働く女性の約8割が睡眠中に覚醒する“無自覚夜ふかし”状態に! 不規則な生活が1週間後の肌に影響していた[オタ女]
見た目年齢にも影響し、自分らしい美しさ、健康的な美しさの鍵となる“肌”の状態は、一人一人の肌質(遺伝的要素)だけでなく、その時々の体・心の変化などが複雑に関連しています。特に、近年における女性の生活は、時間に追われる日々も多く、生活リズムも乱れがち。睡眠時間の国際比較データでは、日本の働く女性は睡眠時間が他国に比較して圧倒的に短いことが明らかになっています。
そこで資生堂ジャパンは、生活リズムと睡眠の質について着目し、スマートフォンアプリ『熟睡アラーム』を提供する株式会社C2とともに、20~50代の働く女性を対象とした睡眠計測による「働く女性の生活リズムと睡眠の実態調査」を実施。
その結果、働く女性の約8割が、知らず知らずのうちに睡眠中に覚醒する“無自覚夜ふかし”を1回の睡眠で2回以上起こしていることが判明。また、その発生は、生活が不規則であるほど多発していることが分かりました。
最先端の皮膚科学研究を有する資生堂の研究でも、睡眠中の覚醒が体内リズムに影響を及ぼし、さらに1週間後に肌のうるおいを示す角層水分量の低下を引き起こすことが分かったそうです。その日の睡眠が、翌日の肌や体調だけではなく、1週間後にまで影響を及ぼしていたなんて……!
就寝時間が不規則な人ほど“無自覚夜ふかし”が発生&肌に不調を感じている
今回、2週間にわたって行われた実態調査の結果、就寝時間が不規則な女性は半数以上に及ぶことが明らかになりました。さらに、就寝時間が不規則であるほど、“無自覚夜ふかし”の発生回数が多い人の割合が高いという結果に!
調査期間中、睡眠アプリで測定された対象者の“無自覚夜ふかし”の発生回数は平均3.7回、約8割(77.2%)が2回以上発生していましたが、平均を上回ったのは30代と40代。30代は4.1回、40代は3.9回と多発しています。
また、就寝時間帯が「かなり規則的」な人と「不規則」な人で、“無自覚夜ふかし”の発生回数を比較すると、3回以上発生している割合は、圧倒的に「不規則」な人が高く、「かなり規則的」な人と、1.7倍の開きがありました。
そしてここからが本題! 日記調査で肌の調子を聞いたところ、“無自覚夜ふかし”の発生が2回未満の人と3回以上の人で大きな差が生じています。
2回未満の人は、6割以上(65.2%)が「肌の状態が良い(良い+まあ良い計)」と回答したのに対し、3回以上発生している人は、52.2%にとどまり、その差は13ポイントとなりました。“無自覚夜ふかし”を多発してる人の52%が「良い状態」と回答した肌の状態も、どれくらいのコンディションなのか気になりますね。
体内リズムの乱れが1週間後の肌に悪影響を及ぼす!
“無自覚夜ふかし”が肌の不調に影響する理由は、皮膚が自ら生まれ変わり、健康な状態を保つための仕組み“ターンオーバー”が関係しています。
表皮をつくる角化細胞は、基底層で生まれた後、約4週間かけて角層になるために変化しながら押し上げられ、その後、角層細胞として皮膚のバリア機能・保湿機能を担い、2週間後には垢やフケとなりはがれ落ちます。
資生堂が体内リズムの乱れが肌に及ぼす影響を検証したところ、睡眠中に5~10分程度の睡眠中断が自律神経機能やホルモン分泌リズムを変化させ体内リズムを乱し、翌日の肌のみならず、1週間後の肌にまで影響を及ぼしていることが判明!
短時間の睡眠中断により体内リズムが乱れることで、睡眠中断後の翌朝の皮脂分泌量が低下し、さらに1週間後には肌のうるおいを示す角層水分量が低下することがわかりました。
化粧品や美容マスクなどで外側からのスキンケアも大事ですが、やはり重要なのは体の内側から。規則的で良質な睡眠により、1週間後の肌が守られることを意識する必要がありそうです。
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