しっかりと見つめよう…廃炉に向かう福島第一原子力発電所の“今”!!
2011年3月11日に発生した東日本大震災から7年が経過した。その未曽有の大災害にて、大きな被害を受けた東京電力の福島第一原子力発電所は今、廃炉に向けて多くの作業員が携わり、作業を行っている。3月29日(木)、事故から7年経った廃炉の今をいつでも・どこからでも見学可能なバーチャルツアー「INSIDE FUKUSHIMA DAIICHI」が公開され、注目を集めつつある。
原子炉・使用済燃料プールの安定冷却や汚染水対策、作業・労働環境の改善が進み、今後、燃料取り出しなど本格的な廃炉作業が進んでいくことをきっかけに、より多くの方に廃炉作業や廃炉の現場を知ってもらうために作られたもの。
「INSIDE FUKUSHIMA DAIICHI」http://www.tepco.co.jp/insidefukushimadaiichi/index-j.html
事故から7年が経過した福島第一原子力発電所の今を、PC上でいつでも・どこからでも間近に見学することができるという取り組みは非常にユニークな取り組み。今までは何となく直視することを避けていた人も、気軽に見学して見れるという部分も魅力であろう。ツアーでは、1~4号機原子炉建屋を間近で見ることができたり、施設の一部を360度映像により臨場感のある形で体感することも可能。また、現場や設備に対する質問に各見学ルートの動画の最後にFAQ形式で答えてくれている。さらに、「エリアによって変わる放射線量」の数値も公開することで、より多くの方に廃炉作業や廃炉の現場をリアルに知っていただきたいという気持ちも込められている。
【みんなの質問(一例)】Q.放射線、放射能、放射性物質はなにが違うの? 放射線は強力な光線のようなものです。懐中電灯に例えるなら、「放射性物質」が懐中電灯で、「放射線」と は放出されるエネルギーそのものであり、「懐中電灯の光」と表せます。また、「放射能」は放射線を出す能 力のことで、「懐中電灯が光を出す能力」ということになります。
Q 撤去したガレキはどこへ? 種類ごとに分別し、1F の中にある廃棄物を貯蔵する建物などに保管しています。
気軽な気持ちで…と言うことはできないと思う。しかし、日本人として、しっかりと知っておかなければならないことでもある。起きてしまったことを悔やむのではなく、未来を見つめるという、その姿勢は評価されて然るべきである。
遠くで起こっていることではなく、身近な問題であるということを感じるためにも、勇気を振り絞って「INSIDE FUKUSHIMA DAIICHI」に参加してみてはいかがだろうか。
※「INSIDE FUKUSHIMA DAIICHI」は、今後、英語版の公開も予定されている
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