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新型シビックは国産CセグメントのFF車で最も進化している、と言っても過言ではない!!

▲北米では2015年より販売されていた新型シビック。性能とスタイリングの良さから市場の反応も好調で、最近では珍しいホームラン級のヒット作となった。では日本仕様はいかがなのか。セダンのCVT仕様と6速MTのハッチバックの2台を試乗したので、その様子をお伝えしよう

▲北米では2015年より販売されていた新型シビック。性能とスタイリングの良さから市場の反応も好調で、最近では珍しいホームラン級のヒット作となった。では日本仕様はいかがなのか。セダンのCVT仕様と6速MTのハッチバックの2台を試乗したので、その様子をお伝えしよう

7年ぶりに国内市場に復活! 「これがシビック!?」と思わずにいられない

シビックは、1972年の登場より大衆に親しまれたパッケージングと性能が売りであった。

しかし、時代に取り残されていた雰囲気が否めなかった8代目から、日本での販売は2010年にいったん終了した。

あれから実に7年ぶり。ホンダは、次世代のシビックを時代に合わせ練り直し、日本国内での販売を開始したのだ。

▲まずセダンから試乗。ボディを見回すと、デザインと質感に力を入れて作られたように感じる。特にワイドに力強く見せるフロントのデザインは、しっかりと路面を捉えて走る骨格がうかがえる

▲まずセダンから試乗。ボディを見回すと、デザインと質感に力を入れて作られたように感じる。特にワイドに力強く見せるフロントのデザインは、しっかりと路面を捉えて走る骨格がうかがえる

シビックは、大きな寸法にできない車種であるが、限られたディメンションの中で伸び伸びとリアに流れる流麗なシックスライトのセダンを実現している。

ヒエラルキーを感じさせない初代のシビックやアコードのようなデザインに好感が持てる。

乗り込んで感じたのは、座面が低くステリングに手を添えると自然とゆったり安定したポジションが得られること。

これはプラットフォームが最新の証拠だ。ドアの締まりも精度の高さがうかがえる。

▲インテリアは高級とまでは言えないが、満足させる質感は十分に感じる。ホンダはこの手の作りが非常に上手だ

▲インテリアは高級とまでは言えないが、満足させる質感は十分に感じる。ホンダはこの手の作りが非常に上手だ

エンジンを始動すると、静粛性は申し分ない。これくらいでなければ世界では太刀打ちできない。

アクセルを少し開けて発進の様子をうかがうと、CVTとエンジンのマッチングが最適化されていて、まるでNAエンジンのように扱える。1.5Lとは思えない。

排気量にこだわるよりも性能で判断する時代であることが理解できる。

一般道をゆったりと走らせるが、ロードノイズも抑えられていて「これがシビック?」と思わずにいられないほど質感が上がっている。

高速道路で本線合流までのカーブを一定の速度と舵角で曲がると、ボディ剛性がとても高くサスペンションが素直に働いていることが理解できた。

直線に入り一気に加速すると、CVTはエンジンのパフォーマンスを生かす回転にとどまり速度を自然に高速域へ誘う。

エンジンからはホンダならではの力強いサウンドが聞ける。だが、静粛性はクラス以上の高さであるといっても良い。

▲乗り心地は低速走行以上に心地よく感じた。路面のわだちでも腰からがふらつかず、疲れを軽減させるセッティングは、シャシー性能を向上したことをさらに感じられる

▲乗り心地は低速走行以上に心地よく感じた。路面のわだちでも腰からがふらつかず、疲れを軽減させるセッティングは、シャシー性能を向上したことをさらに感じられる

意外にも剛性と静粛性が高いハッチバック

▲次にハッチバックの試乗だ。用意されたハッチバックは6MTでスポーティではあるが、先に発売したシビック TYPE-Rよりも大人の装いだ

▲次にハッチバックの試乗だ。用意されたハッチバックは6MTでスポーティではあるが、先に発売したシビック TYPE-Rよりも大人の装いだ

ハッチバックのMTは最高出力とトルクもアップし、ダイレクトに楽しめる仕様になっている。

エンジン音を聞くと少々ヤンチャな感じがする。シフトを1速に入れ、ゆっくりと軽やかなクラッチを繋げる。

CVT同様にNA並みのトルク特性で、少しも神経質になる必要はない。

軽やかに上がるエンジンを抑え、速度を上げるためにシフトアップを繰り返す。発進から中速域まで加速性能を含めて急激なトルク変動もないが速い。

そして通常であれば、セダンよりハッチバックの方が荷室の音が車内に入りやすくうるさいはずだが、セダンよりもあきらかに静粛性が高い。リアの剛性が高く振動が抑えられていている。

高速道路の本線に入る際に加速力を試す。

2.5L級のトルクでありながらフロントが浮き上がるような不安定さもなく、地に這って安定した加速をする。

今度はエンジン回転を上げずにシフトアップしてエンジンのネバリも試す。加速は鋭くないがどこからでも自然な加速が可能である。

シャープな加速を得たいなら、ブリッピングで2速ダウンしてスポーツマインドを試すのも良いだろう。

高速道路での安定感も抜群だ。

横風でも軽やかにいなし、走れば走るほどセダン以上に奥深いサスペンションフィールを味わうことができる。

シャシー性能が素晴らしいので高速コーナーでも1.5Lクラスとは思えない重厚感ある安定性に気がつくことだろう。

▲タイトなコーナーでもタイヤのトレッド面は常に路面に対してしっかりとしなやかに食いつく。兄貴分のシビック TYPE-R譲りのシャシーを利用していることが理解できるであろう。これが誰でも楽しめるホンダスポーツハッチの真髄であると思わずにいられない

▲タイトなコーナーでもタイヤのトレッド面は常に路面に対してしっかりとしなやかに食いつく。兄貴分のシビック TYPE-R譲りのシャシーを利用していることが理解できるであろう。これが誰でも楽しめるホンダスポーツハッチの真髄であると思わずにいられない

ハッチバックはオーバースペックのシャシーであるということも考えられるが、何にせよ新しいシビックは、国産CセグメントのFFモデルの中で、トータル的に最も進化を遂げたモデルであることには間違いない。

【SPECIFICATIONS】

■グレード:セダン ■乗車定員:5名

■エンジン種類:直4 DOHC +ターボ ■総排気量:1496cc

■最高出力:127(173)/5500 [ kW(ps)/rpm]

■最大トルク:220(22.4)/1700-5500 [N・m(kgf・m)/rpm]

■駆動方式:FF ■トランスミッション:CVT

■全長×全幅×全高:4650 × 1800 × 1415(mm) ■ホイールベース:2700mm

■車両重量:1300kg

■ガソリン種類/容量:レギュラー/47(L)

■車両価格:265.032万円(税込)

■グレード:ハッチバック ■乗車定員:5名

■エンジン種類:直4 DOHC +ターボ ■総排気量:1496cc

■最高出力:134(182)/5500 [ kW(ps)/rpm]

■最大トルク:240(24.5)/1900-5000 [N・m(kgf・m)/rpm]

■駆動方式:FF ■トランスミッション:6MT

■全長×全幅×全高:4520 × 1800 × 1435(mm) ■ホイールベース:2700mm

■車両重量:1320kg

■ガソリン種類/容量:ハイオク/46(L)

■車両価格:280.044万円(税込)

text/松本英雄

photo/尾形和美、篠原晃一

【関連リンク】

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