川瀬良子のお家ガーデニング<vol.11>万能ハーブ・ローズマリーを一年中収穫するためには?
触って香るだけで癒やされる!万能ハーブ・ローズマリーを一年中収穫するためには?NHK Eテレ「趣味の園芸やさいの時間」の司会でお馴染みの川瀬良子さんと、ガーデニングカウンセラーの岡井路子さん。園芸LOVEな二人が、ローズマリーの上手な育て方をレクチャーしちゃいます!
ローズマリーを育ててみよう!
リフレッシュ効果のある香りで、料理の香り付けとしても使える、育てやすいハーブの代名詞がローズマリー!一番の楽しみ方は、摘み取った葉を触って香りを楽しむこと。シンプルですが、アロマの効用もある香りに癒やされます。
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栽培カレンダーをチェック
ローズマリーは一度植えて上手に育てると、一年中収穫することができます。ハーブ栽培初心者さんにもおススメですよ。
川瀬良子さん(かわせ りょうこ)
NHK Eテレ「趣味の園芸やさいの時間」の司会を務める。 趣味はベランダ菜園や田畑でのお米・野菜作り。初の著書「川瀬良子のプランター野菜」(主婦と生活社)が発売中。
ガーデニングカウンセラー 岡井路子さん(おかい みちこ)
ライフスタイルとしてのガーデニングを提唱する「マイ・ガーデニング・オフィス」主宰。暮らしの中で楽しめるおしゃれなガーデニングを提案。
POINT#01.育てたい場所や形状に応じて苗の系統を選ぶ。
ローズマリーは大きく分けて2つの樹形タイプに分類されます。上へ垂直に伸びたり扇形に広がる「立性(たちせい)」(左)と、地面を這うように伸びていく「匍匐性(ほふくせい)」(右)が代表的。見た目の好みや、栽培する場所なども含めて苗を選びましょう。
好みの樹形を選んで育てよう!
POINT#02.生育旺盛なローズマリーは苗より一回り大きな鉢植えに。
根の生育速度が速いローズマリー。購入した苗のままでは成長スペースが土の中でなくなり、時に根詰まりを起こして枯れてしまうことも。苗よりも一回り大きな鉢に、鉢底ネットと鉢底石と、水はけのよい培養土を入れ、苗の根鉢を崩さず植え替えましょう。
POINT#03.鉢土表面が乾いたら水やりを。やり過ぎには注意。
湿気を嫌うローズマリーは、「少し乾燥気味かな?」というくらいで育てるのが正解。特に冬場は乾かし気味の管理がおススメ。土の表面が乾いてきたら、2~3日おきに鉢底から水が流れるまでたっぷりと水やりをしましょう。葉先が細く丸まってきてからでも大丈夫。
POINT#04.枝が伸びたらこまめに剪定を。多少切り過ぎくらいでOK。
生育が旺盛な秋から春の時期は、放っておくと葉が密生し、日照不足や多湿で状況が悪くなり、病害虫が発生することも。まずは枯れ枝と枯れ葉を除去し、葉が混み合っている部分を中心に剪定を。成長後の樹形を想像して好みのシルエットに仕上げましょう。
POINT#05.新芽5〜6cmを切ったら下の葉を除いて挿し木に。
剪定した新芽の枝葉は、挿し木にすると増やすことができます。土に挿す部分の葉を摘み取り、根元を1時間ほど水に浸けたあと、土に直接挿すだけ。その後、たっぷりと水やりを。根の生育を促すため、冬場は室内のカーテン越しの窓辺に置くのが◎。
ローズマリーの挿し木は簡単!
インテリアとしての楽しみ方
常緑の樹木であるローズマリーは、立性タイプを選んで育てると、写真のように大きく育つことも。リボンやガーデンオーナメントなどで飾り付けをすれば、インテリアの主役として楽しむこともできますよ。
採れたては美味しい料理に!
―Today’s Recipe『ローズマリーポテト』
材料
じゃがいも:適量
ローズマリー:適量g
オリーブオイル:適量
塩・こしょう:少々
作り方
じゃがいもはよく洗って4~6等分する。フライパンにオリーブオイルを入れて弱火にかけ、じゃがいもとローズマリーを加え、中火~弱火で5~7分間、全体にこんがりと焼き色が付き、串をすっと刺せるようになるまでじっくり焼く。最後に塩、こしょうで味を調える。
料理などでたくさん使いたいなら、大きめのプランターで脇芽を増やして育てるのが◎。他のハーブと寄せ植えにするのもおススメですよ。ぜひ、ローズマリー栽培にトライしてみてくださいね!
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