インド流エコカーが誕生 断熱材として車体に牛の糞を塗りたくる
トヨタ・カローラが、神聖な牛さんの“加護”を集めて、こんなにオシャレなエコカーに生まれ変わりました!?
日中の気温が45℃にもなるインド・アーメダバードで、冷房をなるべく使わずに車内を涼しく保つための工夫をした結果、日本人には思いもつかなかったエコカーが誕生しました。
動画:Indian woman covers her car in cow dung to avoid scorching heat(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=kZyIuPKFYKc[リンク]
こちらの車の表面に塗りたくられている茶色いものは、なんと牛糞! 牛のウンコ!
この地域では昔から、家の床や壁に牛糞を干し草と混ぜた生地を塗って断熱材として利用してきました。こうすることで、家の中を夏は涼しく、冬は暖かく保つことができるのだとか。
「車内を涼しく保つだけでなく、公害の防止にもなります。車の電源を使っている間に放出されるガスは地球温暖化の原因となります」と車の所有車のセジャル・シャーさん。昔からの生活の知恵にヒントを得た彼女は、自分の車に牛糞と赤土を混ぜた断熱材を塗ることを思い付いたと言います。外の気温が43℃の日でも車の中は36℃ぐらいに保たれていて効果は大だったとのこと。インドの伝統的な文様“ランゴーリー”の帯も描かれていたりして、なかなかオシャレに仕上がっています(?)。
インドではそこら中にいくらでも転がっていて、肥料や燃料、虫除けから石鹸にまで利用されてきた牛糞は、持続可能性に優れた理想的なエコ素材。そう考えると、車に塗るのも別におかしくないように思えてきます。気になる臭いもほとんどしないそうですよ。
画像とソース引用:『YouTube』より
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