「成果」を示すデータ集

今回はモノシリンさんのブログ『モノシリンの3分でまとめるモノシリ話』からご寄稿いただきました。

アベノミクスの「成果」を示すデータ集(モノシリンの3分でまとめるモノシリ話)

さて,選挙も近づいてきたということで,アベノミクスの成果を示すデータを貼り付けていこうと思う。

選挙のたびに「経済」が強調されてきたのだから,有権者にとってアベノミクスの成果を確認することは必要不可欠である。

まずはツイッターで盛大にバズったこのグラフから。アベノミクス前の2012年を100とした賃金と物価と消費の推移である。

賃金と物価と消費の推移

データ元:厚労省,総務省

 
消費税増税と円安により,物価が6年間で6.6%も上がった(赤)。

その一方,名目賃金は2.8%しか伸びなかった(青)。

だから実質賃金は,アベノミクス前と比べて3.6%も落ちた(緑)。

そして,実質世帯消費動向指数は9.3%も落ちた(黄色)。

日銀によると消費税増税による物価上昇効果は2%だそうだ。

残りの4.6%はアベノミクスがもたらした円安が最も影響しているだろう。

(なお,2015年に原油の暴落があったおかげで円安による物価上昇の勢いが抑えられていたが,2017年頃から原油価格がもとに戻り始めたので,その抑圧効果が薄れて物価が上がった。原油価格がアベノミクス前の水準のままだったら,円安による物価上昇はもっと凄まじいものになっている。)

つまり,増税に円安を被せたことにより,物価が急上昇し,賃金が全然追い付かなかったので,我々はビンボーになったのである。

以上。

と,ここで終わりにするとアベ応援団の方々がギャーギャーうるさいのでもっとデータを貼っていく。

実質賃金のことを言うと必ず新規雇用者が増えて平均値が下がっただけ,と言い出すバカがいるが,名目賃金を見ろ。下がってないだろう。

単に名目賃金の伸びを物価が上回ったから実質賃金が下がっただけ。

これだけだとまだギャーギャー言いそうだ。そこで,サンプル数が決まっており,「新規雇用者増による影響」が無い,可処分所得の推移について見てみよう。

可処分所得の推移

データ元:総務省

 
可処分所得で見ても,2017年の実質値はアベノミクス前を3%も下回る。

こういうと「税金や社会保険料で下がったんだ」と言い出す輩がいるので,税金や社会保険料が引かれる前の実収入で見てみよう。

実収入と物価

さっきよりはマシだが,やはり実質実収入で見ても,2017年はアベノミクス前より下。

さて,賃金の話に戻る。2018年の名目賃金は,あれでも思いっきりかさ上げしているのである。2018年から賃金の算出方法が変更された。サンプルを一部入替えて,ベンチマーク(賃金算出に使い係数みたいなもの)を更新した。

今までなら遡って改定して変な段差が出ないようにしたが,それを止めてしまった。

だから,2018年だけ急に伸びた。

前年比伸び率

見てのとおり,2013年~2017年の5年間で1.4%しか伸びなかったのに,2018年の1年間で1.4%伸びた。

でも,物価がこの年1.2%伸びたので,結局実質賃金の伸びはほぼ横ばい。

かさ上げしてもショボいのがミソ。

我々がビンボーになった結果,GDPの6割を占める実質消費は異常な停滞を引き起こした。

実質消費

2014年~2016年にかけて3年連続で下がった。戦後初。

2017年は前年よりは上がったが,4年も前の2013年を下回った。これも戦後初。

戦後最悪の消費停滞を引き起こしたのがアベノミクス。

そして,これすらもかさ上げされた結果なのである。

2016年12月に,「国際的GDP算出基準である2008SNAへの対応」を強調して,GDPが1994年まで遡って改定された。

しかし,肝心なのは,その2008SNAと全然関係ない「その他」

この部分でアベノミクス以降のみかさ上げし,90年代を大きくかさ下げするという「ソノタノミクス」という現象が起きた。

その他の嵩上げ額

データ元:内閣府

 
おかしいだろ。これ。

で,改定前後の名目民間最終消費出の差額と,「その他」を重ねてみると,アベノミクス以降のみ3年度連続で一致する。

名目民間最終消費出の差額と「その他」嵩上げ額

データ元:内閣府

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