下仁田ねぎ、こんにゃく…ツレヅレハナコ絶賛!群馬グルメの魅力に迫る

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下仁田ねぎ、こんにゃく…ツレヅレハナコ絶賛!群馬グルメの魅力に迫る

食と酒と旅を愛する編集者・ツレヅレハナコさんの連載第4回は、群馬県の高崎&下仁田! この時期においしくなる下仁田ねぎや群馬名産のこんにゃく、ソウルフード的おやつまで、おなかいっぱい食べ歩きます。「とにかく、だるまさんのイメージばかり強い群馬だけれど、地元ならではの美味にたくさん出会えそう! 」。上越新幹線にぶいっと乗れば、「おいしい群馬」はすぐそこに!

【行程】
冬なら外せない! 下仁田ねぎを洋食で
国内シェアNo.1! こんにゃく製品がズラリ
下仁田では豚肉が常識? 老舗食堂で「すき焼き御膳」
サクサクとろ~り。分厚い下仁田ねぎのかき揚げ!
群馬っ子のソウルフード「焼きまんじゅう」
納豆、こんにゃく……駅ナカで、お土産調達

冬なら外せない! 下仁田ねぎを洋食で

上信電鉄上信線

高崎駅から下仁田駅までを結びます!

JR東京駅からJR高崎駅へは、上越新幹線で1時間ほど。そこから上信電鉄上信線に乗り換え、下仁田駅へ向かいます。「いかにもローカル線! 」という雰囲気の上信線は、車両も小さくてかわいいな~。終点の下仁田駅まで1時間ほどかけて、車窓を眺めながらのんびりトコトコ旅をするのも良いものです。
下仁田駅

小さな駅舎がなごむわ~!

下仁田駅に到着! 
日昇軒の看板

ローマ字表記なのがハイカラ!

まずはランチに向かったのが、レストラン「日昇軒」。駅から徒歩5分ほどの場所にある洋食屋さんで、なんと初代シェフは横浜の老舗「ホテルニューグランド」で腕を振るっていたとか。それは期待できそう~。

日昇軒の店内 開店と同時に地元のお客さんが続々と訪れる店内 日昇軒のメニュー

2番と3番も気になるわ~。

お客さんが皆、慣れた様子で「1番」「3番」などとオーダーをしているような。なんだろうと思ったら、おすすめメニューに番号が振ってある! 下仁田ねぎ目当てで来ている私は、もちろん1番の「若どりのソテー下仁田葱ソース」に即決。メニューには書いていないけれど「下仁田葱のフライ」も提供できるそう。わー、それ食べたい!
下仁田葱のフライ

洋食屋さんならではのサクサク衣!

おつまみサイズだそうなので、迷わず白ワインもグラスで注文。待つこと数分、揚げたてサクサクのフライが登場~。ひとくち食べれば、ねぎがとろっと甘い! レモンを搾って、ソースをかけていただきます。シンプルなのに、旬の食材は最強だなあ……。
若とりのソテー 下仁田ねぎソース

ねぎ好きにはたまらん、この季節だけのソース!

そして来ました! 「若どりのソテー 下仁田葱ソース」。カリッと焼かれた皮目の上に、炒めた下仁田ねぎのソースがたっぷり。おしょうゆベースなので、白いごはんによく合うわあ。見逃せないのは、付け合わせの繊細さ……。ただのキャベツの千切りではなく、にんじんやかいわれ、紫キャベツ、トマト、ポテトサラダ、スパゲティーソテーもついているのがホテル仕込み! あまりのクオリティーに、「きっとほかの洋食メニューもおいしいんだろうなあ」と妄想し、ハンバーグや蟹クリームコロッケも食べてみたいと思いつつ店を後にしたのでした。

国内シェアNo.1! こんにゃく製品がズラリ

下仁田こんにゃく観光センター

バス停から見える場所にあります! (写真提供:下仁田こんにゃく観光センター)

次に向かったのは、群馬の名産・こんにゃくが買える「下仁田こんにゃく観光センター」。下仁田駅前から「しもにたバス」に10分ほど乗り、上大平というバス停で降りれば目の前!
こんにゃく芋

こんにゃく何個分だろって感じのこんにゃく芋!

入口の前には、大量のこんにゃく芋が置いてありました。もしや、ここで作ったりしているのかしら。ちなみに群馬県は、こんにゃくの生産量全国1位。なんと全国シェア9割というぶっちぎりの「こんにゃく県」なのだそう。水はけのよい土壌や日照時間など、こんにゃく芋づくりに最適な土地柄なんですってー。
刺し身こんにゃく

試食すれば違いがわかる、刺し身こんにゃく!

店内には所狭しとこんにゃく製品が並び、私も刺し身こんにゃくの試食をさせてもらいました。どれもぷるぷるふわふわで、確かにおいしい! こんにゃくの概念が変わる食感だなあ。もちろん、買って帰りますよ~。

下仁田では豚肉が常識? 老舗食堂で「すき焼き御膳」

なべやの入り口

「和洋食堂」ってのがシビれますな!

下仁田駅に戻ってぶらぶらと散歩を楽しみ、夜は駅前にある「和洋食堂なべや」へ。こちらも地元で愛される老舗店。仲の良さそうなご家族がアットホームに切り盛りされています。
なべやの店内

テレビの前には、さりげなく高崎だるまが……

店内にはストーブやお座敷があり、昭和感満載で落ち着くわ~。テーブル席に陣取り、じっくりメニューを眺めると、かつ丼などの定番メニューもおいしそう。でも今回の目当ては、すき焼き! しかも冬限定の「すき焼き御膳」なるメニューがあり、下仁田ねぎを使ったすき焼きが食べられるそうなのです。
すき焼き御膳

なにげに丼のふたが激かわいい~

来ました、すき焼き御膳! ちなみに普段、このメニューは牛肉で提供されているそうなのですが、小耳に挟んだところによると「下仁田のすき焼きは豚肉」なんですって。ご主人に「あのー。豚肉に替えられたりするんですか?」と聞くと、快くOKしていただいたので、今回は豚肉バージョンで! わーい、豚肉のすき焼きって初めてかも。
地元のお酒「荒船風穴」

サービスで、枝豆もいただきました!

前菜のぷるぷる刺し身こんにゃくをいただいてから、日本酒は地元のお酒「荒船風穴(あらふねふうけつ)」を。「荒船風穴」といえば、群馬の誇る世界文化遺産! 遺産登録を記念したお酒だそうで、米本来のうまみがよく伝わる口あたり。
豚すき焼き

初めての豚すき焼き!

火を入れて、すき焼き開始! 甘めの割り下には、たっぷりの下仁田ねぎ。さらにシイタケやしらたきも入って具だくさんなのがうれしいなあ。
溶き卵に豚肉をつける

意外なほど違和感のない、すき焼きっぷり!

溶き卵をつけていただけば、豚肉の脂と下仁田ねぎがぴったり。きゃー、これは白メシも進んでしまうというものです。個人的には、牛より豚の方が好きかも……と思うほどバッチリな安定感。「あー、おいしかった」と満腹で店を後にし、再度上信線に乗って高崎へ。高崎市内のホテルに宿泊し、1日目を終えました。

サクサクとろ~り。分厚い下仁田ねぎのかき揚げ!

大村支店の入り口

昼そば&昼酒って至福すぎるわー!

2日目は、ふたたび上信線に30分ほど揺られて上州富岡駅へ。世界遺産である富岡製糸場の最寄り駅としても知られている駅ですね。駅から徒歩5分ほどで到着したのは「手打ちそば 大村支店」。地元で人気のおそば屋さんで、ランチをいただきまーす。
下仁田ねぎのかき揚げ

確かな技術を感じる分厚さ!

お目当ては、なんといっても「下仁田ねぎのかき揚げ」! この時期だけの限定メニューで、ご覧ください、この分厚さ。サクサクの衣には、甘い下仁田ねぎがぎっしり詰まっております。ぎゃー、コレめっちゃおいしいよー!! そばと一緒に食べるもよし、おつまみにするもよし……。私はもちろん、ビールのおつまみにいただきまーす。
マッスルしいたけの天ぷら

「マッスルマッスル!」と心の中で叫びながらどうぞ

あまりのおいしさに、「マッスルしいたけの天ぷら」も追加。マッスル?? と思ったら、富岡の新名産品なんですって。肉厚ジューシーで、これもたまらん……。
そば

かきあげを残しておいてよかったね!

ひと通り楽しんでから、おそばをいただきます。やっぱりおそばは、シンプルなざるそばが好き……。コシのある手打ちそばを楽しみつつ、少しだけ残しておいた下仁田ねぎのかきあげも添えてみたり。はー、ランチから大満喫だわー!

群馬っ子のソウルフード「焼きまんじゅう」

富岡製糸場の周りなどを散歩してから上信線に乗り、上州富岡駅から高崎駅へ。高崎駅からJR両毛線で前橋駅へ向かいます。さらに前橋駅北口のバス乗り場からバスに乗り、県庁前バス停で下車。およそ2時間の移動の後、ここから徒歩10分ほどの場所に、今回お目当てのお店があるのですー!
原嶋屋総本家

焼きまんじゅうの歴史を物語る外観!

こちらは、「原嶋屋総本家」。群馬県民なら食べたことがない人はいないという「焼きまんじゅう」のお店で、元祖ではないかともいわれる有名店なのです。うーん、この店構え! いかにも歴史がありそう~。
焼きまんじゅうを焼いているところ

このテリッテリ感がたまらない!

店に入ると、さっそく炭火でなにか焼いている……。これが焼きまんじゅう! って、めっちゃでかい!(驚) 串に刺さっているのは、直径4㎝ほどの平べったいおまんじゅうが4つ。そこに、見るからに甘辛そうなテリテリとしたタレを、刷毛で塗りながら焼いています。
原嶋屋総本家の店内

「50本」なんて人もいるというので、すごいー!

心なしか香ばしい香りが漂う店内には、ひっきりなしにお客さんが来店。しかも「10本」「20本」などとオーダーも豪快です。みんな、焼きまんじゅう大好きなんだなあ……。
焼きまんじゅう

巨大に見えて、意外とぺろっといける!

いただいてみると、なんとも意外な食感と香り。まず、こちらの焼きまんじゅうにはあんこなどが一切入っておらず、生地のみ! 最近ではあんこ入りの焼きまんじゅうも増えたそうですが、「うちは昔からあんこなしだけ」と5代目主人の原嶋社長。ふわふわだけどむちっとしていて、なんだろうこの香り……と思ったら、なんと麹で発酵させているんですって。

「自然のものなので、季節によって少しずつ発酵具合が違ってきます。でもそれが本来の焼きまんじゅうなんです」と原嶋さん。そしてなにより印象的なのは、甘辛いみそだれ! 水あめが入った独特の照りと甘みが、むちっとした生地にぴったりで、何度も繰り返していねいに刷毛で塗ることで、繊細な味わいになるのだそう。

納豆、こんにゃく……駅ナカで、お土産調達

お土産の焼きまんじゅうを手に、再度高崎駅へ。もう東京に帰る時間ですが、その前に寄らねばならない場所がひとつ……改札前にあるお土産店で、群馬名物を買わねば!

刺し身こんにゃく、下仁田産納豆、ちぢみほうれんそう、幅広麺「おきりこみ」

私が買ったのは、初日に伺った「こんにゃく観光センター」で売られていたものとは別の刺し身こんにゃくや、下仁田産の納豆、産直のちぢみほうれんそう、群馬といえばの幅広麺「おきりこみ」など。

帰りは、行きと同じように、JR高崎駅から上越新幹線で東京駅へ帰ってきました。

お土産の刺身こんにゃく

自宅に帰ってさっそく、ハマったばかりの刺し身こんにゃくで晩酌を。これはしばらく私の中で「刺し身こんにゃくブーム」が続きそうだわ……と大満足な群馬の旅となりました!

【全5回 連載】ツレヅレハナコの酒とグルメ旅

第1回:絶対に外さない秋田の名店酒場へ
第2回:庄内野菜と旨い酒を、ツレヅレハナコがご案内!
第3回:【東伊豆グルメ旅】金目鯛&地酒…ツレヅレハナコ流伊豆の楽しみ方
第4回:【群馬グルメ旅】 下仁田ねぎの洋食&豚肉すき焼きに大満足!
第5回:2月公開予定

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