[パセリ&バジルの保存]冷蔵と冷凍のコツを覚えて使いきる!
さわやかな香りと鮮やかな色味で料理を引き立てるハーブ。ただし、なかなか使い切れないということはありませんか?そこで、料理によく使われる、パセリとバジルの保存のコツと、ドライパセリやバジルオイルなど、作っておくと重宝する保存アレンジをご紹介します。
葉も茎もおいしく使えるパセリ
強い香りが特徴のパセリは、飾りや薬味、スープのうきみなど、さまざまな料理に活躍。また、茎はブーケガルニ(香草の束)に欠かせない材料で、シチューなどの香りづけとして使われます。栄養素ではβ-カロテンが豊富で、ビタミンA、C、E、カルシウムやカリウムなどのミネラル、食物繊維などを含みます。
パセリの冷蔵・冷凍保存のコツ
パセリは冷蔵でも冷凍でも保存できます。
パセリの保存方法
●冷蔵保存
水を入れたグラスにさし、ポリ袋をかぶせて輪ゴムで密封し、冷蔵庫の野菜室に入れる。葉がしおれている場合は霧吹きをすると良い。保存の目安は約2週間。
●冷凍保存
①水洗いし、キッチンペーパーで挟むように水気を取る。葉の細かい部分を洗うときは、ふり洗いがおすすめ。
②茎と葉に分け、冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れる。
③使うときは、解凍せずそのまま調理する。袋ごともめば、簡単にみじん切りができる。保存の目安は約1カ月。
このほかの保存方法として、新鮮な葉を摘んで、ドライパセリにするのもおすすめです。キッチンペーパーを敷いた耐熱皿に並べ、600Wの電子レンジで約3分加熱。粗熱がとれたら、手でもんで細かくし、瓶などの密閉容器に入れます。高温多湿の場所を避ければ約1カ月保存OK。パスタやサラダ、肉料理などに使えます。
イタリアンに欠かせない、さわやかな香りのバジル
豊かな香りのバジルは、オリーブオイルや肉料理、トマト、レモンとも相性抜群。イタリアではオリーブオイル、にんにく、松の実、パルメザンチーズを加えてペースト状にしたバジルペーストを使ったパスタやスープが有名です。栄養素は、β-カロテンが豊富に含まれています。
バジルの冷蔵・冷凍保存のコツ
バジルは乾燥させると香りが失われるので、生の状態で保存しましょう。
バジルの保存方法
● 冷蔵保存
水を入れたグラスにさし、ポリ袋をかぶせて輪ゴムで密封し、冷蔵庫の野菜室に入れる。1~2日ほどを目安に使いきる。すぐに使いきれない場合は、濡らしたペーパータオルに包んで保存容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存。2週間ほど日持ちする。
● 冷凍保存
葉だけを摘んでポリ袋に入れる。少し空気で膨らませて口を結び、冷凍庫へ。保存目安は約1カ月。葉は、刻んだ状態で冷凍してもOK。
水やスープストックと一緒に製氷器などに入れ、ブロック状にして冷凍しておくと、そのままスープやソース作りに使えて便利。
このほかにも、ニンニクや鷹の爪と一緒にオリーブオイルに漬けてバジルオイルとして保存しておくと、サラダやパスタなどに使えて便利です。
パセリは、葉が縮れているカーリーパセリのほか、カーリーパセリよりも苦みの少ないイタリアンパセリも登場しています。バジルは、スイートバジルが一般的ですが、紫色のものやレモンの香りがするものなど多種多様。保存のコツをつかんでさまざまなハーブの風味を楽しみましょう。
[パセリ]長持ちさせる保存のコツや、含まれる栄養素は?
洋食の付け合わせとして添えられることが多いパセリ。セリ科の野菜で、西洋では紀元前から食用にされていました。料理に香りや彩りを加えるために添えられることが多いのですが、ビタミンエース(A・C・E)やカリウム、カルシウムなどのミネラル類がたっぷりの野菜なので、ぜひ残さずに食べましょう。
最終更新:2018.01.10
文:窪和子
写真:Getty Images(1枚目)、小林友美(2~9枚目)
監修:カゴメ
参考文献:
『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英・板木利隆監修(高橋書店)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
『[カラー版]世界食材事典』(柴田書店)
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