まるでSFの世界! 走って飛べるクルマ「ASKA」のコンセプト公開

道路を走っていた車から翼が出現して空を飛ぶ、と聞くと何やらSFの世界の話のようだが、近い将来、現実のものとなるかもしれない。

米国カリフォルニアに本部を置き、イスラエルにR&Dセンターを構える航空スタートアップNFTはこのほど、道路を走行できる電動垂直離着陸機(eVTOL)のコンセプトを発表した。

・計14のファン搭載

未来感満載のこのeVTOLの名称は「ASKA」。日本人なら、飛鳥? と思うだろうが、創業者でCEOのMaki Kaplinsky氏は日本人と思われ、日本語の飛鳥からきているようだ。

この名称にしたのはおそらく飛ぶ鳥のイメージだからだろう。ASKAは左右に長く伸びる翼を備えている。翼の先端にはファンがあり、またボディ前後に配置されたものと合わせて計14のファンで揚力を得る。

垂直に離陸することができ、そして一定の高度に達したらファンは角度を変え、これにより前進する仕組みのようだ。

・翼は折りたたみ式

そして道路を走行するときは、翼は折り畳まれる。ボディは通常の車と同等のサイズだが、畳まれた翼がボディの上にくると一回り大きくなる。

また、翼を広げるとなかなかのサイズになることから、滑走路は不要にしてもそれなりのスペースを確保できるところでの離発着となりそうだ。

同社サイトによると、個人への販売に加えて、サブスクリプションサービスの展開を視野に入れている。来年にもプロトタイプを発表する予定とのことで、車から飛行機やドローンに乗り換えることなく目的地までスムーズに移動できる日はそう遠くないのかもしれない。

NFT

(文・Mizoguchi)

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