水と音と光のシャワーを全身で浴びまくる!! 本場タイの『S2Oフェスティバル』参加レポート 日本でも7月13~15日に開催!
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タイでは4月13日から15日が旧正月で、“ソンクラーン”と呼ばれています。元来ソンクラーンでは人々が仏像のお清めを行っていたのですが、それがどういうわけか徐々に水を掛け合うイベントへと発展。現在では“水掛け祭り”として知られ、街中で人々が音楽を流し、誰彼構わず水鉄砲などで水を掛け合う無礼講なイベントとなっているのです。
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そんなソンクラーンの水掛け祭りに便乗し、2015年からタイ国内で『S2O SONGKRAN MUSIC FESTIVAL』(以下、S2Oフェスティバル)なる音楽フェスティバルがスタート。毎年ソンクラーンの期間に合わせて開催され、大音量でEDMを流しながら観客に向けて大量の水を放出するという、アジア最大級の水と音楽のフェスティバルとして音楽ファンの間で知られているのです。
この『S2Oフェスティバル』は2018年夏には日本に初上陸を果たし、今年も7月13~15日に千葉県・海浜幕張公園にて開催が決定! その興奮をいち早く体験するべく、今年も4月13日~15日に開催された本場タイの『S2Oフェスティバル』に参加してきました。現地の熱狂の様子をレポートします!
本場・タイの『S2Oフェスティバル』参加レポート
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バンコクに作られた『S2Oフェスティバル』の会場(Live Park)にやって来ましたが、4月のバンコクはなんと夕方でも気温が連日30度を超える蒸し暑さ。一刻も早く頭から水をかぶりたい気分になります。まさにソンクラーン日和ですな!
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僕自身も濡れる準備は万端で、下には水着を履き、靴ではなく公式グッズのビーチサンダルを履いて会場入り。ビーチサンダルで音楽フェスティバルに行くなんて普通では考えられませんが、逆にS2Oでは靴で参加するなんて考えられないほどずぶ濡れになるそうです。
そして「さあ会場に入るぞ!」と意気込んで入場ゲートに向かって歩いていたのですが、いきなりスタッフに囲まれてしまいました。なんだなんだ……?
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何を言っているのかわからないので、とりあえず「イエスイエス」と答えていたら、訳も分からぬうちに水風船を持たされてしまいました。どうやら頭上で水風船を割った瞬間の写真を撮影してくれるサービスのよう。会場入りする前からずぶ濡れになることが確定しました。さすが水掛け祭りです。
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スタッフのカウントダウンに合わせて頭上で水風船を握りつぶすと服は早くもビチョビチョに。「まあ中でどうせ濡れることになるし……」と自分に言い聞かせながら、会場の中へと足を進めていきます。
想像以上の放水量にビビる!! 水が飛んでこないセーフティーエリアでまったり堪能……
ステージまでの道には写真映えしそうな撮影スポットやオブジェがたくさんあったので、よさげな場所を見つけるたびに写真をパシャリ。アラフォーのおじさんもついついはしゃいでしまいました。
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きっとモデルが若い男女だったらいい感じに映えていたことでしょう……。
そんな感じで楽しみつつ歩き続けていると、いよいよステージが見えてきました!
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えっ……ソンクラーンは水鉄砲を使った水掛け祭りって聞いてたけど、この放水量はもはや消防車レベルなんですけど……!!
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実際によく見るとスタッフは消防車のホースのようなものを持って客席に向けて放水してるじゃないですか。こんなのを浴びに行くなんて狂気の沙汰だぞ……!
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とても入場してすぐに激しい放水を浴びるテンションにはなれなかった僕は、後方の安全なエリアでフェスティバルを堪能。もちろんお客さんの中には「EDMを楽しみたいけど濡れるのは勘弁!」と思っている人もいるでしょうから、会場には水が全然飛んでこないエリアも用意されているのです。
せっかくなのでマンゴータピオカドリンクやビールを飲んだり、タイの屋台料理なんかも堪能しつつ、まったりとEDMを堪能することにしました。
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しかし不思議なもので、遠目でフェスティバルを眺めているとだんだん慣れてくるのか、水を浴びている人たちが少しずつ楽しそうに見えてきました。特にEDMという音楽と放水の演出の組み合わせは最高に合っていて、曲の盛り上がるタイミングがわかりやすい上に、そこで激しく放水されるから、曲をまったく知らなくてもノリだけで楽しめる……!!
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しかもフェスティバルが後半に差し掛かるにつれて放水量も格段にアップし始め、空が暗くなったことで光の演出もギラギラと目立つようになってきました。そして爆音で流れるEDM以上に響き渡るお客さんの歓声……! これはすごい!!
周囲の雰囲気に乗せられ、ついに最前線へ……!
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どんどんヒートアップする雰囲気に乗せられ、ついに僕も「やっぱりせっかくタイまで来たんだし、ガッツリ水を浴びなきゃいかんでしょ……!」と、最前線まで突撃する決意を固めました。
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防水ケースに入れたスマートフォンを片手に持ち、ムービーを回しながらいざ突撃!!
こちらは先日バンコクで参加してきたS2Oフェス(大量の水をぶっかけられるやつ)で最前まで特攻した時の動画です。もちのろんずぶ濡れになったけど最初からプールに行くくらいの心づもりだと最高に楽しめた!#S2O pic.twitter.com/htzrAtLul4— Shinichiro Nojima|野島慎一郎 (@aochins8) May 29, 2019
https://twitter.com/aochins8/status/1133690116352798720
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最前線でモロに放水を浴びると、まともに前すら見えないという訳のわからない状態に……。でもそれがいい! 濡れる覚悟ができていると、水を掛けられるというよりもプールの中で遊んでいるような感覚になれて、しかもその中で爆音のEDMが流れているのですから、自分でも意味のわからないテンションになってしまいます……!
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普通の音楽フェスティバルでももちろん非日常感を味わえますが、そこに水と光のシャワーがプラスされることで完全に異次元の非日常感を体験できるのです。この感覚を日本でも味わえるなんて素晴らしいじゃないか……!!
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パフォーマンスが終わってセーフティーエリアに戻ってきた僕は体に一か所も乾燥している部分がなく、すっかりヨボヨボの状態に。しかし顔には「やってやったぞ」と言わんばかりの充実感が浮かんでいます。あー楽しかった!
高みの見物ができるVIPエリアも最高! 『S2O JAPAN』のチケットは絶賛発売中!
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すっかり味をしめた僕は2日目・3日目も参加し、ビールを飲んでは水を浴びるサイクルで非日常空間を満喫してしまいました。
3日目には特別にVVIPエリアにも入れていただきましたが、水に濡れない高い位置からステージや客席を見渡せる贅沢なスペースとなっていました。濡れずに『S2Oフェスティバル』の雰囲気を堪能したい人には最高の席かもしれませんね。
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もちろん本場・タイの『S2Oフェスティバル』と日本で開催される『S2O JAPAN』では違う部分も数多くあるかとは思いますが、水と音楽と光による非日常な演出を味わえることは間違いないでしょう。チケットは絶賛発売中とのこと。音楽を知らなくても楽しめる空間になるかと思いますので、興味のある方はぜひ遊びに行ってみてください!
S2O JAPAN SONGKRAN MUSIC FESTIVAL
開催日時 / 2019年7月13日(土)14日(日)開場 12:00 開演 14:00
15日(月・祝) 開場 15:00 開演 17:00
会場 / 県立幕張海浜公園 S2O JAPAN特設会場
https://www.s2ojapan.com/ [リンク]
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