6か月シャンプーを使わず過ごしたらどうなる?“湯シャン”ついて知っておくべきこと
有名人が“湯シャン”しているといっても毎日シャンプーをしないのは不安がある
PRESIDENTオンライン2018年7月7日号によると、ミュージシャンの福山雅治さんは毎日シャンプーを使わず、お湯だけで先髪をする“湯シャン”を実践しているといいます。
このシャンプーを使わない洗髪方法は「ノープー」と呼ばれていたり、内科医の桐村里紗氏(「日本人はなぜ臭いと言われるのか」著者)は「休プー」と呼んでいたりしていて、徐々に認知度を高めています。
とはいえ…あなたの周りにシャンプーを使わない人はどれほどいるでしょうか?いや、1人でもいるでしょうか?いくら福山雅治さんが実践しているからといって、「じゃあ自分も!」とはなかなかならないものです。理由はもちろん簡単ですよね。
もし、シャンプーをやめてしまったら
頭皮がかゆくなったらどうしよう…
フケが出始めたらどうしよう…
臭くなったらどうしよう…
そして、「あの人なんか不潔」と思われたらどうしよう…といった不安があるからです。そこで、実際に約6ヶ月間、一切シャンプーを使わずに過ごした経験のある私から、湯シャンをするとどうなるのか?をお伝えしたいと思います。
シャンプーをやめるとすぐに気になる「脂」と「臭い」
シャンプーの使用をやめて3日ほどすると、頭皮がベタベタするだけではなく、頭皮を触った指までベタベタするのが分かります。そして、その指が臭いことにも気づきます。嫌な予感の始まりです…。
さらにそこから1週間ほど経つと、今度は頭皮の臭いを直接自分の鼻で感じるようになります。特に風などで髪がなびくとモワッと脂臭い臭いがし始めます。しかし、一方で皮脂が増えた分、髪には潤いが出始めます。
臭いの後にやってくる「かゆみ」と「ベタつき」
シャンプーをやめて数日後、頭皮が臭いだしたら、今度はかゆみが発生します。ボリボリとかきむしる程ではありませんが、スポーツ後など、体が温まっている時は特にかゆみを感じるようになります。この頃になると、髪は潤いを通り越して、ベタつきへと変わっていきます。
シャワーの温度を上げてみたが良い効果はなかった
シャンプーを使わないとはいえ、毎日お湯で洗髪をしていても、不潔さは感じるものです…そこで、私はお湯の温度を上げるようにしました。
油汚れは水よりも温度の高いお湯の方が落ちやすいからです。例えば、手についた油性マジックを落とすのも、水よりお湯の方が落ちやすいですよね。しかし、温度を上げたからといって大きな違いはありませんでした。
それどころか、お湯の温度が上がれば髪が傷みやすくなってしまうので、早々に中止しました。
6か月後…「不潔感」「ボリュームの減少」などが目立ってきた
シャンプーを使わなくても、湯シャンを続けていれば臭いとかゆみは一定以上感じることはなくなります。(全くなくなる訳ではありません)ただし、髪のベタつきは“不潔”といわれても仕方のないレベルになるばかりか、ボリュームがなくなり老けて見られやすくなります。また、皮脂によって髪は毛束ができやすく、地肌が透けやすくなりますので、薄毛になった印象を与える危険があります。
肌が弱い人や頭皮の乾燥が酷い人は湯シャンはトライする価値がある
例えば、お肌が弱くシャンプー自体があまり合わない方、髪や頭皮の乾燥が酷い方にとっては行う価値が十分にあります。あと単純にお風呂の時間が短縮でき、お金がかからなくなります。
ですが、湯シャンを行う上で注意しなければいけないことがあります。
湯シャン時の3つの注意点
最後に、湯シャンをするにあたって、注意して欲しいことを3つだけお伝えします。
1.いきなりシャンプーを中止しない。徐々にシャンプーの使用を減らしていく
2.シャンプーは使わなくても、洗髪は続ける
3.臭いとかゆみが酷い場合は我慢せず、シャンプーを使う
また、炭酸水と小麦粉は頭皮の汚れを落とすのに優れていますので、こいうったもので補うのも1つの方法となります。ただし、お風呂で小麦粉を使うと後片付けが非常に大変な上、もし家族にバレると白い目で見られるかもしれませんのでご注意ください。
(長谷川 誠/毛髪診断士)
関連記事リンク(外部サイト)
「スマホ顔」を防ぐフェイシャルマッサージ
長期化する避難生活で心配なエコノミークラス症候群を防ぐためにすべきこと
健康寿命を延ばすために有効な運動は?
最新の気になる時事問題を独自の視点で徹底解説するWEBメディア「JIJICO」。各分野の専門家が、時事問題について解説したり、暮らしに役立つお役立ち情報を発信していきます。
ウェブサイト: https://mbp-japan.com/jijico/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。