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日産自動車臨時株主総会に出席して~「カルロス・ゴーン時代」の終焉とその先にあるもの。(企業法務戦士の雑感)

日産自動車臨時株主総会に出席して~「カルロス・ゴーン時代」の終焉とその先にあるもの。

今回はFJneo1994さんのブログ『企業法務戦士の雑感』からご寄稿いただきました。

日産自動車臨時株主総会に出席して~「カルロス・ゴーン時代」の終焉とその先にあるもの。(企業法務戦士の雑感)

朝から各メディアで「きょう開催」と大々的に報道されていた日産自動車の臨時株主総会。

これまでも、「話題になっている会社の株主総会に足を運んでみたい」という欲求に駆られることは度々あったのだが、自分のところの事前・事後対応とラップしてしまう定時株主総会はもちろん、臨時総会でも平日の開催となると、あえて仕事を抜けてまで、という気分にはならず、せいぜいニュース速報を眺めて終わり、というのが、自分にとっての常だった。

それが、今回は諸般の事情もあって千載一遇の機会に恵まれ、朝から会場のグランドプリンスホテル新高輪に足を運んで「歴史的な場面」に立ち会うことに・・・。

ちゃんと時間前に会場に着いたのに、既にメイン会場は満席、第2会場すら満席、という状況で、スクリーン越しでしか「生」の雰囲気を感じられなかった、というのがいささか残念なところではあったのだが、やはりこの種のイベントの肌感覚、というか、3時間近い長丁場を通じて紡ぎだされた「ストーリー」をリアルタイムで他の株主と一緒に味わえたのは貴重な経験だったと思うところ。

既に、You Tubeでは、臨時株主総会の公式録画映像が公開されているし、大手メディアからも、当日のダイジェスト的な記事が配信されているところだが(以下リンク参照)、メディアの性質上、どうしても端折られているところはあるし、個人的には端折られているところにこそ、今日の総会の「味」があったように思えるだけに、以下、ざっとまとめつつ、書き残しておくことにしたい。


「日産自動車株式会社 臨時株主総会」『YouTube』
https://www.youtube.com/watch?v=EtsS3FVT-gY

「日産・西川社長らが陳謝 (総会ドキュメント)」2019年4月8日『日本経済新聞』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43391010V00C19A4000000/

「【日産臨時株主総会詳報】(上)「現経営陣は総退陣すべきだ」 株主から怒りの声(1/2ページ) 」2019年4月8日『産経ニュース』
https://www.sankei.com/economy/news/190408/ecn1904080006-n1.html

「【日産臨時株主総会詳報】(下)“右腕”の志賀取締役「どうして不正を止められなかったのか、心が痛む日々」(1/2ページ) 」2019年4月8日『産経ニュース』
https://www.sankei.com/economy/news/190408/ecn1904080009-n1.html

「主」なき総会のスタートとそこで抱いた微かな違和感

10時ちょうど、開始のブザーとともに壇上にスポットライトがあたり、西川社長兼CEOが議長となる旨を告げた上で、開会を宣言。
さらに目的事項、議事運営方法について説明する、という、どこの会社でもやっているシナリオ通りの流れでこの臨時総会も始まった。

本来であれば、この辺は(総会に慣れた人間であれば)何の違和感もなく淡々と進んでいく「儀式」のはず。
ただ、段取りどおりのはずの進行も含め、それが何となくしっくりこなかったのは、昨年の定時株主総会まで長らく議長を務めてきた「本日の主役」がその任にあたっていなかったからなのか、それとも、西川社長の語り口があまりに軽妙過ぎて、「議長」というよりは、「司会者(or ニュース番組のコメンテイター)」のように思えてしまったからなのか・・・。

※(参照)昨年の日産自動車の定時株主総会の公式動画


「【中継録画】日産自動車株式会社 第119回定時株主総会」『YouTube』
https://www.youtube.com/watch?v=_7GQFIrr8do

いずれにしても、ちょっとした違和感から始まった総会だった。

IR担当の常務執行役員による「儀式」的な議決権行使株主数、行使議決権数の読み上げの後、西川社長から本総会開催の経緯を説明する旨のことわりがあり、各ダイジェスト記事でも取り上げられているとおり、冒頭で全役員が深々とお詫び。
そして、続いて招集通知添付の参考書類にも記載されている「実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載」「目的を偽って、私的に投資資金を支出」「その他、私的な目的で経費を支出」という3つの「不正行為」について、発覚の経緯や現在までの捜査・起訴状況を説明するとともに、経営陣を代表して所感を述べ、さらに、「当社の課題」として、(1)ガバナンスの再構築(「ガバナンス改善特別委員会」の報告書※1を踏まえた指名委員会等設置会社への移行等)、(2)事業安定化に向けた努力(社内の動揺が業績に与える影響を最小限にとどめ、「異を唱えない企業風土」を改善する等)、(3)アライアンスを不安定にしないようにすること、の3つを挙げる、という一連の説明はほぼ澱みなく行われ、時間的にもちょうどはかったように、「開始30分」までに一区切り。
この辺は、事前の入念な準備をうかがわせるものではあったものの、自ら「けじめの総会」と説明していたこの臨時株主総会の重さを考慮すると、ここまで聞いてもまだ違和感は残っていた。

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