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「TOEICのスコアUP」と「英語力UP」を両立させる英語学習法<リーディング・文法編>

『頑張らない英語』シリーズ(あさ出版)『TOEIC最強の根本対策』シリーズ(実務教育出版)など数々の英語学習に関する著書を出されている西澤ロイさん。英語の“お医者さん”として、英語学習の改善指導なども行っている西澤さんに「正しい英語学習の方法」についてお話しいただくこのコーナー。第15回目の今回は、「TOEIC(R)試験のスコアアップと英語力アップを両立させる学習法(リーディング・文法編)についてです。f:id:k_kushida:20180305092607j:plain

TOEICのPart 5(短文穴埋め問題)に関して、ただスコアだけを上げるのではなく、英語力のUPも両立させるための英語学習のやり方や、意識の持ち方について解説します。

前回は「リスニング編」として、リスニングセクションPart 1のサンプル問題に挑戦していただき、リスニング中に持つべき意識についてお伝えしました。今回は、リーディングセクションPart 5(短文穴埋め問題)に関して、どのように対策や学習をすればよいかについて解説します。

まずは模擬問題に挑戦

まずはサンプル問題を1問やってみましょう。空欄にふさわしい語句を(A)~(D)の中から選んでください。

問. Experts around the world —— the effects of long term exposure to radioactive fields on the human body.

(A) researches

(B) have researched

(C) had been researched

(D) researching

※サンプル問題は『イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策 PART5』(実務教育出版)より引用

さて、いかがでしたでしょうか?(正解はのちほど)

解けたかどうかは結果論に過ぎない

「英語は苦手で、ワケが分からない」という人もいるでしょう。一応選べたが「自信はない」という人も、「これは簡単だ」と思えた人もいるでしょう。

もちろん、正しく解けたとしたら素晴らしいことではありますが、「問題を解けた」から「英語力がある」と短絡的には考えられないことをぜひ知っておいてください。

ここは大事なポイントですから、誤解のないように詳しく説明します。

「英語力がある」人であれば、正しく「問題を解く」ことができます。しかし、その逆は成り立たないかもしれません。「問題を解ける」からといって、必ずしも「英語力がある」「実力がある」証明にはならないのです。

その理由は、TOEICがとても質の高い試験だからです。良くできている試験だからこそ、問題で問われているポイントが明確になっています。上の例題であれば、問われているのは時制周りの理解――。正しく「問題を解ける」ことにより、「時制について(おそらく)理解している」ということが言えます。なお、「おそらく」という言葉がつく理由は、4択だからです。

※正解は(B)have researched

問題を解くことにフォーカスしていませんか?

さて、Part 5においては、英文法やボキャブラリーが問われます。長文を読まなければならないPart 6や7と比べると、対策が行ないやすいPartだと言えます。

ただし、どのような意識をもって学習を行なうかが、学習の成果に多大な影響を与える――ということをぜひ知っておいていただきたいのです。

多くの人が、問題を解き、解説を読む……という学習を行なっているでしょう。文法項目別になった問題集を解いている人もいるでしょう。たくさんの問題をひたすらに解くような対策をしている人もいるかもしれません。

先ほどもお伝えしました通り、「問題を解ける」からといって、必ずしも「英語力がある」ことにはつながりません。TOEICスコアをUPさせるだけでなく、英語力UPも両立させたいならば、学ぶ際の「意識」や「学習方法」を変えることをお勧めします。

英語力をUPさせるTOEIC問題の解き方

では、先ほどのサンプル問題を再度ご覧ください。

問. Experts around the world —— the effects of long term exposure to radioactive fields on the human body.

(A) researches

(B) have researched

(C) had been researched

(D) researching

今度は、空欄に当てはまる単語を選ぶのではありません。以下の問いに、あなたは答えられるでしょうか?

Q1.この英文に登場する全単語の「品詞」と「意味」を答えよ。

Q2.主語はどれか?

Q3.動詞researchの文型は何か?

Q4.正しい選択肢を入れた全文を日本語に訳しなさい。

Q5.それ以外の選択肢が間違いである理由を述べよ。

苦手意識が強い人の中には、「品詞」や「文型」と言われた瞬間に嫌な気持ちになる人もいるかもしれません。しかし、それらは英語力の土台となる、大切な基礎なのです。

先ほども言いましたが、問題が解けるかどうかは「結果論」に過ぎません。知らない単語が出てきていれば、意味が分からなくても仕方のないことです。例えばterm(ここでは「期間」)やexposure(「さらされること、被ばく」)、radioactive(「放射性の」)などは、意味が分からなかった人が多いかもしれません。

大切なのは、あくまでも「意識」なのです。ただ「空欄を埋めようとする」のではなく、登場している単語を全て理解しようとしていますか? 文法で分からないところがあれば、きちんと調べ、疑問を解消していますか?

また、正解ではない選択肢について、なぜそれが間違いになるのかまで分かりますか?

別に、これらの質問に答えられないとダメということは全くありません。ただし、英語力がある人は当然ながら、意味を全て理解できるのです。つまり「全てを理解しようとする」ことが、英語力をUPさせるためには大切なポイントとなるのです。ですから、ただ問題を解いて終わりにしたり、素早く解く練習をしたりするのではなく、ぜひこういった事柄もじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

なお、いきなり全てを理解できる必要はありません。難しく考える必要もありませんし、大変に思えるなら、そこまではやらなくても別に大丈夫です。時期が来て、自分の中で「学びたい」「これをやらなければ」などと思えた時に、挑戦すれば良いのです。

まずは、知らない単語が出てきていたら、その意味を調べてみる――。その意識を持つだけでも、学び方が変わりますし、英語の上達度合いも加速するのです。

本格的に学びたくなったら……

最後に、TOEIC受験や英語学習を通じて本物の英語力を手に入れたい方向けに、本格的な英文法の学び方をお伝えします。

私たちは英文を読むと、すぐに意味を理解しようとしがちです。もちろん、最終的には「意味」が分かることが大切なのですが、その前に「構造」を抜かしてはいけません。まずは構造を考え、英文の骨格をしっかりと掴めるようになることが重要なのです。

構造とは、具体的には「品詞」や「文型」などに当たります。ただし、5文型などを知識として知っているだけではダメです。目の前にある英文を見た時に、それぞれの単語の品詞がつかめ、全ての動詞的要素(動詞、to不定詞、ing形など)に関して文型を把握できる必要があるのです。

学習の具体的な手順としては、以下の3つのステップを踏んで、英文を読み込みます。

1.全ての単語の品詞と意味を理解する

2.全ての動詞(的要素)について文型を把握する

3.文全体としての意味を掴む

なお、分からない箇所が出てきたときには、辞書を引いたり、文法書で調べたり、分かる人に質問したりするなどしてください。このような読み方を「精読」と言います。非常に時間はかかりますが、英文の読解力を高めるためには非常に効果的なトレーニングになります。英文がスラスラと読める読解力を身につけたい方は、ぜひ挑戦してみてください。

西澤ロイ(にしざわ・ろい)

イングリッシュ・ドクター

英語の“お医者さん”として、英語に対する誤った思い込みや英語嫌いを治療し、心理面のケアや、学習体質の改善指導を行なっている。英語が上達しない原因である「英語病」を治療する専門家。

TOEIC満点(990点)、英検4級。

獨協大学英語学科で学んだ言語学に、脳科学や心理学も取り入れ、英語流の「発想」や「考え方」を研究、実践することで、大人だからこそ上達する独自のメソッドを確立する。

暗記の要らない英会話教材「Just In Case」、正しいリスニング方法が身につくトレーニング教材「リアル・リスニング」も好評を博している。ベストセラーとなっている『頑張らない英語』シリーズ(あさ出版)や『TOEIC最強の根本対策』シリーズ(実務教育出版)他、著書多数。さらに、ラジオで4本のレギュラーがオンエア中。特に、木8の番組「めざせ!スキ度

UP」が好評を博している。

TOEIC L&Rテスト最強の根本対策 PART5

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