見やすい読みやすいフォントの使いこなしでPowerPointが生活力を向上!

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●フォントを変えると文書の印象が変わる!Word、Excel、PowerPointといったOfficeツールは、職場だけでなく家庭でも趣味や家計、手紙など、実用的な用途にしっかり使えます。
特にPowerPointはレイアウトの自由度がWordやExcelよりも高いので、第三者に見せる文書を作る場合に、文章を読みやすく書いたり、表や写真を見やすく処理したりといったことが、初心者でもカンタンに実現できます。
そんなPowerPointを使うときに覚えておきたいのが、フォントの活用です。同じ内容でも、フォントを変更するだけで印象はガラリと変わります。ここでは、PowerPointでのフォントの活用方法を紹介します!

フォントとは文字のデザイン、書体のこと。教科書や新聞などで使われている「明朝体」、看板やポスターなどでよく利用される「ゴシック体」が有名です。
Windowsには、マイクロソフトが開発した「MS明朝」「MSゴシック」「メイリオ」などが標準で用意されていて、アルファベット向けの多数のフォントも最初からインストールされています。
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さらにOfficeがインストールされているパソコンであれば、「HG創英」の明朝体、ゴシック体、行書体、教科書体なども入っています。
「MS Pゴシック」など、フォント名に「P」がつくのは、「プロポーショナルフォント」であることを表し、1文字ごとに文字幅が異なります。「可変幅フォント」とも呼ばれます。
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フォントは、種類ごとにデザインのデータがファイルに格納されています。新しいフォントを導入すれば、さまざまなアプリケーションでそのフォントが利用できます。システムに導入されているフォントは、Windowsの場合はコントロールパネルなどから確認できます。
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そして近年、明朝体やゴシック体などのトラディショナルなフォントよりも、もっと見やすく読みやすいデザインに工夫したフォントが注目されています。それは、「ユニバーサルデザイン(Universal Design)」を採用する“UDフォント”です。

●無料で使えるUDフォントを使ってみよう!ユニバーサルデザインのユニバーサルは、「普遍的な」とか「全世界的な」といった意味。ユニバーサルデザインは、男女や年齢、能力、出身地、あるいは国や文化の違いを越え、世界中のどんな人でも利用しやすいデザインのことを言います。
ユニバーサルデザインの適用分野は大変広くて、どこかの誰かが使うものは何にでも適用されると言っても過言ではありません。形のあるモノ、形のないサービス、消費財から乗り物、建物、学校や公園などの施設など、あらゆる場所でどんどん採用されています。
有名なところでは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック会場となる新国立競技場も、「世界最高のユニバーサルデザイン」を基本理念の一つにしています。座席の配置なども車いすの使用者や同伴者に配慮したものになる予定です。

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ユニバーサルデザインを採用するUDフォントは、まさにこのユニバーサルデザインの考え方に則して設計されたフォントです。
サイズを小さくしたときに、細い線がかすんだり、潰れて見づらくなりがちな字でも、できるだけ読みやすいように設計されており、数字やひらがなの膨らみや開きが少し大きくデザインされています。
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特にフォント業界の大手企業モリサワの開発した「MORISAWA BIZ+」は、Officeツールで使いやすいように最適化されているのが特徴です。
つまり、“家庭でOfficeを使うときにもピッタリ”なのです。
しかも、嬉しいことに、MORISAWA BIZ+のサイト(http://bizplus.morisawa.co.jp/)で会員登録をすると、BIZ UDフォントのうち、BIZ UDゴシック2書体(RとB)とBIZ UD明朝1書体のスタンダード版が無料で利用できます。
今回はこの無料で利用できる3つのフォント(書体)の導入の仕方もご紹介します。

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まずは、BIZ UDフォントをダウンロードしてインストールします。Windows用とMac OS用があり、いずれもインストーラーをダウンロードして実行すれば、3書体が一度にインストールされます。
なお、アンインストールする場合は、同じインストーラーを起動して「アンインストール」を選択すればOK。気軽に試せますね。
BIZ UDフォントは、同じ大きさでも文字がひと回り大きく見え、その分少し細く見えるのが特徴です。
「BIZ UDPゴシック R」を他のフォントと比較してみました。
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PowerPointでは、日本語には「游ゴシック 本文」、英数字には「Calibri 本文」が標準で割り振られます。また、Wordなどでよく使われる「MS Pゴシック」や、標準フォントでは比較的見やすいとされる「メイリオ」とも比べました。すべて同じ級数です。

游ゴシックでは画数の多い「美」や「語」が少し滲んでいるのに対し、他のフォントは滲みがありません。メイリオも他より少し大きく見えますが、BIZ UDPゴシック Rは一番大きく見やすく、大文字の「I」(アイ)と小文字の「l」(エル)もちゃんと区別できます。「0」(ゼロ)と「O」(オー)も見分けやすいですね。ほかにも、数字やひらがなの丸まっている部分を見ると識別しやすいことがよく分かるでしょう。
●PowerPointの表現力はフォントで大きく変わる!
PowerPointを使って盆踊りの日時を案内する町内会報を作ってみました。
まずはフォントを大きさ以外変更しない、標準フォントを使った例です。ボールドや斜体も使用していません。写真を配置し、文字に色を付けたり、テキストボックスを傾けたり、背景にグラデーションを付けたりしました。
ちなみに黄色の部分はカラーのボックスを作り、その上にテキストボックスを重ねています。文字の背景色を変えるのと違い、文字の大きさを変えてもカラーのボックスのサイズが変わりません。
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線が細くて飾りの少ないフォントなので、文字の識別は比較的容易です。しかし、文字が細いため、お祭りの案内なのに力強さに欠けています。大きく見せたい文字は線を太くしてみましょう。フォントを太字にするには、変更する文字列を選択してリボンバーの「フォント」で、[B]のボタンを押します。太字を意味する「ボールド(Bold)」のBです。
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文字が太くなると印象が変わるのがよく分かります。続けて、先程インストールした、BIZ UDフォントを使用してみましょう。変更したいテキストボックスもしくは文字を選択して、「フォント」のプルダウンメニューから[BIZ UDPゴシック B]を選びました。
文字の大きさは変更していません。漢字の多い※の注記と会場のところ、および写真の下のキャプションは[BIZ UDPゴシック R]にしました。全体的に文字が読みやすくなったのではないでしょうか。
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せっかくなのでもう少し調整してみましょう。お祭りの雰囲気を出すため、「納涼!盆踊り!」の文字を「HGS行書体」に変更しました。また、顔文字を使っている「開催日時が決まったよ!(≧▽≦)」の部分は、「HGP創英角ポップ体」にしました。行書体もポップ体も読みやすさを重視したフォントではありません。特にポップ体は潰れやすいので漢字の多い文章には向きません。しかし、雰囲気を出すためにワンポイントで使うと効果的です。

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フォントを上手に使うコツは、伝えたいことをいかに見やすく、読みやすく、興味を引くように表現するかにあります。ある程度長い文章は読みやすさ重視、大事な情報は見やすさ重視、キャッチなパーツは雰囲気重視など、文字の役割によって上手に使い分けましょう。フォントを活かすことで、PowerPointを家庭でも使いこなし、あなたの生活力向上スキルの1つにしてください。

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