そうだワイン飲もう! 映画『おかえり、ブルゴーニュへ』はワインが最高に美味しくなる傑作ドラマ
先日15日に「ボジョレー・ヌーボー」が解禁となり、秋の深まりと共にワイン気分が高まっている方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんにオススメの映画が現在公開中の『おかえり、ブルゴーニュへ』。
【ストーリー】フランス・ブルゴーニュにあるドメーヌ(ワイン生産者)の長男ジャンは、10年前、世界を旅するために故郷を飛び出し、家族のもとを去った。その間、家族とは音信不通だったが、父親が末期の状態であることを知り、10年ぶりに故郷ブルゴーニュへと戻ってくる。
家業を受け継ぐ妹のジュリエットと、別のドメーヌの婿養子となった弟のジェレミーとの久々の再会もつかの間、父親は亡くなってしまう。残されたブドウ畑や自宅の相続をめぐってさまざまな課題が出てくるなか、父親が亡くなってから初めてのブドウの収穫時期を迎える。 3人は自分たちなりのワインを作り出そうと協力しあうが、一方で、それぞれが互いには打ち明けられない悩みや問題を抱えていた……。
本作は、フランスのブルゴーニュ地方の美しい景色を舞台に、ワイン作りと家族・兄弟達の心のあり方を描いたヒューマンドラマ。人間の成長過程や、若いからこそ言えない本当の気持ち、そんな多くの人が感じたことであるだろう心情が生き生きと描かれています。
そして、なんといっても魅力的なワイン達! ゴージャスなワインがポンポン抜かれる、というタイプの映画ではありませんが、四季の移り変わりと共に行われるワイン、テイスティングや会話のお供に飲まれるワイン、どれも本当〜〜に美味しそう!! ワイン好きの皆さんにとって、この作品をワイン抜きで飲むのは拷問にちかいかも(笑)。飯テロならぬ、ワインテロなのです。
そんなワインラバーの為に、某日、東京・恵比寿ガーデンシネマにてワイン付き試写会が開催。『おかえり、ブルゴーニュへ』を観た後に、劇中に出てくる「ムルソー村」で生産されたワイン『ムルソー・1ER CRU・ペリエール』が振舞われるという最高すぎるイベントが開催されました。
映画鑑賞後に振舞われるワイン達! ゴクリ。
映画館と同じく、恵比寿ガーデンプレイスに店を構える「WINE MARKET PARTY」のソムリエさんからのワイン解説が。
この映画に登場するムルソー村について、まずこの3つを覚えておきましょう。
・フランス/ブルゴーニュを代表する三大白ワイン銘醸地のひとつ
・ムルソー村には特級畑はなく高品質な1級畑
・和食やクリームソース系肉料理、チーズ、ナッツとの相性抜群
『ムルソー・1ER CRU・ペリエール』は「緑がかっていて、ナッツやトロピカルフルーツの香りがします。熟成すると芳醇になってきます」という白ワイン。
ムルソー村のワインは、もともと修道院で作り始めたそうです。歴史は古く、日本の平安時代にあたる時にワイン作りがスタート。それからしばらく注目されるワインでは無かったそうですが、アメリカ大統領などワイン好きからの評価は高く、人気のワインになっていったそうです。
ワインといえば「ボルドー」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ホルドーは元々イギリス領だった為、“最先端で上流階級向け”のワイン。一方のムルソーは始まりがキリストの為に作られたワインなので、「ブランドよりも良いワインを作りたい」という作り手達の気持ちがつまっているそう。ワイン生産地の村によって、人間の性格の様に個性があるのが面白いですよね。
実際に筆者もいただきましたが、スッキリとした香りの中に芳醇なコクがあって素晴らしく美味! こちら、グラスだと1杯2,500円、ボトルだと9,000円越えの高級なワインですが、これからの年末年始シーズン、ハレの日に1本買おうかなと本気で思わせてくれる美味しさなのです。ソムリエさんによると、「すだちを絞ったカニにもぴったり」とのこと。ああ……聞くだけでよだれものです!
そして、映画『おかえり、ブルゴーニュへ』をご覧いただいた方に耳寄りなお知らせ。上映期間中に映画の半券(ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA)を定時すると、「WINE MARKET PARTY」にて、グラス1,000円で飲むことが出来ます。普段2,500円が1,000円に。この機会に試すしかないですよ!
美しいワインと共に、珠玉の人間ドラマが味わえる『おかえり、ブルゴーニュへ』は現在公開中。晩秋の今楽しみたい大人の映画です。
『おかえり、ブルゴーニュへ』
http://burgundy-movie.jp/
(C)2016 – CE QUI ME MEUT – STUDIOCANAL – FRANCE 2 CINEMA
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