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「ずっと全国放送でこれをやる今日を待ってた」 ウーマンラッシュアワー村本さんが話題の政治風刺漫才について語る

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12月17日放送の『THE MANZAI 2017』(フジテレビ)に出演したお笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーが漫才中で政治批判ともとれるネタを披露し物議をかもしている。

ウーマンラッシュアワーがお笑い番組で披露したガチの政治風刺漫才が大反響
https://getnews.jp/archives/1998618[リンク]

小池百合子東京都知事を指し

「都民ファーストじゃなくて自分ファースト!」

東京オリンピックと沖縄の米軍基地問題を比較し

「楽しいことは日本全体のことにして、都合の悪いことは沖縄に押し付ける」​​​​

日米関係についても

「兵器を買ってくれる)都合のいい国」

などと日本が抱える諸問題を鋭く斬り捨て

「しかし一番の問題は国民の意識の低さ」「お前たちのことだ!」

とオチをつけたこの漫才。

僕にとっては非常にキレがあり面白かったし「このネタをゴールデンでやるなんて気合入ってるな!」とコメディアンとしてのウーマンラッシュアワーの底力を見た気がした。

『Twitter』上では津田大介さん、茂木健一郎さんら著名な論客も絶賛のコメントを発表しているが、やはり現政権の支持者やネトウヨにとっては不愉快極まりないらしく、ネタを考えた村本大輔さんをさも非国民かのようにののしる声も散見された。

このような事態は村本さんもある程度は予測できたはずだが、一体どのような意図で政治風刺漫才を披露したのだろうか。



https://twitter.com/WRHMURAMOTO/status/942426940664832001

「沖縄で「沖縄の基地問題を沖縄だけに押し付けるな」と言ったらお客さんの拍手が鳴り止まなくなって音響さんが涙流して「ありがとうね」って言った。熊本の益城町で「豪華な競技場建てるなら被災地に家を建てろ」って言ったらまた拍手が鳴り止まなくなった。ずっと全国放送でこれをやる今日を待ってた。」



https://twitter.com/WRHMURAMOTO/status/942986600341835776

「いま来てるカフェの店員の20代の女の子がお笑いに無関心なお父さんから「これ見ろ!職場で話題なんだ!最高だぞ!ってTHEMANZAIのyoutubeが送られてきて観ました!」って言われた。よく聞く話は娘が親に勧める。おれが突き刺したかったお笑いなんかって興味ないお父さん層に刺さってた。やった!」

上記は本人の『Twitter』からの引用だが、やはり村本さんは一種の確信を持ってこの漫才を『THE MANZAI 2017』という大舞台で披露したようだ。

そして結果的に社会に一石を投じ“こんなお笑いのスタイルもある”と示せたことは成功と言えると思う。

空気を読むことを重んずるあまり、社会的、政治的発言を自主規制してしまいがちな日本社会。

しかし、お笑いにしても他の芸能にしても、体制への反発や反骨心はその文化が醸成されてゆく過程で重要な精神的支柱だったはずだ。

2017年は松本人志さんと茂木健一郎さんによる論争を中心にお笑い界でも「お笑いと社会の関わり」について取り沙汰される機会が多かった。

今回のウーマンラッシュアワーの漫才についてもさまざまな意見があると思うが、もっとこんな表現が許容されてもいいんじゃないか、業界の内側からもそういう努力をしていくべき時期なのではないかと感じるできごとだった。

※画像は『吉本興業』オフィシャルサイトから引用しました

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記者:

1984年生まれ。奈良市出身のシンガーソングライター、音楽・芸能評論家。加賀テツヤ(リンド&リンダース)の誘いで2005年にデビュー。音楽活動、タレント活動、執筆活動と多岐にわたる分野で活躍している。代表曲に「だってしょうがないじゃん」(2011年)。2016年からキャラクター、音楽制作を務める「うえほんまち ハイハイタウン」CMが放送開始。日本酒が好き。

ウェブサイト: http://chujyo-takanori.com

TwitterID: chujyo_takanori

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