【東北の桜】一度は見てみたい!白石川堤一目千本桜の絶景に酔いしれる

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【東北の桜】一度は見てみたい!白石川堤一目千本桜の絶景に酔いしれる

フィルムカメラと旅する、フォトグラファー・もなみんです。普段は、フィルムカメラで友人を撮影しています。

東京生まれ東京育ちの私、そもそも関東以外で桜を見たことがないかも……! ということで、東京の桜が見頃を過ぎたころ、桜を追いかけて宮城県の白石川堤一目千本桜へ。

そこには、「どうして今まで来なかったんだろう!」と思うほどの、夢みたいな光景がありました。

お気に入りのフィルムカメラを連れて行ったので、かわいいフィルム写真の撮り方を交えてご紹介します!

【行程】
駅弁をお供に、東北新幹線で宮城へ!
夢のような絶景!白石川堤一目千本桜
川に揺られて桜を見られる特等席・屋形船
「石川菓子店」のフルーツタルト
フォトジェニックに撮影するコツを伝授!
最後はライトアップされた夜桜を!
もうひとつの絶景・船岡城址公園
レトロなカフェ「ざっと昔」でひと休み

駅弁をお供に、東北新幹線で宮城へ!

JR東京駅から東北新幹線で、福島駅までは約1時間半。

向かうは東北! ということで、東北の海の幸「かにいくら焼ホタテ弁当」を購入。口の中ではじけるいくらが、たまらなかった。海鮮の宝石箱……! でした。
かにいくら焼ホタテ弁当

朝からぜいたくに海鮮の駅弁

福島駅で下車後、東北本線に乗り換え。約45分間揺られて、大河原駅に到着。

夢のような絶景!白石川堤一目千本桜

大河原駅から「おおがわら桜まつり会場」へは徒歩3分。東京駅から桜を見るまで、列車だけで行けるのはうれしい!

到着した途端、そこには絶景が。すぐにフィルムカメラのシャッターを切っていました。

白石川堤一目千本桜 末広歩道橋そばの西側から、対岸をぱしゃり(撮影:フィルムカメラ) 白石川堤一目千本桜

河川敷に下りて、並木を見上げてみた(撮影:フィルムカメラ)

立派な桜の木が、白石川沿いにずっと続いています。その距離、なんと約8km! 東京ではこんな光景を見たことがなく、本当に感動。
白石川堤一目千本桜

歩道橋からの眺め(撮影:フィルムカメラ)

地面に落ちる影も本当にきれい。訪れたときがちょうど見頃で、どこを切り取っても夢のような景色でした。

川に揺られて桜を見られる特等席・屋形船

おおがわら桜まつり期間中は、白石川に屋形船が出ています。

白石川の屋形船

屋形船の乗船券売り場は、大河原駅から白石川へ向かい、河川敷を下りたところにあります。乗船券を購入したら、乗船時刻の書かれた整理券を受け取ります。早いうちに売り切れてしまう可能性もあるので、乗りたい方は早めに手に入れましょう。私は午前中に購入しましたが、1時間後に出発する便の乗船券でした。

1時間後、いざ乗船。
屋形船から見る白石川堤一目千本桜

白石川に揺られながら桜を見られる特等席

船はゆっくりと出発し、約30分の旅に出ます。

船頭さんの解説が入ったり、一目千本桜ゆかりの曲が流れたりします。船頭さんによると、「一目千本桜の本数は約1,200本」とのこと。つまり実際は、名称の「千本」よりも多いそう。1,200本って、ますますすごい!

しばらくすると、桜並木越しに蔵王連峰が見えてきました。

蔵王連峰

蔵王連峰の残雪と青空を背景に、桜が映えるコントラストが素敵すぎる。

このショットを収めに訪れる写真家さんもたくさんいるとのことでした。このために来たい気持ちがよくわかるなぁ。

「石川菓子店」のフルーツタルト

小腹がすいたので、おおがわら桜まつり会場から徒歩約20分のところにある「石川菓子店」へ。

和洋どちらのスイーツも販売していて、ショーケースにはケーキや和菓子がずらり。お花見シーズンなので、お団子が多種取りそろえてあり、定番のみたらしやこしあんだけでなく、宮城ならではのずんだあんなども。私は洋菓子の中から、春らしくフルーツタルトを選びました。

※編集部注:フルーツタルトは、季節によってフルーツが異なります。団子は、お花見シーズンのみの販売になります。
フルーツタルト

見た目もかわいい、「石川菓子店」のフルーツタルト

再び河川敷へ戻り、桜の木のふもとに腰を下ろして、いただきます。桜を見ながらの甘いものって至福。タルトは、甘くジューシーないちごと、さっくさくの生地がたまらなかった……!

店員さんがすごく丁寧な対応をしてくれる、あたたかいお店。また大河原に来たら立ち寄りたいな。

フォトジェニックに撮影するコツを伝授!

一目千本桜をたっぷり楽しむために、夜の桜のライトアップまで待ちます。再び川沿いをお散歩。

河川敷から見上げると、こんなフォトジェニックな写真が撮れます。
白石川河川敷からの桜

撮影:フィルムカメラ

フォトジェニックに撮るコツは、左右対称にして地面と平行にすること。人も中心に立たせます。こうすることで構図がまとまります。こうして見ると、桜の木の立派さを改めて感じるなぁ。

ここの桜は、花びらではなくお花ごと散っていました。不思議。でもそれがかわいかったので、集めて撮影。

※編集部注:花ごと散っているのは、スズメが、花弁と萼(がく)の間にある甘い蜜を食すために引きちぎるから。
散った桜の花

撮影:フィルムカメラ

こちらも同じ。撮りたいものを真ん中にすると、写真がすっきりします。足元に写っているのは、道端のスイセンの花。黄色くてかわいかった。
川沿いの並木道

川沿いの並木道に落ちる桜の影(撮影:フィルムカメラ)

晴れている日は、私は必ず木漏れ日を撮ります。特に、フィルムカメラと木漏れ日の相性はぴったり。上の写真もそうですが、影を入れると雰囲気のある写真になります。影は光と同じくらい大事にしています!

最後はライトアップされた夜桜を!

日が傾いてきたころ、オレンジの光に照らされた桜がまたきれいでした。

夕方の桜

夜桜を見にライトアップ会場へ。

夜桜ライトアップは、いくつかのエリアで行われているようです。私は大河原駅の隣、船岡駅から15分ほど歩いたところにあるエリアで夜桜を見ました。ここには「しばた千桜橋」という歩道橋があり、高いところから夜桜を見ることができました。
桜のライトアップ

歩道橋に映る桜の影もまたきれい

日中はとても暖かかったのですが、夜になるとかなり冷え込みました。夜桜まで楽しみたい方は、1枚羽織りものを持っていくことをオススメします。

日中、夕方、夜と、それぞれで表情を変える桜は、どれもきれいで、まったく飽きることのない光景でした。

一日中桜を満喫し、ほくほくした気持ちで宿泊先へ。今回は、大河原駅から東北本線で約14分の白石駅まで行き、タクシーで15分ほどの鎌先温泉に宿泊しました。

もうひとつの絶景・船岡城址公園

2日目は、白石駅からJR東北本線で17分ほど、船岡駅からスタート。

昨日夜桜を見た、しばた千桜橋を渡り、船岡城址公園に向かいます。この歩道橋はフォトスポットのひとつ。歩道橋の下を、桜並木沿いにJRの線路が通っているんです! 桜並木と列車、さらに背景に蔵王連峰。この光景は必見です。

列車が通るタイミングを狙うと、こんな写真が撮れます。15分ほど待ちましたが、良く撮れたので待ったかいがありました。
桜並木と列車と蔵王連峰

歩道橋の上から撮影した、桜並木と列車と蔵王連峰。

歩道橋の先には、園内だけで約1,300本の桜がある船岡城址公園があります。
桜以外にも春のお花がたくさん咲いているので、一緒に撮るのがカラフルでかわいくてオススメ。
船岡城址公園

船岡城址公園内、しだれ桜が見られる場所(撮影:フィルムカメラ)

道に落ちた桜の影と木漏れ日も画(え)になる。

園内はかなり広いのですが、山頂付近へは「スロープカー」が走っているので安心。駐車場からの約305mを片道約4分で往復運転し、桜のトンネルをくぐります。
スロープカー

桜のトンネルを走るスロープカー

レトロなカフェ「ざっと昔」でひと休み

船岡城址公園を出て、船岡駅から徒歩1分ほどのレトロな喫茶店「ざっと昔」へ。店内はお花見に来たお客さんでにぎわっていました。

2階の窓辺の席に通していただいて、シフォンケーキとコーヒーのセットをオーダー。

シフォンケーキとコーヒーのセット

時期によって種類の変わるシフォンケーキ、取材時はゆず味でした。ふわふわのシフォン生地に、ゆずの風味がさっぱりしていておいしい! コーヒーとよく合っていました。また別の季節に来て、ほかの味も食べてみたいなぁ。

光の差し込む居心地のよい席で、ついつい長居。席によっては、窓から桜を見ることができます。

2日目もあっという間に終わりが近づいてきました。

桜を見るだけで終わる2日間、なんてぜいたく! いったい何本の桜を目にしたんだろう……。一度にこんなにたくさんの桜を見たのは人生で初めてだなぁ。

今まで、桜は東京で撮って終わっていたけれど、来年からは桜を追いかけに東北へ来ようかな、と思えたよい旅でした。次はどこに行こうかな。

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びゅうたび

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