[水菜の冷蔵&冷凍保存]食感を約2倍長持ちさせる保存のコツ
あくがなく、サラダやあえものなど生食にも向く水菜は、シャキシャキとしたみずみずしい食感がおいしさの決め手。しかし、あまり日持ちせず、しおれやすいのが難点です。そこで、水菜の鮮度を長持ちさせる、おすすめの保存方法を紹介します。
葉先までハリのあるものを選ぶ
まず、新鮮な水菜を見分けるポイントを知っておきましょう。
水菜を選ぶときのポイント
根元から葉先までピンとまっすぐ伸び、ハリがあってみずみずしい。
緑色の葉と白い茎の境目がはっきりしている。
葉が鮮やかな緑色で、大きすぎず、葉脈がくっきりと出ている。
根元が変色しているもの、水っぽいものは避ける。
適度に水分を補えば10日間ほど日持ちする!
4~5日ほどで使いきる場合は、霧吹きなどで湿らせたキッチンペーパーで全体を包んでから、湿らせた新聞紙で包み、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。保存している間にしなびてきたら、水を張ったバットに根元から葉先まで全体を入れ、15分程度浸します。こうすると、ハリがよみがえります。
もっと長持ちさせたい場合は、次に紹介する保存方法がおすすめ。シャキシャキの食感が約2倍も長持ちするうえ、カットしてから保存するため、調理の際にすぐに使えて便利です。
水菜の保存テクニック
水菜を水洗いし、使いやすい長さに切る。
水を張ったボウルに1~2分ほどさらしてザルに上げ、水気を拭き取る。
上の写真のように、密閉容器にキッチンペーパーを敷き、水菜を入れる。
上からキッチンペーパーをかぶせて密閉し、冷蔵庫の冷蔵室に保存する。
保存中、キッチンペーパーが濡れてきたら取り替える。
保存の目安:約10日
1週間後の鮮度に大きな差が!
上の写真は、紹介した方法で保存した水菜(左)と、購入時の包装のまま冷蔵庫の野菜室で保存した水菜(右)の、8日後の状態を比較したもの。前者は葉も茎もハリがあってみずみずしいのに対し、後者は全体的にしなびてハリがありません。一部、傷んでいるところもあります。実際に比べてみると、保存方法によって鮮度に大きな差が出ることがわかりました。
水菜をまとめ買いしたときや、しばらく使わないときには、冷凍保存もおすすめです。使いやすい長さに切って冷凍保存袋に入れ、冷凍しておけば、約1カ月保存可能。使うときは自然解凍するか、凍ったまま調理しましょう。
シャキシャキ感を生かす調理のコツ
サラダなど生で食べるときは、刻んでから軽く塩もみすると口当たりが良くなります。鍋やスープなどの加熱調理では、最後に加えてサッと火を通し、食感を残すと良いでしょう。
冬においしさのピークを迎える水菜。上手に保存して、シャキシャキの食感を存分に楽しみましょう。
[水菜]サラダや鍋に活躍!栄養と鮮度をキープする保存のコツ
シャキシャキとした食感が魅力の水菜。古くから京都でつくられており、「京菜」や「壬生菜(みぶな)」も、水菜の一種です。鍋ものだけでなく、アクが少ないためサラダなどの生食でも人気が高まっています。
最終更新:2018.02.21
文:窪和子
写真:Getty Images(1枚目)、小林友美(2~5枚目)
監修:カゴメ
参考文献:
『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英・板木利隆監修(高橋書店)
『内田悟のやさい塾 秋冬』内田悟著(メディアファクトリー)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
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