古川雄輝が初NG宣言!『猟奇的な彼女』クァク・ジェヨン監督の超ハードな撮影とは……映画『風の色』インタビュー

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――古川さんは役をしっかり作り込む印象がありますが、その日にいきなり監督に何をやるか言われて演じなければならないのは、すごく大変じゃなかったですか?

古川:そうですね。基本的に僕は逆算して全部やるんですけど、今回はできなかったです。普通は助監督さんに「次何やるんですか?」って聞くとだいたいわかるんですけど、今回は「わからないです」って言われちゃうんですよ。監督の頭の中にしかないって状態だったので、誰もわからないんです。それに全スタッフ、キャストが対応していく。だから衣装とかも、すべての衣装を常に全部ロケバスに入れてるんです。急に違うことを監督が言う可能性が出てくるので。「やっぱりこれはこっちの衣装で撮ろう」と監督が言ったら、そっちにパッと着替えてメイクも替えてと、すぐに全部対応しなきゃいけない。

――大変ですね。

古川:そこが一番大変だったなという印象です。

――監督はもちろん、スタッフさんも日韓のスタッフさんが集まっていますが、その中でやはり違うと感じたことはありますか?

古川:助監督陣だけが日本人で、あとは韓国のスタッフさんでした。韓国だからというより、クァク・ジェヨン組がそうなんだろうなという印象なんですけど、すごくいいなと思ったのは、その日撮影したものをその日の内に編集して見せてくれるんです。普通そういうことってやってくれないので。だからその日その日の対応をしていて、迷子になる瞬間もあるんですけど、その日撮ったものを編集して曲も入れて「今日やったのはこういうことだよ」って見せてくれるので助かりました。

――曲まで入れるんですか!

古川:曲も入れますね。その当時から「Read All About It」って曲も挿入して見せてくれていました。それを見ると、「なるほどこうなるんだ」ってわかってまた次の日に繋げることができました。だから監督を信用してやっていくしかないというような形でしたね。

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――俳優としては経験値として大きなものを得られたのでは?

古川:僕ら日本人からすると、海外の人が大雑把だったり適当に見えるかもしれないですけど、海外の人からしたら僕らがきっちりしすぎていておかしい。日本人のキャストですけど、海外の雰囲気の中でできたのは良い経験にはなりました。監督の毎日何がくるかわからない状態を1個1個対応するということでは、成長できたかなという気はします。

氷水に氷点下の北海道の海……本当に体調を崩したハードなロケ

――雨の中で写真を撮りながらデートをするシーンは、とても韓国のラブストーリーらしい美しさを感じました。あのシーンの思い出を聞かせてください。

古川:あのシーンはクァク・ジェヨン監督っぽいですよね。監督は雨や水が大好きなので。だから、たぶん雨を降らせたかったんだろうなって。とにかく監督が撮る画がキレイなので、見るたびに「すごいな、こういう撮り方をするんだ」と思いました。あの雨のシーンは、大体の撮影はホースを使うんですけど、大掛かりなでっかいクレーンを用意してお金をかけて作っているなと感じたシーンでした。

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