【春から夏に営業するスキー場!?】常識破りの月山スキー場に行ってみた
こんにちは! 旅と温泉とロックンロールをこよなく愛する体育会系グルメ男子、山形出身のフリーライター矢口優太です。今回は地元出身者の私がおすすめする、常識破りのスキー場と山形グルメを巡る旅をご紹介します。
山形県西川町に位置する月山(がっさん)スキー場。羽黒山、湯殿山(ゆどのさん)とともに出羽三山に数えられる霊験高き神聖な月山に、春からオープンするスキー場があることを皆さんはご存じでしょうか? 新緑の春を迎え、全国のスキー場が営業終了となるなか、月山スキー場は例年4月から7月まで営業する珍しいスキー場なんですよ。
今回は、1日目に山形県の郷土料理やスイーツ店を巡り、2日目に春スキーを楽しむ、1泊2日の旅をご紹介します。
山形新幹線の醍醐味といえば日本一売れる駅弁!
JR東京駅から山形新幹線つばさへ乗り込みJR山形駅へと向かいます。
スタイリッシュなデザインの新幹線つばさ
山形新幹線つばさといえば、日本一売れる駅弁といわれている「牛肉どまん中」。新幹線乗車時に車内販売の売り子さんに予約すれば、JR米沢駅で積み込まれる、できたてホカホカの駅弁を受け取れます。
甘しょっぱく煮込まれた米沢牛と、山形のブランド米どまんなかの相性が抜群。山形グルメ旅は、新幹線に乗ったときから始まっているのです。
日本一のスイーツ県!山形県民はケーキが大好き
約2時間40分でJR山形駅に到着。ちょうどおやつの時間だったので、山形県民が大好きなケーキを求めてタクシー乗り場へ。日本で最もお菓子屋さんが多いといわれる山形県は、いわば日本一のスイーツ県。手土産にはケーキという習慣があるほど、洋菓子が身近な存在なんですよ。
山形駅に到着したら東口のタクシー乗り場へ
山形市内の洋菓子店は郊外にあることが多いので、山形駅からはタクシー利用がおすすめです。駅から5キロ圏内に有名菓子屋店が点在しているので、片道1,000円前後でおいしいスイーツ店にたどり着くことができますよ。
世話焼きで親切な運転手さんが多い山形のタクシー
目当ての洋菓子店の名前を運転手さんに告げると、「先日も県外からわざわざ来た人がいたんだよ」。
自分でも手土産を買いに、何度か訪れたことがあるそうですよ。
そのうわさの名店がこちら「欧風洋菓子ローリエ」さん。山形駅からはタクシーで10分ほど。住宅街の中にひっそりとたたずむ洋菓子の名店には、お客さんが途切れることなく訪れていました。
1964年から続く老舗の二代目ご主人、伊藤啓二さん
ショーケースに所狭しと並ぶ魅惑のスイーツたち。人気はエクレア、シュークリーム、ショートケーキなんだそう。お客さんには必ずおまけをつけてくれることでも有名で、優しいご主人の人柄があふれています。
人気のスイーツ3種類を購入した私にも、もれなくおまけが2種類もついてきました。店内にはイートインがないので、私はお茶を持って近くの公園へ移動。たっぷり生クリームが特徴のローリエですが、どれもしつこさがなく、不思議とペロリと食べることができます。甘いものが苦手な男性にもおすすめですよ。
郷土料理「いも煮」ははずせない!
夕食は地酒と郷土料理が揃う名店へ。山形駅から徒歩5分、駅前通りにある創業30年以上の郷土料理店「花膳」さんは、山形名物を提供する数あるお店の中でも、市内随一の郷土料理メニューを誇る、観光客には絶対におすすめのお店です。
山形を代表する郷土料理といえば、やはり「いも煮」でしょう。秋になると河原に食材を持ち寄り、鍋を囲んで一杯やるのが秋の風物詩。こちらでは一年を通じて味わうことができるので、山形グルメ旅にはもってこいのお店です。
地酒と郷土料理のマリアージュがたまらない
一番人気は山形牛ステーキだそう。山形のお漬物も最高の脇役に。地酒も常時60種類以上取りそろえているんだとか。
ほんのりいい気分で、今宵の宿、駅に近いホテルルートイン山形駅前へ。
豪雪のため4月までは滑れない!?
今回の旅は、ここからが本番! 2日目は、いよいよメインイベント、月山スキー場で春スキー三昧です。
豪雪地帯の月山は、冬季は積雪が5mを超えることもしばしば。そのため4月にオープンし7月まで滑れる珍しいスキー場です。
月山スキー場へのアクセスはレンタカーで
まずは、山形駅西口にある駅レンタカー山形営業所でレンタカーをピックアップ。春の月山はまだ路面が凍結していることもあるので、スタッドレスタイヤを装着した車を借りましょう。山形駅からバスでの移動も可能ですが、乗り継ぎが必要で本数も少ないので、あらかじめ移動計画を立ててくださいね。
スキーレンタルは月山スキー場へ行く前に
月山スキー場には、レンタルショップがありません。今回は、山形駅から車で5分ほどの「山形スワローレンタサービス」さんで、スキー用具をレンタルします。手ぶらで気軽にスキーを楽しむことができるのは大きなポイントです。
直接伺いましたが、ホテルまで配送してくれるサービスもあります。
無料で運んでくれるスキーキャリーサービス
山形中央ICから東北中央自動車道に乗って約1時間、月山スキー場へ到着。駐車場から徒歩5分程度、入り口に控えている無料のスキーキャリーサービスは、スキーやスノーボードなどをリフト乗り場まで無料で運んでくれるので便利ですよ。そのまま自分も乗ろうとしましたが、人間は運んでくれないそうです。
月山スキー場で春スキーを堪能
リフト乗り場はひとつで、コインロッカーやレストランが併設されています。
本当に滑走できるのか不安でしたが、標高1,600mの月山スキー場は見ての通りの雪山です。
一面雪景色の月山スキー場ゲレンデ
見てください、この絶景! ものすごい開放感です。
山そのものをゲレンデとしており、見ての通り広々としています。滑り慣れた人ばかりな印象で、快適に楽しめました。
ただし雪質はベタ雪で滑りにくく、初心者にはちょっと難しいかもしれません。
とはいえ、夏まで滑れるというんだから、次のシーズンまで待てないスキーヤーやスノーボーダーにとってはまさに聖地。
5月上旬ではまだまだ雪山でしたが、5月後半から6月にかけては、ブナの新緑を眺めながら滑ることができるそう。暖かな日差しのなか、白と緑のコントラストを楽しむのも良さそうですね!
ご当地ならではのスキー場メシもポイント。月山スキー場イチオシのメニューは、山形に来たら食べたい名物「玉こんにゃく」と「月山みそラーメン」!
スキーのあとは「志津温泉」で疲れを癒す
月山で春スキーのあとは、帰り道にある「志津(しず)温泉」へ。出羽三山の山岳信仰で400年以上、宿場町として栄えました。宿坊から旅館、温泉宿へと移り変わり、今はスキー客の疲れを癒す温泉地としてにぎわっているんだとか。
今回訪れたのは、老舗旅館「変若水(おちみず)の湯 つたや」さん。先代のご主人は、月山の夏スキーを全国に広めた第一人者なんだそう。スキーの心地よい疲れを感じながら、歴史ある温泉に浸かりました。
つたやさんの温泉は、ナトリウム一塩化物温泉。つまり、塩分が多く体が芯から温まる温泉です。露天風呂からは雪景色と新緑を眺めることができ、不思議な感覚でゆったりと流れる時間を感じることができますよ。
スキーの疲れを癒したところで、JR山形駅へと車を走らせます。1泊2日の弾丸ツアーでも充分に春スキーと山形グルメを満喫することができました。
月山スキー場は、夏まで営業しています。皆さんも季節外れのスキーを楽しみながら、山形グルメを堪能してみてくださいね!
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