JR田町駅から徒歩1〜2分で油そば1杯580円の店に行ってみた結果「田町 油そばセンター」
近年、ラーメンやつけ麺の価格はだいたい1000円くらいが適正価格になってきた気がします。トッピングをいろいろつけたら1500円くらいになってしまうことも少なくありません。
物価の上昇が続いているから価格の高騰も仕方がないけど、やっぱり高くなったよなあ……。
JR田町駅近くにある激安店「田町 油そばセンター」
ところがだ!!
こんなご時世なのに、しかもJR山手線の田町駅から徒歩1〜2分という好立地なのに、油そばを1杯580円で売っている店ができたという情報を入手! 気になったので食べに行ってきました。
その店の名前は「田町 油そばセンター」。JR田町駅を芝浦口(東口)から出て歩き始めると、すぐ目の前にある商業施設「なぎさテラス」の1階にありました。徒歩時間は本当に1〜2分……!
全席立ち食いの油そば専門店
そして店の前に来て気づいたのは“立食い”の文字。どうやら「田町 油そばセンター」は店内にカウンターしかない立食いスタイルになっていて、しかもメニューは油そばだけ。
きっとそれでコストをカットして油そば1杯580円という価格を実現しているのでしょう。
店内に入ってメニューをチェックすると、本当に油そばは1杯580円。そのほか「辛い油そば」が790円で、トッピングは生卵120円、ネギ盛150円、肉増し200円、メンマ250円だけ。トッピングの種類を少なくしているのも低価格維持のポイントだったりするのでしょうか。
とりあえず初回なのでノーマルの油そば580円を注文。麺大盛はプラス130円。この値段じゃさすがに量は多くないだろうし、大盛にしようかとも思いましたが、今回は偵察がてら並盛をチェックだ!
これで並盛なの? 油そば580円
入口で食券を購入し、カウンター越しに食券を店員さんに手渡してしばし待機します。
カウンターの広さは10人弱入れるかどうかといったところ。卓上の調味料はラー油、酢、こしょうが用意されていました。これも最低限に抑えている感じがしますね。
そして手早く調理された油そばが目の前に運ばれてきました。
……うええっ、これ量すごくないか!?
丼には中太の麺がぎっしりと敷き詰められ、具材はメンマ、ナルトに、厚切りのチャーシューが2枚。全体を覆い隠すような具がないから余計にそう見えるのかもしれませんが、麺の存在感がすごい!
他店の油そばを基準に推測してみると、おそらく生麺で250グラムはあるんじゃないでしょうか。これは全然並盛の量じゃないし、これを田町駅前で580円で出しているっていうのがまったく信じられない!
ここまでくると、居酒屋みたいに別で席料とか発生したほうが逆に納得できるぞ……。
しかもちゃんとウマい! クラシックな油そば
しかもだ。びっくりした。これがちゃんとウマいのよ。なんというか、すごく正統派。
醤油が際立ったタレにはしっかりコクがあって、ど真ん中ストレートな味わい。卓上のラー油と酢を使っていくらでも自分好みにカスタムできるような柔軟性もありながら、そのままでもグイグイいけるような力強さもある味。とてもウマい。
油そばが広まり始めた頃ってこんな感じのが多かったよねって思い出せるような、実にクラシックスタイルな油そばなのです。
しかもやっぱり麺はめちゃ多い。これ、うっかり大盛にしてたら食べきれなかったかもなあ……。
油そばとしての完成度を求めたら、麺のモッチリ感がもうちょっとあるといいなあとか、チャーシューがもうちょっとジューシーだと最高だなあとか、もうちょっとレベルアップできる点はあると思います。そりゃあ、あると思いますよ。でもこれ、580円ですから。
都心の一等地でこの油そばが580円。文句のつけようなど、あろうはずがありません。これ以上のクオリティを求めて文句を言うのは、立ち食いそば屋にイスがないと文句をつけているのと同じことだぜ?
最高の油そばでした。ぜひまた食べに行こう。ごちそうさまでした。
店舗情報
田町 油そばセンター
東京都港区芝浦3-1-32 なぎさテラス1階
(執筆者: ノジーマ)
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