『X-MEN:ダーク・フェニックス』マイケル・ファスベンダー&タイ・シェリダン お互いの演技方法の違いが明らかに
世界を危機に陥れる強大な敵とミュータントたちの時空を超える壮絶な戦いを描き、全世界累計興収が28億ドルを超える驚異の大ヒットを記録したメガヒット・シリーズの最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』。現在大ヒット上映中です。
シリーズでマグニートを演じたマイケル・ファスベンダーと、サイクロップスを演じるタイ・シェリダンにお話を伺いました。
――本作でX-MENシリーズは一度完結となりますが、改めてマグニートとサイクロップスのキャラクターの魅力はどんな所にあると思いますか?
マイケル・ファスベンダー:マグニートは、どんな事にも妥協をしない行動の人だと思います。でも感情と行動が矛盾してしまう部分もあるキャラクターだと思う。色々な経験をしていくマグニートに共感出来る人も多いと思う。コミックスのマグニートは民主運動から生まれたキャラクターで、社会からのけ者にされている人々の代弁者というかね。人々の為に自己を犠牲にして戦う、それが皆さんの憧れるヒーロー像なのでは無いかと思いますが、マグニートは単一的では無い描かれ方がされているのが魅力だと思うよ。
タイ・シェリダン:強さと忠誠心、でしょうか。自分の大切な人の為に全力で愛情を注いでいて、自分よりも大切な人の事を一番に考える、そんなサイクロップスは僕にとっても見習いたいキャラクターなんだ。マイケル(ファスベンダー)ともよく話すんだけど、X-MENのキャラクターというのは災難にあって、社会にも認められない中で葛藤して成長していくよね。僕たちの社会にも残念ながら差別があって、だからこそ人々はX-MENに惹かれるのだと思う。
――X-MENシリーズにはこれまでもたくさんの素晴らしい俳優が出演してきた、お2人ももちろんそうなのですが。
マイケル・ファスベンダー:ありがとう!
タイ・シェリダン:どうもありがとう!
――アメコミ原作の作品やヒーロー作品の社会での影響力が変わってきたと感じますか?
マイケル・ファスベンダー:まずは興行収入がかつてないほどの人気を獲得していることを証明しているよね。今世の中には様々な問題があって、それをなんとか正そうと考えている人が多いと思う。そんな時にヒントを与えてくれたり、僕たちの味方になってくれるのがヒーローなんだよね。
タイ・シェリダン:その通りだよね。キャラクター達を通して色々な正義の形を知ることが出来る。特にX-MENは虐げられてきたヒーロー達が自分達の力でその状況を打破するから、他のコミックスのキャラクターと比べてもより素晴らしいのだと思う。
――本作はアクションがとても素晴らしかったです。実際にアクションの演技は、後でVFXが加わることを想像しながらやるので大変では無いですか?
タイ・シェリダン:VFXの変化は俳優にとってとても有益だと思う。静止画で2Dだったコミックスの絵柄が実写になって、複雑な撮影を繰り返ししていく中で「今どの様な映画作っているのかな?」と混乱してしまうこともあるんだけど、そういうった時に「プリビズ」(VFXによってCG映像を実際に制作する前に、完成した状態を想像できるシミュレーション映像を作成すること)があると、助かるんだ。
マイケル・ファスベンダー:実は僕は「プリビズ」にとっては完全に賛成ではないんだ。数年前から出てきた技術でもちろん役に立つことも多いと思うのだけど、私が一番参考にするのはやはりコミックスなんです。ヘルメットがひしゃげて顔を歪める部分とかも、コミックスの表情を参考にしたりね。僕がやっているマグニートのポーズなんかは、ほとんどコミックスに習っているんだよ。
――それぞれの演技方法の違いも個性的で素晴らしいですね。どうもありがとうございました!
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