2019 「SUUMO住みたい街ランキング」関西版発表! 総合1位は引き続き「西宮北口」
株式会社リクルート住まいカンパニー(本社:東京都港区 代表取締役社長:淺野 健)は、関西圏(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)に居住している20歳~49歳の男女4600 人を対象にインターネットによるアンケート調査を実施。「SUUMOみんなが選んだ住みたい街ランキング2019 関西版」を発表した。果たして、気になる順位は?
圧倒的な強さを見せる「西宮北口」。「夙川」「岡本」「京都」のランクアップにも注目
住みたい街(駅)総合ランキングトップ10(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
住みたい街ランキング2019関西版のTOP3は「西宮北口」「梅田」「神戸三宮」
SUUMO「住みたい街(駅)」関西版ランキング2019のTOP3に輝いたのは、前年と変わらず第1位が「西宮北口」、続いて第2位「梅田」、第3位「神戸三宮」。順位は前年と同じであっても、注目すべきはその得点にある。上位3位の街はすべて前年より点数を伸ばし、人気がさらに高まっていることが分かる。年代別ランキングでも、どの世代でも同じ順位で、この3エリアが幅広い世代に支持されていることがうかがい知れる。住みたい街(駅)年代別ランキングトップ10(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
「阪急西宮ガーデンズ」のリニューアルでさらに好感度があがる「西宮北口」
兵庫県「西宮北口」には、昨年11月に開業10周年を迎えたショッピングモール「阪急西宮ガーデンズ」がある。現在、開業以来2度目となる大きな改装工事の計画が進み、特に駅と直結する新館は、関西学院大による小学生向けの放課後学習支援施設が開かれるなど、ファミリー世代を意識したテナントが目立つ。
また駅の高架下には新たに認可保育所が開所する予定だ。西宮市は関西「住みたい自治体ランキング」(SUUMO調べ)でも例年1位を獲得しており、人気の高さがうかがい知れる。住みたい自治体ランキングトップ10(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
北ヤードの開発、相次ぐ周辺の新築マンション供給で拡大する「梅田」エリア
第2位「梅田」は現在、繁華街である曽根崎の小学校跡地にタワーマンションの建設が進んでいる。完成すれば56階建て、総戸数836というスケールとなる。分譲ではなく関西最大級の大型賃貸マンションで、「梅田駅まで徒歩5分圏内に住む」という生活が夢ではなくなる。他にも、中津、中崎町、福島など梅田駅周辺でも新築マンション供給が続いており、商業地域としてだけでなく、居住エリアとしての梅田圏も拡大してきている。
「梅田」のほか、地下鉄御堂筋線は「なんば」「天王寺」「江坂」と、直通する北大阪急行線「千里中央」も合わせるとTOP10に5駅がランクインした。地下鉄御堂筋線が大阪の、ひいては関西の背骨の役目を果たしている現況が見て取れる。
再整備計画の全容が見えはじめ、注目を集める「神戸三宮」
第3位は「神戸三宮」だ。この駅に降り立つたびに、街の様相が大きく変化していることに驚かされる。JR、阪急、阪神、地下鉄西神・山手線、地下鉄海岸線、ポートライナーと6つもの駅からなる三宮エリア。この6つの駅をひとつの街としてイメージづくりをするべく2015年に策定された「三宮・再整備基本構想」がいよいよ可視化できる状態となった。
また、「夙川」「岡本」のランクアップにも注目。「夙川」は昨年の6位から5位へ、「岡本」は昨年の8位から6位へ順位が上昇した。ともに阪急神戸線の駅であり、阪神間を代表する人気の閑静な住宅街だ。
第5位の阪急「夙川駅」の近くにはJR「さくら夙川」駅があり、また第6位の「岡本」には、阪急「岡本」駅からさほど離れていないJR「摂津本山」駅には駅ナカに多くのショップ群が開業。駅前広場も拡大し周辺整備された。岡本はもともと学生街ゆえに比較的家賃が安く、加えて南東約1キロ圏内に大手スーパーが軒を連ね、暮らしやすい。
インバウンド効果で再評価される「京都」
また、「嵐山」「烏丸」「京都」などが、観光ブームにより再認識された。一方、京都市内は地価が高騰し続けており、一般の人が住むには手が届きにくくなっている。その中で「桂」は市街地中心部からは離れるが、隣駅洛西口の京都府最大規模のイオンスタイル京都桂川ができ商業利便性が高い上に、大阪に約40分、京都には約10分と足回りが良く、住宅価格も手の届く範囲、ということが京都の地元民に支持されているようだ。住みたい街(駅)総合ランキングトップ11~25(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
「明石」「尼崎」の躍進
11位以下で特筆すべきは、31位から21位と急上昇した「尼崎」と、同じく34位から25位の「明石」。このふたつの街に共通している点は、ファミリー層に対する行政サービスの充実。「尼崎」は保育所の増設や学力向上を図り、2016年からは3年連続で転入者が転出者をうわまわった。新築マンションの供給も多く、かつての工場地帯という印象は年々薄れていっている。
また、「明石」も近年「子どもを核にしたまちづくり」を掲げ、中学生までの医療費無料化や第二子以降の保育料無料化など子ども施策を次々と打ち出し、人口も出生率も上昇。このように行政サービスと「住みたい街」の順位は、やはり比例するようだ。
「穴場だと思う街」でも第1位の「尼崎」。「大国町」が24位から6位に大躍進
[関西] 穴場だと思う街(駅)ランキング(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
続いては「穴場だと思う街(駅)」ランキングを見てみよう。
穴場だと思う街の1位に輝いたのは「尼崎」。前述のとおり「住みたい街」でも順位を上げた尼崎市は、今年1月24日、人口が9年ぶりに増加に転じたと発表。近年JR尼崎駅周辺はマンションや住宅の供給が増え、それにともない地元の小学校が増棟されるなど、さらに活性化している。市が進める教育や子育てに重点を取り組みが評価され、住みやすい街というイメージが定着したようだ。
滋賀県「草津」はタワーマンション「アトラスタワー草津」などの分譲マンションの供給が注目されている。
もっとも刮目すべきは24位から6位にまで昇進した「大国町」。大阪メトロ御堂筋線と四ツ橋駅の両方を利用することができ、「なんば」まで徒歩圏内と利便性の高さには定評がある。今年大規模なリニューアルが計画されている「なんばCITY」など、周辺はトレンド情報に事欠かない。
それにしても「穴場」というカテゴリーでさえ「西宮北口」が32位から第5位に食い込んでいる事実に驚かされる。ニシキタはそれだけ街が多面的で多様な魅力に富んでいるのだろう。
このように「住みたい街(駅)ランキング関西版」を見返してみると、鉄道の利便性に重きを置く傾向がさらに強まっているのではないかと考えられる。今年全線が開業したJR「おおさか東線」や2020年度に延伸の工事を終える予定の「北大阪急行線」が、今後ランキングにどのような変化をもたらすのか、注目したい。
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