SpaceX、巨大ロケット前準備で来年6月までにミニロケット打ち上げ

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イーロン・マスク率いるSpaceXは、火星の植民地化を視野に入れた巨大なビッグ・ファルコン・ロケットを(BFR)開発中だが、その開発の一環として“ミニバージョン”を来年6月までに打ち上げる方針のようだ。

マスク氏がファルコン 9を使って軌道飛行させることをTwitterで明らかにした。

・ファルコン 9をアップグレード

BFRは最終的には火星へ飛ばすことを想定しているが、月への飛行にも使われる予定。BFRによる最初の月旅行の乗客は日本人起業家の前澤友作氏というニュースは記憶に新しい。

ただ、BFRは名称にある通り、かなり大型のロケット。乗客100人、貨物450トンを搭載できる。この巨大なロケットをいきなりつくって飛ばすのではなく、ファルコン 9の第2ステージをアップグレードしてテストする。

マスク氏はTwitterで「来年6月までに打ち上げる」としているが、もちろんマスク氏のこれまでの言動を考えたときに、後ろにずれ込む可能性はある。

・超音速や着陸のテストへ

ただ、当然のことながらSpaceXもマスク氏もロケット開発にかなり真剣に取り組んでいて、マスク氏はTwitterで超音速と着陸のテストを行うためにテキサス州ボカチカでBFR用宇宙船を建造していることを明らかにした。

SpaceXは2020年代半ばまでにBFRを打ち上げるというスケジュールを想定しているが、“ミニバージョン”での試験が成功すればかなり現実味を帯びてくることになりそうだ。

Elon Musk/Twitter

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