『プーと大人になった僕』ユアン・マクレガーさんインタビュー
感動の声が止まないディズニー実写映画『プーと大人になった僕』で意外にも初来日を果たした、ユアン・マクレガーに直撃インタビュー! 世界的な大人気キャラクター「くまのプーさん」をディズニーが実写映画化した本作は、プーと大人になった親友クリストファー・ロビンの奇跡の再会から始まる感動の物語。大人になって忘れかけていた<大切なモノ>を思い出しまくるという話題の一作について、ユアンに聞いた。
●クリストファー・ロビンというキャラクターにハマッている名演でしたが、あなた自身も彼に共感しましたか?
僕は、クリストファー・ロビンのことが本当に気に入っているよ。彼を演じることが本当に楽しかったし、彼を演じたいと心から思ったほどだから。僕自身が彼そのものとまでは言わないけれど、この彼の性格については僕自身の中に長い間、ずっとあったもののように感じてもいる。
●A・A・ミルンが創作した、このキャラクターのことを、これ以前にどの程度知っていましたか?
彼の原作のことは、もちろん覚えている。どの本も僕が小さい頃に読んでもらっていたし、あの本たちをとても大切にしていたことも覚えているし、僕の子どもたちにも読み聞かせしてあげていたからね。僕もちょうど、プーのようなクマのぬいぐるみを持っていた。おかしな腕と脚の関節を持った、ちょっとオールドファッションなクマだった。くまのプーさんではなかったけど、とてもプー的だった。今回映画でプーと一緒に演じた時、あの古いクマの少年時代の記憶がよみがえってきたよ。
●映画のプーはたちは、どういうビジュアルでしたか? なんでも何度も抱きしめられているような、オールド感を出しているそうですね。
どれも美しく、とてもリアルに古さのようなものが出ていたね。プーにはお腹のところに、ちょっとはげかかった小さな箇所があったりした。どれも約30年間、ずっとおもちゃ箱に入っていたような様相だったよ。
●また、セットや衣装なども目を見張るものがありましたね。時代的な空気感が見事に再現されていて。
この映画のセットや、僕らが屋外の街角を使ってやったこと、つまり現代のロンドンを1949年のロンドンの街角に変えた、その光景に目を向けると、本当にリアルなものに見えるよね。僕はこれまでにもたくさん時代モノの作品に出ているけれど、時代モノの映画の危ないところは、ややもするとやり過ぎ感が強すぎて、時代ばかりが見えてしまうことでね。でも今回の映画はうまいこと、そうはなっていない。とにかくとてもリアルに感じるものになっているね。それはきっと、この映画の才能豊かなプロダクション・デザインや衣裳デザインのお陰ではないかな。
●監督のマーク・フォースターのこだわりも強そうですが、一緒に仕事をした感想は?
マークをはじめ、たとえば撮影監督のマティアス・コーニングスウィーザーなどマークが今回の映画を一緒に作るためにチョイスした人々が素晴らしい仕事をしてくれたおかげで――美しい屋内や屋外のセットの数々もそうだけれど、すべてがとにかくものすごく美しくて、クラシックでリアルなものになっているよね。それは映画を観ればすぐわかる。
●クリストファー・ロビンの妻、イヴリンを演じたヘイリー・アトウェルとの共演はいかがでしたか?
僕はヘイリーが大好きでね。ヘイリーと僕は数年前にウディ・アレン監督の『ウディ・アレンの 夢と犯罪』という映画で、コリン・ファレルと一緒に共演している。あれは確か彼女が演劇学校を出て最初に出た映画だったと思うけれど、あの映画で彼女と一緒に仕事をする作業は楽しかった。だから、マークから今回の映画で彼女をキャスティングしようと思っていると聞いた時はとてもうれしかったよ。素晴らしい女優だ。
●余談ですが、「スター・ウォーズ」シリーズの話です。日本でも大人気のオビ=ワン・ケノービが主演のスピンオフの話題も出たり出なかったりしていますが(笑)。
楽しみにしていてほしいかなあ。
●と、言いますと?
インタビューを受けるたびに、いつも聞かれている質問ということだよ(笑)。そして、その度ごとに「呼ばれれば出ますよ」と言っているけれど。そういうことを言っていると、まるで僕がディズニーに呼ばれる日を待っている人みたいだけれど、現状の回答は、これがすべてだよ。
(取材・文/鴇田崇)
***
<STORY>
100エーカーの森を飛び出したプーと仲間たちは、大人になった親友のクリストファー・ロビンと奇跡の再会を果たすのだが……。ロンドンを舞台に、忘れてしまった大切なモノを思い出させてくれる感動の物語。
『プーと大人になった僕』
大ヒット公開中!
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) Disney Enterprises, Inc.
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