意外と知られてない「こだわりの豪華装備」、堪能してみませんか?
手に触れるモノ、身に着けるモノはやはり「上質」な方がいい
「特にお金持ちというわけではないのだけど、カバンや財布、メガネなどの人目に付くアイテムだけはハイブランドのモノを愛用している」という人って、けっこういらっしゃると思います。
そういった人はしばしば「身の丈に合ってない高級ブランド品で見栄張りやがって」みたいに非難されたりもしますが、言いたい奴には言わせとけばいいんです。
筆者も財布だけはイタリアの某ハイブランド製を使っていますが、レザーの質感が本当に素晴らしいですし、たまに人から「おっ、いい財布使ってるね!」なんて気づかれると、正直うれしいものです。いいモノって、やっぱりいいですよね。
で、そういった嗜好をお持ちの方は車を選ぶ際にも、ぜひぜひ「装備」の質感やクオリティにこだわってみると、かなりステキなカーライフが送れるのではないかと思う次第です。
あくまで例えばですが、どうせ乗るなら普通の布シートではなく本革シートが付いているモデルで、なおかつベーシックな革ではなく「こだわりの上級レザー」が使われているようなグレードを選んでみる……とかです。
まぁ、その路線を本気で突き詰めるなら英国のロールスロイスとかを買うのがいちばんなのですが(何せすべての装備類が世界最高峰レベルですから)、筆者を含む普通の人間はロールスロイスなんて買えません。あくまでも「普通に買えそうな範囲内」で、グッとくるこだわりの上質装備が付いた車を次章以降、探してみたいと思います。
グッとくる上質装備が「ほぼ全部盛り」なのは17年式以降のハリアーか?
おおむね現実的な価格帯でありながら、かなりグッとくるこだわりの上質装備が詰まっている車種の最右翼は、おそらく2017年式以降の現行トヨタ ハリアーなのではないかと思います。
内装の質感にはもともと定評があった現行ハリアーですが、2017年6月のマイナーチェンジで登場した「メタル アンド レザーパッケージ」(中間グレードの「プレミアム」と上級グレードの「プログレス」で選択可能)はかなりのモノです。
以下、その注目すべきポイントを列記してみましょう。
【シート】
・素材はナッパレザー(要は最高級素材。強じんで柔らかな、原皮の表情が残っているレザーのこと)
・運転席・助手席ともベンチレーションシート(背もたれと座面に冷風が通る仕組み)
・運転席は8ウェイパワーシート
・助手席も4ウェイパワーシート
・運転席のランバーサポート(腰椎を支えることで自然な運転姿勢をサポートする機能)も4ウェイ方式
【ドア内側のトリム】
・本物のステッチが入った合成皮革(現行アルファードとかでも、ドアトリムのステッチは本物ではなくフェイクなんです)
【その他】
・ドアミラー足元照明(ドアミラーの下部から光が差し、足元を照らす)
・イルミネーテッドエントリーシステム(ドアロック解除などに連動して室内照明が点灯)
現行ハリアーという車自体がなかなかステキなのですが、それに加えてこういった「こだわりの装備」にも一部のユーザーはグッときて、密かにほくそ笑むでしょう。そして人を乗せたときに「これステキだね!」なんてホメられるのも、ちょっとした快感です。
もうちょい手頃な予算でいくならCX-3の特別仕様車で
ただし現行トヨタ ハリアーの「メタル アンド レザーパッケージ」はまだまだ新しい車であるため、中古車相場も決してお安くはありません。具体的には総額350万~450万円といったところ。「もうひと声安いほうが……」という場合もあるかもしれません。
であるならば、例えばマツダCX-3の「XD Noble Brown」なんてどうでしょうか? 2016年11月に登場した特別仕様車ですが、実質的にはCX-3の最上級グレードです。
新しいボディ色である「マシーングレープレミアムメタリック」に合わせたハバナブラウンのレザーシートは、こちらも最上級の天然ナッパレザー。同じくハバナブラウンのフロントドアトリムなどと合わせ、小型車でありながら超絶おしゃれな車内空間を実現させています。
それでいて中古車相場は総額220万~280万円ぐらいと、まずまずお手頃。コンパクトカーであることに抵抗がないならかなりオススメです。
またシート関係では、これは「知られざる装備」というよりは「かなり有名な装備」ですが、日産 ティアナの「助手席パワーオットマン」にも注目したいところです。
運転中のオーナーはさすがにこれの恩恵を受けることはできませんが、助手席の人には大ウケ間違いなし。現行ティアナではXEを除く全グレードに標準装備です。
その他、中古車相場はまだ激高ですが現行ホンダ レジェンドのレザーシートにおける「リアルステッチソフトパッド」 もかなりグッときますし(なにせ機械縫いではなく人の手によるミシン縫いなので、ステッチの質感が本当にステキなんです)、初代アウディTTの車内にある「アルミ削り出しの車載オーディオカバー」 も、見てるだけで思わずうっとりしてしまう逸品です。
今回取り上げた車種以外にも、まだまだ「知られざるこだわりの上質装備」を備えた車はたくさんあるかと思います。「ただの車」ではなく「そういった車」を選べば、何と言いますか「金持ち喧嘩せず」みたいな落ち着いた心持ちで安全運転ができると思いますし、場合によっては「ちょっとした優越感」みたいなものも感じられることでしょう。
ぜひ、あなたの内面を喜ばせるステキな1台を探してみてください。
text/編集部
photo/日産、マツダ、トヨタ、ホンダ
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