フランスのパン屋が「週に一度も休みなしで営業した罪」で罰金を科せられる
神は第七日にその作業を終えられた。すなわち、そのすべての作業を終って第七日に休まれた。神はその第七日を祝福して、これを聖別された。神がこの日に、そのすべての創造のわざを終って休まれたからである。(日本聖書協会『口語訳旧約聖書』より)
定休日なしの客商売がまかり通り、24時間営業の店も珍しくない日本。一方フランスでは、商店が定休日なしで営業することは罰金を科せられてしまうほどの悪徳らしい。
フランス中央北東部にある人口2000人余りの小さな町・リュジニー=シュル=バルスで唯一のパン屋さんを営むセドリック・ヴィルヴィレさんは、多くの観光客が訪れていた昨年の夏、週に1日も休まずに店を営業していたことから、司法当局から3000ユーロ(約39万円)の罰金を科せられてしまった。1994年と2000年にこの地で施行された地方条例では、「パン屋は1週間に1日は店休日を設けなければならない」と定められている。
この裁定に対しヴィルヴィレさんは「観光客のために夏の間のみ店を開けていただけだ」と罰金の支払いを拒否。地元市長を含む地域社会も彼を支援し、約2000人から“例外”を求める請願署名を集めた。「競合店のある地域でもないし、休暇で訪れる観光客にとって閉店している店ほどつまらないものはない」と市長。
しかし、休日なしの営業を求めるヴィルヴィレさんたちは少数派のようだ。リュジニーのあるオーブ県のパン屋と菓子職人組合が、加入者126人に対して週1日の休暇を守る規制に賛成かどうかを尋ねたところ、大多数は賛成したという。フランス小売組合CLIC-Pのシェーラーさんは「フランスの雇用法は労働者と雇用者を保護するためにあり、尊重されなければならない」と地元紙に語った。「食品業界のパン屋やその他の職業は、週に少なくとも1日は休まなければならないと定められている。これらの人々は毎週の休息日が必要だ。私達は彼らが休みなしに働くことを許すだけではない。雇用主と従業員の両方が休む日は絶対に必要だ」。
画像とソース引用:
https://www.theguardian.com/world/2018/mar/14/crumbs-french-baker-fined-3000-for-working-too-hard[リンク]
https://pixabay.com/ja/%E8%83%8C%E6%99%AF-%E3%83%90%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88-%E7%84%BC%E3%81%84%E3%81%9F-%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%83%91%E3%83%B3-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3-%E5%9C%B0%E6%AE%BB-2561/[リンク]
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: ろくす) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。