日本交通の無線について思ったこと(kaz_the_scum’s diary)
今回はかずくずさんのブログ『kaz_the_scum’s diary』からご寄稿いただきました。
日本交通の無線について思ったこと(kaz_the_scum’s diary)
「アプリでタクシーを呼んだら 」2018年09月27日『はてな匿名ダイアリー 』
https://anond.hatelabo.jp/20180927184434
はてブを巡回していたら、上を見かけたので、日本交通で無線嫌いタクドラとして働いていた私としては愚痴を書きたくてしょうがなくなり、それがこのエントリです。
あくまで、私が在職していた、2017年12月時点の話ではありますが。
タクドラは所詮時間の切り売りをして飯を食う仕事
会社は、「タクドラは時間の切り売りをしているにすぎない。」ということを全く理解していない。
乗務員に寄り添う気が一切ない。
そうでなければ、無線了解率を上げろ上げろと言う割に、散々待たされた挙句の無線キャンセルへの補償がスズメの涙程度のわけがない。
私のように営収を追わない、やる気のないタクドラはレアで、家族持ちの中年がいろいろな事情で稼がないといかんと強い決意を持ってこの仕事をしているのに・・・
無線キャンセル補償の具体的な金額ですが、乗務員が営収計上できる金額は、最大でA空転の820円(初乗料金410円+迎車料金410円)のみ。
無線配車を受けてから30分、40分拘束された挙句にキャンセルになってもその金額。
配車時刻から5分経過するとメーターを入れていいのだけれども、メーターがどこまで上がろうが、乗務員が営収計上できるのは、上記820円のみ。
ちなみに、ピックアップ場所に向かっている途中、または、配車時刻から5分未満でキャンセルになった場合はB空転となり、一切の補償がない。
繁忙期だとさらに営収ロスが酷く、「新馬場から六本木に呼ばれ(到着まで20分)、到着後に40分待たされた挙句キャンセル。」とか、「銀座から大崎に呼ばれるも、その途中でキャンセル。」というのがザラにある。
このような場合でも、上に書いた通り、会社から補償されるのは、A空転の820円かB空転のゼロ。
お客様がいる時間帯であれば、タクドラは最低でも1時間3,000円は稼がないといけないのに、この金額はふざけている。
最後に、無線センターへの愚痴。
お客様に連絡がつかない場合も、平気で乗務員を何十分も待たせるクソ無線センター。
連絡がつかないのであれば、5分10分後には乗務員を解放しろよ!!!
お前らが解放しないせいで、時給が最低賃金下回るんだよ!!
無線でいい思いをしたいと一切思わないので、無線を無視する権利をくれ。
優先必着配車の980円
優先必着配車の980円に関しては、乗務員の不興を買うことを恐れた会社がその事実を隠していた可能性があり、非常に強い不信感を抱いた記憶がある。
私の知る限り、出番集会や点呼において、980円をお客様から頂いていることは乗務員へ一切知らされなかった。
私がたまたま知ったのは、お客様からこの980円分の領収書を出してほしいと言われた乗務員がうまく対応できずにクレームをもらい、乗務員がそのことを愚痴っていたから。
無線嫌い乗務員と会社の攻防
私のように、乗務員軽視の会社や平気で嘘をつくぽんこつ無線センター職員に腹を立て、無線嫌いになった乗務員は少なくありません。
その結果、無視できない数の乗務員が姑息な抜け道で無線を避け、会社はそれに対抗して、アメと鞭で乗務員に無線を取らせようと躍起に。
好きに働けることこそ底辺職タクドラの数少ない利点の一つなのに、そこを制限しようとするなんて鬼だと私は思います。
以下のようなことがありました。
いずれの場合も、怒っているのは私のような無線嫌いではなく、とばっちりを食った無線に協力的なドライバー。
【醜い戦いその1】
無線に非協力的な乗務員:流しで仕事ができるのであれば、無線は取らない。
会社:1出番で未了解が2件あるようならば、無線を凍結する。無線を取れ。
お客様をお乗せした直後、目的地・経路確認をしているときに無線が入るのはよくあることですが、そのタイミングで未了解だったために無線凍結となり、激怒した乗務員(無線に協力的)が無線センターに多数突撃。
私がいたころは、無線センターへ直接電話を入れることがNG行為として周知され、乗務員ができるのは、会社経由で無線凍結解除してもらうだけ。
手間なので泣き寝入りしている人も結構いた印象。
【醜い戦いその2】
無線に非協力的な乗務員:「空車」でも「高速」ボタンを押せば無線が入らない!!
会社:鳴るようにしたので、無線を取れ。
これにより、無線を取れない高速道路走行中にも無線が入るようになってしまったため、無線を凍結された乗務員(無線に協力的)が激怒し、その1と同じ結果に。
この2例は両方とも会社の鞭ですが、アメ?も一応ありました。
こちらも2つ記します。
まず1つ目、予約配車リストの公表。
ピック場所、時間、そして、送り先が分かっていれば送り先、がリストの項目なのですが、成田定額や羽田定額を狙ってそこに乗務員が集まるように仕向けるわけです。
配車要請が入った段階ですと、それがどのオーダーかはわからないわけですから、定額狙いの乗務員にとにかく無線を取らせる。
これは悪くなかったと思います。
2つ目は、優先配車権の付与。
無線了解率・無線了解件数が基準を満たすと、ドライバーに優先配車権というものが与えられます。
これは多少攻めの姿勢で無線配車を獲得できるもので、使用すると、その地域の無線配車可能車両リスト上の順位が鼻番付近まで上がります。
※黒タク指定、ワゴン指定などの配車であれば、それを満たした車両が選ばれます
無線了解率を上げる、キープするモチベーションになるので、これは日本交通にしては珍しく名案だと思ったのですが、詰めが甘いのが日本交通。
優先配車権を使用した配車がキャンセルになった場合は、優先配車権のみが消費されて終了(笑)
日本交通クオリティ・・・
執筆: この記事はかずくずさんのブログ『kaz_the_scum’s diary』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2018年10月04日時点のものです。
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