「便座カバーにコーランの図柄を使うとは!」 ムスリムの抗議を受けてAmazonが商品を削除
アメリカ最大のイスラム教権利団体であるアメリカ・イスラム関係評議会(CAIR)は、コーランの詩やイスラムの文様がデザインされたドアマットやバスマットなどが、踏まれたりすることからムスリムに不快感を与えるとして、これらの商品を『Amazon.com』から削除するよう要請し、これを受けてAmazonは該当商品を削除するとともに、他の同様の商品についても調査中であることを明らかにしました。
CAIRの広報担当者は、「便座カバーにコーランのイメージを使うのは甚だ不適切だ。シャワーカーテンやバスマットなどは、何の考えもなしにただイメージを使っているのだと思うが、便座カバーのようなものは意図的に宗教的偏見の一線を踏み越えている」と話しています。
CAIRは過去にも、ナイキのバスケットボールシューズにデザインされた「Air」の意匠がアッラーの言葉に似ているとして抗議運動を展開し、ナイキが謝罪と商品の回収に追い込まれたことがありました。
CAIRの抗議声明サイトには、まだ『Amazon』で売られている不快な商品の報告が寄せられています。該当商品にも星1つと批判的な文章のレビューが。ムスリム的にはコーランがプリントされたテーブルカバーもダメらしいです。この辺りの感覚は、トイレに仏像があったり、お経のプリントされたタオルやマットとか、汚れること前提の宗教グッズがそれほど珍しくもない日本のゆる~い宗教観からするとなかなか理解しづらいものがあります。あの一休さんも、大事なのはそこに書かれている精神を実践することであって「経文を記した巻物など、お尻を拭く便所紙のようなものだ」と説いていますし。
画像とソース引用:『cnn.com』『amazon.com』及びCAIR公式サイトより
https://edition.cnn.com/2019/01/08/us/amazon-cair-offensive-products/index.html[リンク]
https://www.cair.com/cair_asks_amazon_to_remove_doormats_bath_mats_with_islamic_religious_text[リンク]
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: ろくす) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。