中古の軽を買うのとほぼ同予算で「フィアット 500を買う!」という選択はどうでしょう?

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▲かなりステキでかわいいイタリア車であるフィアット 500ですが、実はコレの比較的低走行な中古車って、中古の軽自動車と同じぐらいの予算でも狙えてしまうのです!

走行3万km台までの物件だって総額100万円未満

駐車場のサイズやその周辺の道路幅の関係で、あるいは「子育てにちょうどいい形状の、背が高い車が必要だから」などの理由で、どうしても軽自動車じゃなきゃダメという人もいるでしょう。

ですが、もしもそういった切実な理由は特になく、単純に「軽自動車なら安いから」ぐらいの理由で総額99万円以下付近の中古軽自動車を探していて、そして内心「本当は軽ってあんまり好きじゃないんだけどね」と思っている人がいらっしゃったら……ぜひ一度「フィアット 500」もチェックしてみることをオススメします。

フィアット 500というのはイタリアのフィアット社が2008年から販売している、ちょっとしゃれた感じのコンパクトカー。アニメや映画の『ルパン三世』の劇中で主人公が乗っている小さな古い車のリバイバル版でもあります。

▲こちらが現行フィアット 500の初期モデル。往年のイタリア製名作小型車の復刻版で、デザイン良し、走っても良しのとってもナイスなコンパクトカーです ▲年式やグレード、ボディカラーなどによって少々異なりますが、フィアット 500のインテリアはおおむねこのようなデザイン。さすがはイタリア物と言うべきでしょうか、すべてがいちいちおしゃれです

ご覧のとおりのかなりかわいい車なんですが、「でもイタリア車なんて、いくら中古車でもけっこう高いんじゃない?」と思うかもしれません。

それが実はそうでもなく、だいたいですが「ホンダ N-BOX 初代(旧型)の中古車」を買うのとほとんど同じような予算でも買えてしまうのです。

具体的にはコミコミの総額が70万~99万円ぐらいで、走行3万km台までのフィアット 500が十分探せちゃいます。

……いかがでしょうか? 「ふ~ん。でもゴメン、あんまり興味ないわ」ということでしたら、失礼しました。この話は忘れてください。

しかし「えっ、そうなの?」とちょっとでも思った方は、ぜひ次章以降をお読みいただけましたら幸いです。詳しくご説明しますので。

飛ばし屋さんでなければ廉価な1.2L版でも普通に十分

ひとくちにフィアット 500といってもいろいろなグレードがあるのですが、ホンダ N-BOX 初代(旧型)の低走行中古車と同じぐらいの総額(つまり70万~99万円ぐらい)で狙えるのは、主に以下の4グレードです。

●1.2 8V ポップ

1.2Lのさほどパワフルではないエンジンを搭載する、新車時価格195万円の最廉価グレードです。

●1.2 8V ラウンジ

1.2 8V ポップとエンジンは同じですが、オートエアコンやガラスルーフが付くなど、装備内容がやや豪華になります。

●1.4 16V ポップ

1.4Lのまずまずパワフルなエンジンを搭載する中間グレードです。

●1.4 16V ラウンジ

エンジンは1.4Lで、1.2 8V ラウンジと同様の装備内容となるやや豪華なグレードです。

このほか、ごく希に「1.4 16V スポーツ」というちょっとスポーティなグレードがこの価格帯で買えることもありますが、レアケースですので、まぁとりあえずは無視しても良い話です。

この中からどれを選ぶべきか? と言いますと、まずエンジンに関しては「そこそこの長距離移動をすることも多い」という人は、1.4Lを選んだ方がいいでしょう。1.2Lだとちょっとかったるく感じるかもしれません。

しかし、逆に言うと「近場での移動がほとんど」というご家庭で、なおかつ飛ばし屋さんでないのであれば、お手頃価格でイケる1.2Lであってもさほどの問題は感じないはずです。

▲「いつ何時でもブワッと飛ばしたい!」という人や、妙に急坂が多いエリアにお住まいの方は1.4Lの方がいいと思いますが、のんびりめに走る分には1.2 8V ポップまたはラウンジでもけっこう十分です

グレードよりも「程度」と「色」にこだわりたい

お次はグレード、「シンプルなポップにするか、それともやや豪華なラウンジにするか?」という問題があります。

これについては「グレードにこだわるよりも、中古車としてのコンディションとボディカラーにこだわった方がいい」というのが、いちおうの答えになります。

たしかにラウンジは「トラクションコントロール」という安全装備や「フルオートエアコン」「プライバシーガラス」などの快適装備が充実していますので、できればポップよりはラウンジの方が望ましくはあるでしょう。

しかし、このぐらいの比較的安価な予算で中古の輸入車を買う場合は、グレードにこだわる以上に「程度」にこだわるのが絶対の正解です。そのうえで、せっかくかわいいデザインの車なのですから「ボディカラー」にちょっとこだわってみるのが、結局は最終的なシアワセにつながりやすいでしょう。

▲「ポップ」のインテリアはこのような感じ。文字どおりポップなイメージの2トーンのシートがいい感じです ▲「ラウンジ」のインテリアはこんな感じ。シート表皮の素材も少々上級で、全体的に落ち着きを感じます

イタリア車とはいえ、決して故障がちな車ではありませんので、選び方もフツーで大丈夫です。

すなわち「内外装がなるべくキレイで、変なにおいや異音も発生しておらず、ディーラーでの整備履歴がハッキリ確認できる個体を探す」という、ごくフツーのやり方でおおむねOKです。

もちろん、軽自動車と比べてしまうと税金は少々高いですし(軽自動車税=1万800円/年、フィアット500 1.2と1.4の自動車税=3万4500円/年)、部品代や整備の基本料金も軽自動車と比べればちょっと高いです。

しかし、フィアット 500は、それでも「お釣り」がくるぐらいの走りの良さと、内外装全体にわたるデザインの良さをひしひしと感じられる車です。

無理じいするつもりはありませんが、もしも「本当は軽じゃなくて、もっとおしゃれな車に乗りたいんだよなぁ……」と心のどこかで思っているのであれば、ぜひ総額99万円以下の比較的低走行なフィアット500に注目してみてください。

text/編集部

photo/フィアット・クライスラー

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