【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク『スコーピオン』が4週目の首位、アルバム首位記録はジェイ・Zと並んで歴代2位に

【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク『スコーピオン』が4週目の首位、アルバム首位記録はジェイ・Zと並んで歴代2位に

 2018年最高の初動ユニットを獲得した初登場週(7月14日付)から、首位を独走している本作。4週目となる今週も、週間184,000ユニットを獲得し、ラップ・チャートでも同4週のNo,1をキープした。184,000ユニットのうち、15,000枚がアルバムの純粋な売上枚数で、154,000枚がストリーミングによる見なし売上。週間視聴回数としては、歴代11位にランクインした。

 通算4週の首位獲得は、2018年にリリースされたアルバムとしては最多記録となる。なお、2018年度(2017年12月~2018年11月迄)としては、テイラー・スウィフトの『レピュテーション』の4週と並ぶ首位タイ。自身の作品としては、通算13週(非連続)の首位をマークした4thアルバム『ヴューズ』(2016年)に次ぐ2番目の記録。前作『モア・ライフ』(3週)は3位にダウンした。

 その『ヴューズ』との記録を比較してみると、本作『スコーピオン』は1週目が733,200、2週目が335,000、3週目が260,000で、4週目となる今週が184,000ユニット。一方の『ヴューズ』は、初動1,040,000ユニットではじまり、2週目が313,000、3週目が239,000、4週目は189,000だった。1週目は30万近く差があるものの、2週目以降はほぼ横ばいとなっている。

 今週1位を獲得したことで、ドレイクのアルバム首位獲得総数は25週に更新された。ヒップホップ・アーティストの記録としては、同25週のジェイ・Zと並ぶ歴代2位タイで、通算32週のエミネムに続く。今後、本作が何週間1位を死守できるかにもよるが、エミネムの記録を抜くのも時間の問題だろう。

 『スコーピオン』と記録が並んだテイラー・スウィフトの『レピュテーション』は、週間25,000ユニットを獲得し、先週の14位から9位にランクアップしている。本作のTOP10入りは、2月3日付でマークした9位以来、およそ6ヶ月ぶり。息を吹き返した理由として、ツアーで販売されているアルバムの売上が伸びたことと、本作からのシングル「デリケート」がTOP10入り目前のヒットを記録していることが挙げられる。同ツアーは、11月20日と21日に東京ドームでも行われる。

 また、映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』のサウンドトラックも、先週の20位から3位にTOP10入りした。7月20日に映画が公開されたことを受け、アメリカのみならず全世界で売上を伸ばし、UK(イギリス)チャートでは、先週の4位から1位に到達している。アメリカの週間ユニットは48,000で、そのうちアルバムの売上が34,000枚。サントラ盤はやはりセールスが強い。

 同映画の大ヒットを受け、前作『マンマ・ミーア!』(2008年)のサウンドトラックも、19,000ユニットを獲得し、先週の89位から21位にジャンプアップした。本作は、同年にNo,1を獲得している。映画 『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』は、前作『マンマ・ミーア!』の続編で、本作もABBAのヒット曲で構成されたミュージカル映画となっている。彼らのベスト・アルバム『ゴールド』(1992年)も、映画公開効果により売上を伸ばし、先週の86位から25位に急上昇した。これまでの最高位は2013年1月12日付でマークした36位で、今週5年半ぶりに最高位を更新。

 再ランクインや上昇したアルバムはあったものの、今週TOP10に初登場作品はなかった。10位内に新作がランクインしないのは、1月20日付チャート以来7ヶ月ぶりとなる。TOP10以下では、ジ・インターネットの4thアルバム『ハイブ・マインド』の26位が、今週の初登場作品としては最高位となる。彼らの作品にとっても、自己最高位となった。

 今週末開催された【フジロック’18】の初日でファンを沸かせた、ポスト・マローンの『ビアボングズ & ベントレーズ』は週間65,000を獲得し、先週の3位から2位に再浮上。ライブでも披露した「ベター・ナウ」の大ヒットが、ストリーミング上昇の要因。来日時には、都内のカラオケ店に出没したり、国内のアーティストと撮影したりと、楽しんだ様子がSNSにアップされていた。

 以下、4位に先月死去したエクスエクスエクステンタシオン、5位に女児を出産したばかりのカーディ・B、6位には「Lucid Dreams」が大ヒットしているジュース・ワールドがランクインし、7位には先週の2位からダウンしたウィズ・カリファの『ローリング・ペーパーズ2』、10位にはリル・ベイビーの『ハーダー・ザン・エバー』がランクイン。今週も、引き続きラッパーたちのアルバムが強い。Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、8月3日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『スコーピオン』ドレイク
2位『ビアボングス&ベントレーズ』ポスト・マローン
3位『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』サウンドトラック
4位『?』エクスエクスエクステンタシオン
5位『インベージョン・オブ・プライバシー』カーディ・B
6位『グッドバイ&グッド・リダンス』ジュース・ワールド
7位『ローリング・ペーパーズ2』ウィズ・カリファ
8位『グレイテスト・ショーマン』サウンドトラック
9位『レピュテーション』テイラー・スウィフト
10位『ディス・ワンズ・フォー・ユー』ルーク・コムズ

関連記事リンク(外部サイト)

8月4日付 Billboard 200 全米アルバムチャート
テイラー・スウィフトの【レピュテーション・ツアー】がすごい6つの理由

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク『スコーピオン』が4週目の首位、アルバム首位記録はジェイ・Zと並んで歴代2位に

Billboard JAPAN

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!

ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。