Androidが消防救助の分野に応用される

セイコーエプソンは 5 月 17 日、Android ベースのスマートグラス「MOVERIO BT-300」をベースに、消防救助活動の見える化を実現した「スマートマスク」と「スマートゴーグル」のコンセプトモデルを開発したと発表しました。
両コンセプトモデルは、一般財団法人日本消防設備安全センターが中心となり 2014 年 4 月より検討を進めている構想ビルや地下街、ショッピングモールなどの大規模かつ複雑極まりない環境における救助活動の効率化と迅速化を目的とした次世代の救助システム「STAR RESCUE システム」の消防救助用ウエアラブルデバイスになります。
STAR RESCUE システム とは、最先端の G 空間情報技術と ICT 技術を活用した消防救助システムのことで、スマートマスクとスマートゴーグルは隊員が着用します。
どちらにも BT-300 が組み込まれていますが、スマートマスクは呼吸用マスクと一体化しています。
スマートマスク / ゴーグルは、現場本部や隊員同士で無線交信する機能のほか、本部からのテキストによる指示、赤外線カメラのサーモグラフィー、方位情報、経過時間等も BT-300 のディスプレイ上に表示します。
スマートマスクには、空気呼吸器の残量レベル等を表示する機能もあります。
STAR RESCUE システムの中には専用の位置共有サービスもあります。
これは、建物の感知器等に組み込まれたビーコンの情報をもとに大まかな位置を割り出し、隊員のスマートフォンからサーバに情報がアップロードされ平面図として配置を確認することもできます。
BT-300 は既に市場に出回っている製品なのでそれ自体に真新しさはありませんが、Android が娯楽とかけ離れた消防救助の分野で応用されることは注目に値します。
Source : エプソン

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