低俗番組

access_time create folder政治・経済・社会
低俗番組

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

低俗番組

いつの世も大人は世のなかの風俗の乱れを嘆く。「最近、世にいかがわしいものが増えている、けしからん」と。「放置しておくと子供の教育に悪影響を及ぼし、ひいては社会の乱れとなる」と。
でもね……そういうものは、むかしのほうが多かったと思うのだよね。1980年代に一世を風靡(ふうび)した俗悪番組オールナイトフジとか(笑)。

オールナイトフジ 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/オールナイトフジ

これって1983年~1985年だから、30年ぐらい前。つまり今の子どもの親の世代40代~50代だ。深夜番組が大盛況で、

オナッターズ 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/オナッターズ

とか、もうね、馬鹿かと、アホかと(苦笑)。

 * * * * *

オールナイトフジは女子大生ブームを引き起こしたが、次に狙ったのが女子高生ブーム。

夕やけニャンニャン 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/夕やけニャンニャン

なんかよくわからない番組。夕方の時間帯だから、さすがに性風俗関係はオールナイトフジに比べれば抑えられていたけれど。
別な放送局(テレビ朝日)でも深夜の性風俗番組はあった。

トゥナイト (テレビ番組) 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/トゥナイト_(テレビ番組)

毎回監督(山本晋也)が、“新宿歌舞伎町の裏レポート!”みたいな感じであおるあおる。当時風営法改正(1984年)前だったので歌舞伎町は不夜城として終夜にぎわっていた。
東京12チャンネル(現在のテレビ東京)も連綿とこの手の番組を放送していた。

独占!男の時間 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/独占!男の時間
独占!おとなの時間 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/独占!おとなの時間
サタデーナイトショー 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/サタデーナイトショー

 * * * * *

時代を遡れば、11PMとか。

11PM 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/11PM

世相に逆らえず1990年に終了してしまったが、1965年から続く長寿番組だった。内容は性風俗関連。番組表に“今夜はすべてを見せます!”なんてタイトルが付いているから、毎回だまされるのに懲りずに期待してみたものだ(笑)。ちなみにミスターマリックのデビューもこの番組(1988年)。

 * * * * *

全体的にはこの手の番組は減り、内容もきわどさが低下している。

お色気番組 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/お色気番組

しかしこのような硬軟・清濁を織り交ぜた番組は、1960年代~1990年代こそ多かったが2000年代後半では皆無である。
1990年代まではヌードも放送されていたものの、2000年代ごろからは地上波では水着が限界となっている。現在はその水着でさえも苦情を受ける状況にあり、内容の過激さは年々失われている。

 * * * * *

で、まあ要するに、いま偉そうに若者の健全な育成とか言っている大人たちは、自分が若者だったころはこういう劣悪な番組漬けだったわけで、そのため自分たちは不健全に育ってしまったのか? ってことなんだよね。もっと健全な社会で育てばもっと立派な大人になれたのに……という後悔の念が、せめて自分の子どもたちには自分よりも立派な大人になってほしいと願って、あれこれ一生懸命“健全な社会”を作ろうとしているんでしょうかね。もともと不健全な人間が、どう頑張っても健全な社会を考えられるとは思えないのだが。

「11PM」 『youtube』 http://www.youtube.com/watch?v=UbnGrx1F-is

「夕ニャン大相撲」 『youtube』 http://www.youtube.com/watch?v=qQF8NttTCwI

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. 低俗番組
access_time create folder政治・経済・社会
local_offer

寄稿

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。