“ソーシャル飲み会”の幹事が気をつけるべきこと
「ソーシャルランチ」という言葉や、ソーシャルアプリを使った飲み会の存在を聞いたことはないでしょうか。これは、異業種交流や友達作りなどを目的にソーシャルメディア上で参加者を集って行うランチや飲み会のこと。
ソーシャルメディアの中でも特に「Facebook」は、実名での登録者が多く、顔が見えるため一緒に参加する人がどのような人か把握しやすいという利点があるほか、飲み会に参加したり開くための専用アプリも用意されており、活発に飲み会やランチが行われているといいます。
しかし、ソーシャルメディア上で募った人たちですから、参加者同士が全く知らないということも多いはず。とりわけ幹事は楽しく参加者同士で交流してもらうため、気を配る必要があります。
『facebookで飲み会しませんか?〜ソーシャルな出会いをカジュアルに〜』(「nomitomo」運営事務局/監修、扶桑社/刊)から、“飲み会の達人”でありお笑いコンビ・カオポイントの石橋哲也さんによる幹事へのアドバイスを紹介します。
■待ち合わせの場所はお店にする
幹事以外の参加者は、「Facebook」で事前に情報は仕入れているとはいえ、ほとんど何も分からないまま集合場所にやってきます。そのため、その場でテンションを一気にヒートアップさせるための仕掛けが必要です。
理想は出会った瞬間に乾杯ができ、そして飲み会がスタートできる状態です。そこで、待ち合わせ場所をお店にし、店の前まで来てもらったら幹事が迎えに行くという形にしましょう。また、男女混合で飲む場合、男子幹事は女子幹事から女子メンバーのファーストオーダーの飲み物を聞いておきます。そして、全員がお店に揃ったときにはそれぞれの席に飲み物が出ているようにするなど、なるべく乾杯までの時間を短縮するのです。
■自己紹介は参加者に丸投げしない
1対1や2対2からグループ飲みまで、集まる人数は自由なソーシャル飲み会。
そこで非常に大切になってくるのが、乾杯後の自己紹介です。
しかし、「では自己紹介をお願いします!」と、何にもなしに参加者に丸投げしてしまうと、参加者は「何を言えばいいの?」となってしまいます。中には自分自身の紹介テンプレートを持っているツワモノもいますが、大多数の人は持っていないはず。
そこで石橋さんは「最強の自己紹介テンプレート」として、「名前」「仕事」「出身地」「自分の好きな異性のタイプ」「それを芸能人にたとえるなら誰?」、そして「今まで似ていると言われた芸能人で、一番(言われて)嬉しかった人と嬉しくなかった人」を聞くと良いといいます。自分はこういう人間であるということと、他人からこう思われているという2つの側面を紹介し、さらに似ているといわれて一番テンションの下がった芸能人を公表することで自分の「傷」を見せるのです。そうすると変に飾る必要がなくなりますし、会話も盛り上がります。
■合コンに来ていると思わせない演出を
「異業種交流がしたい」「もっと友達を増やしたい」など、男女で飲み会をする理由はさまざまです。しかし、男女チームになって飲み会をしている様子は、端から見ればまさに「合コン」のイメージ。いくら下心がなくても、女の子の中には警戒心を持ってしまう人もいるでしょう。
幹事としては、いかに「合コン」というイメージやマインドから引き離すかが大切です。そのため、フードやドリンクにもアミューズメント要素を取り入れるなどの工夫をするほか、周囲から「いかにも合コンだな」と思わせないように個室を死守しましょう。
『facebookで飲み会しませんか?』は、ソーシャル飲み会を主催・参加するためのアプリ「nomitomo」を使って、飲み友達をつくって飲み会を開くためのイロハを教えてくれる一冊。社会人、学生、経営者などイケメン・美女360人の顔写真入り幹事リストも掲載されているので、その人たちにお世話になってみてもいいでしょう。
同業他社の人たち同士で盛り上がるもよし、異業種の話を聞いて勉強するのもよし、また学生が社会人に話を聞くのもよし。さらに、実名登録の「Facebook」では、その人脈がビジネスに結びついたりすることもあるでしょう。毎日を変えたいと思ったとき、ちょっと勇気を出して“ソーシャル飲み会”に参加してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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