ソフトバンクが合弁でPayPal Japanを設立、スマホ連携決済端末「PayPal Here」普及目指す
ソフトバンクがPayPalと合弁でPayPal Japanを設立することが発表された。ソフトバンクの孫正義氏は緊急記者会見で登壇し、PayPalとの提携によりオンラインとオフラインの双方の決済でナンバーワンをとりたいと語った。
発表会ではスマートフォンに接続する小型のPayPal決済カードリーダー端末「PayPal Here(ペイパルヒア)」が紹介され、スマートフォンが決済を大きく変えると孫氏は述べた。
日本でクレジットカードが使えるお店は現在店舗全体の4分の1程度でありソフトバンクの法人営業販売網が一気にお店を開拓。またお店の方から問い合わせがあれば決済端末をソフトバンクストアで販売をおこない(想定小売価格1200円)、一気に100万店舗ほどに決済端末を配る計画であるとのこと。
孫社長は「O2O(オーツーオー)」というキーワードを提示。これからはオンラインで商品を認知し、オフラインで購入するという流れになり、スマートフォンがこれらの垣根を取り払うだろうと語った。
続いてジョン・ドナホー、イーベイ社長兼CEOが登壇し、同様にオンラインからオフラインをつなぐものとして日本でPayPalを普及させていきたいとの考えを述べた。
会見では決済の実例動画などが流され、利用者(消費者)がスマートフォンで事前にお店にチェックインしておくことにより、店舗側端末で利用者の顔写真リストが表示される仕組みが紹介された。店舗側は顔写真付きのリストで来店者の顔を確認、端末上の顔写真と来店者の顔が一致することが確認できればそのまま決済がおこなわれ、決済確認メールが利用者のもとに送られる、という仕組みらしい。なじみの客に対する「顔パス」がスマートフォンで可能になったという格好だ。
[情報提供: tsuchima]
トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。
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