人前で「手・足・声」が震えてしまう時、どうすればいい?――3000回以上のMC経験者・丸山久美子の「人前で堂々と話す方法」
これまで3000回以上のMCを経験されてきた丸山久美子さんに、「上手にあがりを隠して、人前で堂々と話す・ふるまう方法」について伺う連載の第8回目。今回のテーマは「緊張で震えてしまったときの対処法」についてです。
丸山久美子(まるやま・くみこ)
まるっと空気を掴むMC、展示会専門接客アドバイザー
1982年、和歌山県生まれ。「人前で話せるようになりたい!」という憧れを叶えるべく、20歳で展示会プレゼンターとしてデビューするも、本番中にてが震えてマイクを落とすなど、さまざまな大失敗を繰り返す。「あがりを克服する方法」や「緊張をなくす方法」を模索するが、改善どころか逆にあがりに拍車がかかり、体調にまで悪影響が。しかし、憧れを捨てきれず、「あがり」や「緊張」と向き合い独自のメソッドを開発。再スタートを図る。以来、展示会やイベントへ3,000回以上出演し、リピート率90%を超える人気MCに成長。2015年から講師活動を開始。「人前で話せるようになりたい!」と願う全国の人々へ、「あり方とやり方」の両面から具体的なノウハウを提供している。
Twitter:Kumiko Maruyama
人前で緊張して、震えてしまったことはありますか?私はあります。MCを任されたステージで、何度も震えを経験してきました。情けなくて恥ずかしい気持ちでいっぱいになります。今回は、そんな苦い経験から編み出した震えへの対策方法をご紹介しますね。
震えは頑張っている証拠
こんにちは!まるっと空気を掴むMC・丸山久美子です。
皆さんは緊張するとどの部分が震えますか?
私は、手、足、声が震えます。MCとして活動するようになって15年が経ちましたが、未だに緊張して震える事があります。
人前で震えるのって恥ずかしいです。できる事なら震えず堂々と話したい。どうするれば震えなくなるんだろう?と、アレコレ試してきました。
第1回のコラムで紹介したように、緊張はチャレンジする時に感じるものです。不慣れな事にチャレンジするのですから、不安や恐怖だって感じます。そんな状態で、一生懸命頑張っている時、震えは発生するわけです。偉いと思いませんか?震えるほど不安なのに、逃げ出さず頑張る自分を褒めてあげてください。これからは、震えを感じたら「どうしよう!」と焦るのではなく、「不安なのに頑張ってるなんて偉い!」と自分を励ましてあげましょう。
では、そんな頑張り屋さんな自分の震えと、上手に付き合う方法を紹介します。
これらは、手・足・声の3つの震えに対して、私が日ごろ実践している対策方法です。自分は震えていても、聞き手から見たら震えず堂々と話している様に見えるそうです。各2種類ずつ載せますので参考にご覧ください。
手の震えの対策方法
聞き手が最も注目するのは、あなたの顔です。そして、次に注目するのが手です。特に黒や紺色のスーツを着ていると、手の色が目立ち、更に注目が集まります。そんな中、手が震えていたらどうでしょう。いくら一生懸命話しても、震えに注目されては意味がありません。注目が集まる手だからこそ、しっかり対応していきましょう。
1.人前で話す時に手が震える場合
両手を後ろに隠してしまいましょう!前に出していると震えが目立ちます。ならば後ろに隠せばOK!猫背も改善されて堂々とした印象になります。
2. マイクを持つ手が震える時
MCとして駆け出しの頃、緊張して手が震えすぎて、ステージ上でマイクを落とした事があります。地獄の様な状態でした。その後、セロテープでマイクと手を巻くなど色々と試しましたが、この方法が最適のため紹介します。
マイクの先端をアゴに付ける!たとえ手が震えていても、震えていない様に見せる事ができます。
足の震えの対策方法
私の経験上、両足をピシッと揃えて立つ方が、足の震えが大きくなります。人前で話すとなるとピシッと立ちたいところですが、足の震えには逆効果。酷い時にはバランスを崩し、ふらついてしまった事もありました。
足が震えていたら、無理せず寄りかかったり、わざと動いてしましょう。
1.演台がある場合
机の部分に下腹をあて、演台に寄りかかってしまいましょう!少しでも寄りかかると、足への負担が軽減され楽に立てるようになります。更に、演台で足元も隠れますから一石二鳥です。
2 .演台が無い場合
左右の足を前後に開きましょう。横一列に揃えるより、左右の足を若干前後へズラすと震えも軽減されます。可能であれば、その場で2、3歩動きながら話すと震えがおさまってきます。
声の震えの対策方法
人は緊張すると言葉数が少なくなります。話し慣れていない、準備が出来ていない状態の体で突然話しても、声が震えるのは当然です。そこでオススメの方法が、出番の前に沢山声を出しておく事です。声の震えを緊張のせいにするのではなく、準備運動不足と捉えましょう。
私が行っている声出しの準備運動は以下の通りです。
1.出番の前に声を出す!
出番の前に、誰かとランチをしたり。会場では、スタッフや隣りの席の人へ挨拶がてら雑談をしたり。積極的に声を出す様にしています。出番の前にこうして普段通りの声を出しておくと、本番でも声が出しやすくなります。
2.周りに人がいないなら…電話を「かけたフリ」して声を出す!
出番の前に声を出したくても、周りに人が居ない場合もあります。そんな時は、電話をかけたフリをしながら声を出しています。「なにそれ!?」と驚くかもしれませんが、あくまで目的は、出番の前に声を出す事。何もせず本番で恥をかきたくない一心から編み出した究極の準備運動です。
【参考図書】
『上手にあがりを隠して人前で堂々と話す法』
著者:丸山久美子
出版社:同文舘出版
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