動画:電気ショックの罠肉をなんとしても食べたいヒグマのビビリっぷりがほぼほぼ人間

ヒグマとの不意の遭遇による事故を減らすための熊よけの罠を考えついた研究者が、交通事故で死んだ鹿の肉に電気ショックの罠を仕掛けて様子を観察してみました。なんとしても罠肉を食べたいヒグマが見せた驚きの行動とは? ぜひ動画でご覧ください。

動画:Bears in the Modern World – Electric Deer(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=pdM9YOYrcbs[リンク]

交通事故で死んだ鹿の肉に、電気柵に使われるバッテリーを接続して、触るとビリッとくるようにしてみました。そこへさっそくヒグマが現れて……。やや警戒しながらガブッ!としたらビリッ! かわいそうに、森の奥へ逃げていってしまいました。これでもう痛い目にあったこの罠肉の近くには近寄らないようになって、実験は成功したかに見えたのですが……。

しかしヒグマは諦めません。夜になってからまた現れました。昼間よりもさらに警戒して、口先でちょっとだけかじってみます。でもやっぱりビリッ! これでもう十分でしょう?

まだまだヒグマは諦めません。もう空も白んできたというのに、罠肉のそばに這いつくばってじっと様子をうかがいます。なんという執着心の強さ! そして注目の行動はここから。「さっきからチカチカいってるコイツからニンゲンのニオイがするな……」と怪しんだのか、バッテリーをガサゴソ動かして、狙ったのか偶然か、鹿肉との接続が切れてしまいました。

後ろ足で立ち上がり、腰が引けながら“手”でチョンチョンと触って危険を確かめようとします。中に着ぐるみ役者でも入っているのかと思うほど人間っぽい仕草! 最後は木の後ろから様子をうかがいつつ、思い切って引っ張り鹿肉を持ち去ることに成功。

とても賢く執着心の強いヒグマには、そこにエサがある限り、電気ショックの罠もあまり効果がないようです。ヒグマが興味を示した“獲物”を取り返そうとしてはいけないという教訓の意味もこれではっきりしました。時々人身事故が発生している北海道のヒグマについても、電気柵の下を掘り返して侵入してくるとか、エサで誘引する箱罠はリスクが高いとの指摘があります。猛獣との付き合い方について改めて考えるきっかけを与えてくれる動画でした。

画像とソース引用:『YouTube』及び『いらすとや』より

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: ろくす) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

  1. HOME
  2. 動画
  3. 動画:電気ショックの罠肉をなんとしても食べたいヒグマのビビリっぷりがほぼほぼ人間
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。