【ホラー通信セレクト 今週公開の映画】2019/3/15号:未体験ゾーンの映画たち『マリオネット 私が殺された日』

ホラー通信がセレクトする今週公開の映画をご紹介します。

今週は、まだまだ開催中の特集上映『未体験ゾーンの映画たち』からスリラー映画『マリオネット 私が殺された日』が公開に。集団強姦の被害に遭い、ネットに動画を拡散され人生を狂わされた女子高校生が、大人になって新たな危険にさらされるという恐ろしい物語。実際の性犯罪事件をベースに、ミステリー的な要素を加えてフィクショナイズすることで、韓国本国でも幅広い観客にリーチし、大きな衝撃を持って迎えられたそう。映画はフィクションとはいえベースになるような事件が起こっていることが恐ろしすぎますね……。

ヒロインを演じるのは若手演技派のイ・ユヨン。青少年犯罪や性犯罪などの記事や文献を多数読み込んで本作に臨んだという彼女は、恐怖の渦中にある女性の姿をリアルに演じ、性犯罪の持つ陰惨さと、ネットで増殖する悪意の底知れぬ恐怖を観客に突きつけます。

一般的なホラー・スリラー映画のように“怖さを楽しむ”というよりも、現実の怖さの一端を知るつもりでご覧になるのが良いかと。それでは今週も行ってらっしゃい。

『未体験ゾーンの映画たち2019』

実施館:東京 ヒューマントラストシネマ渋谷、大阪 シネ・リーブル梅田
オンライン上映:青山シアター(https://aoyama-theater.jp/) ※一部作品を除く
公式サイト:https://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2019

※各作品、上映回数が限られているため上映スケジュールを公式サイトにてご確認ください
※公開日表記は東京会場のものです

『マリオネット 私が殺された日』 3月15日~

<ストーリー>
あの日、私は汚され、晒され、全てを失った。それでも過去は、再び私を殺しに来る…。
14年前、当時女子高生だった被害者を同級生の男たちが集団で強姦。その動画はネットにアップロードされ韓国全土に衝撃を与えた。被害者をまるで魂のない人形のように扱うその非人道的な様子から「マリオネット事件」と呼ばれた惨劇は、人々の記憶に深く刻まれることとなり、犯人たちが逮捕された後も被害者だったミナが当たり前の人生を歩むことを阻んだ。しかし彼女はソリンと名前を変え、別人として生きてゆくことを選び、トラウマと戦いながらも夢だった教職に就き、愛する人との結婚も間近に控え一歩ずつ人生を取り戻していた。だがそんな矢先、彼女を再び悪夢へと誘う一通のメールが届く…。

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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