財木琢磨「映像作品はたくさん引き出しを用意して臨む緊張感がある」『Dimensionハイスクール』インタビュー

アニメと実写ドラマが融合し、声優×2.5次元俳優が共演する超次元革命アニメ『Dimensionハイスクール』が1月10日より放送スタート。本日17日22:00よりTOKYO MXにて第2話が放送されます。今回はメインキャストの財木琢磨さんのインタビューをお届け。

本作は、補習中の男子高校生たちがひょんなことから次元(=Dimension)を超えて、アニメの世界に飛ばされてしまうことから始まる一風変わった学園ファンタジー。

同一キャストが実写ドラマ、アニメのモーションキャプチャー、アフレコまで担当し、2次元と3次元を行き来しながらストーリーが展開する挑戦的な革命アニメ作品となっています。

――今回はキャストさんにとっても挑戦することが多い作品となっていますね。

財木:今作ではアニメの声も入れますがモーションキャプチャーも担当するので、話をいただいたときに僕も体験したことのない作品で興味が湧きました。実際にやってみて大変な部分もたくさんありますし、すごく勉強になります。

――財木さんが演じるのはどのようなキャラクターなのでしょうか?

財木:僕が演じる黄川田剛は高校生でも中二感が満載なキャラクターで、喧嘩っ早くて鉄骨タックルとか言ってしまうやんちゃな男子です(笑)。でもそれを真面目に言っていて、演じていてとても楽しいです。黄川田剛と水上ゆりおとの関係性もすごく好きなので注目してご覧いただきたいです。

――ファンタジーっぽいのかな、と思ったら実写ドラマパートは意外と普通の学ランですね。

財木:そうなんですよ。僕も学ランじゃないのかな、と想像していたんですけど、全然普通の学生服なんだ、と思いました(笑)。髪の毛染めなくちゃいけないのかな、とも思っていたんですけど、そういったこともなかったですね。

――今回、実写ドラマパートの収録は合宿での長時間撮影で過酷だと伺いました。

財木:僕は長時間撮影した経験は初めてでした。過酷と言えば過酷なんですけど、それもまた経験で、そんな疲れているときこそ役をきちんと演じようと自分を追い込みながらやっています。あと、モーションキャプチャーは長い時間に感じました。むちゃくちゃ大変だったんですが、それもまた新しい経験だったので、すごく良い現場にいるなと思いながらやっています。

――アニメ部分は3D CGなんですよね?

財木:モーションキャプチャーのパーツを体に付けて、コンピューターで再現された自分の動きをスクリーンで見ながら演じていくんですけど、不具合とかも途中で起きたりするし、やってみないとわからないことが本当にいろいろあって難しかったです。ちょっとでも早く動いちゃうと、位置情報みたいなものがズレちゃって、再現される動きが変になるんです。だから、モーションキャプチャーならではの動きなども自分で研究しながら、これくらいのスピードだったら動けるんだなとか、探っていくのが大変でした。あとは、声を発さない分、リアクションも勉強になりましたね。オーバーにしたり、逆に小さな動きでもこれだけ伝わるんだ、とか。自分の映像を見ながら、「これだけでもこんなに感情が伝わるんだ!」と思いましたし、そういったリアクションの勉強にもなりました。

――舞台で演じることも多いですが、映像作品との違いを感じる部分は?

財木:舞台は生でやっているので、お客さんの反応がその場で貰えることに映像とは違うやりがいを感じますし、作品にもよりますけど公演数もたくさんあるので、その中で変わっていくお芝居もあることがやっていて楽しいですね。周りの人のお芝居が変わっていったりすると、そこで変化したり生み出される自分の芝居に発見もあります。映像作品は、舞台とはまた違って本当にシーンごとに分けて撮影することが多いのでやり直しがきくというのはありますけど、その分たくさん引き出しを用意して臨むので難しいです。また違った緊張感がありますね。

――今回の作品で監督の指示から引き出されたと感じた部分はありますか?

財木:引き出してくれるというか、自由に楽しませてもらっていますね。基本的に自由に演じさせてくださいますし、自分から「新しくこういったセリフを入れていいですか?」と言ったら、「ああやってみて!」と快く受け入れてくれて、割りと自由にやらせてくださるのでやりやすいです。

――今回、普段声優としてお仕事をされているキャストさんがいらっしゃいますが、共演されてどんな刺激を受けましたか?

財木:映像もない段階で仮のアフレコ収録があったときに、台本の「……」や「?」の埋め方、ニュアンスが勉強になることがあって刺激になりました。声の出し方もやっぱり僕らと違うな、とか。

――具体的にはどのような違いがあったのでしょう?

財木:「……」の部分も声でリアクションをとっているのをみて、これもありなんだなと思いました。僕らは「……」や「?」と台本に書かれていたら、声も出すかもしれないですけど、どちらかというと表情などでお芝居をしたりすると思うので、そういった違いを見てすごいなと感じました。

――俳優のみなさんは、振り幅のある緑ヶ丘役の大塚剛央さんの演技に驚かれていましたね。

財木:大塚くんは初めてお会いしたときもクールな方で最初の緑ヶ丘のキャラに近かったので、そういう人なのかな?と思っていたんです。だから、台本を見たときに、かなり変化のある緑ヶ丘をどうやって演じるんだろう、とめちゃくちゃ気になっていたんですけど、セリフじゃないところも彼なりにすごく遊んでいて、芝居中に視野を広げて大塚くんが何をやっているか見ると、ちょっと演技に集中できなくなっちゃうくらいなんですよ。何をやっているか、その行動を目で追いかけたくなっちゃって(笑)。

――今回の収録現場では財木さんが積極的に声をかけて良い雰囲気を作っていると他のキャストさんがおっしゃっていました。他の現場でも普段から自分から動く方なのですか?

財木:周りを見て空気感とか雰囲気を意識しちゃいますね。撮影現場では特にこの短い期間でやりやすく話し合いなどができないと難しいと思うので。舞台は稽古期間があるけど、映像作品は稽古期間がないから、その分どこかで喋っていないといけないし、喋りやすい環境づくりというのは絶対必要だと思っているから、どこかできっかけがあったら自分が動くか、他にそういう積極的な人がいれば任せます。

意識的に距離を縮めようとしているわけでもなかったんですけど、自分的にもその方が芝居をしやすいですし、みんなにも「こうしてほしい」と言ってほしいから、言いやすいようにちょっとオープンな雰囲気にしたりしますね。

――ありがとうございました、今後の放送を楽しみにしています!

財木さんも含めたメインキャスト5人でのインタビュー記事はコチラ↓
声優×2.5次元俳優で革命が起きる!?『Dimensionハイスクール』石井孝英・大塚剛央・橋本祥平・財木琢磨・染谷俊之インタビュー
https://otajo.jp/76049

『Dimensionハイスクール』作品概要
タイトル 超次元⾰命アニメ『Dimensionハイスクール』
放送・配信 TOKYO MX 1⽉10⽇(⽊)22:00〜
BSフジ 1⽉13⽇(⽇)25:00〜
J:COMテレビ 1⽉10⽇(⽊)22:30〜
GYAO!ほかにて1⽉10⽇(⽊)より見逃し配信
※放送日時は変更となる場合がございます。
キャスト 石井孝英 大塚剛央 橋本祥平 財木琢磨 染谷俊之
蒼井翔太 江口拓也 諏訪部順⼀
スタッフ 原作︓明日見 優
監督・脚本︓アベユーイチ
キャラクターデザイン︓Izumi
⾳響制作︓ダックスプロダクション
⾳楽︓⼤⽯憲⼀郎
⾳楽制作︓⽇本コロムビア
制作会社 アスミック・エース/ポリゴンマジック
公式サイト
http://dimension-hs.com[リンク]

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