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これはもうB級グルメを超えている!本格割烹料理店で贅の限りを尽くした「名古屋めしコース」を堪能してきた

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唐突な話で申し訳ないが、名古屋めしって本当に面白いと思う。なぜなら、きしめんのように400年以上も前から食べられてきた郷土料理もあれば、誕生してから10年にも満たない台湾まぜそばも同じ名古屋めしなのである。

料理のジャンルも和、洋、中と実に幅広く、地元産の食材を使っていたり、いなかったり……。って、何なんだ、このユルさは。まさに何でもアリの名古屋めしだが、そのほとんどが安くてうまい、いわゆるB級グルメであることは否めない。

1万円で“A級”名古屋めし

そんななか、名古屋・池下にある割烹料理店「蓬左茶寮」で「名古屋めしフェア」なるイベントがこの秋開催されるという情報を入手した。

えっ! 割烹料理店? B級グルメとは対極にあると思うのだが……。

「蓬左茶寮」は、2012年に店主の松本善隆さんが開店。自ら生産者や漁港を訪ね、魚介や肉、野菜のみならず、調味料にいたるまで地元産の食材にこだわっている。

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松本さんは農水省が認定した名古屋市内で唯一の「地産地消の仕事人」。地元産の食材を使ったメニューの提案や料理教室などイベントの開催を通じて地産地消の推進に取り組んでいる。

お店をオープンする前は、日本の食品会社とともに中国やシンガポール、タイ、ベトナム、マレーシアなどを頻繁に訪れ、日本料理の素晴らしさをPRしたことも。

「おっしゃる通り、名古屋めしと呼ばれるもののなかに郷土料理はごくわずかです。クリエイティブでセンスがある店主が考案したオリジナル料理が大半です。『名古屋めしフェア』は、いわば彼らと、彼らの料理に対するオマージュです。また、名古屋めしはB級グルメというイメージが強いですが、どうせなら地元産の最高級食材を使って、もっと洗練された料理をみようと思ったんです」と、松本さん。

この時季しか仕入れることができない幻の厳選食材も入るため、参加費(料理代)は1万円(消費税、サービス料別)! そして限定イベントなので今回限りの提供となる。

清水の舞台、いや、名古屋城天守閣から飛び降りるつもりで参加することに。

いざコース開始

では、当日提供された料理の内容を順を追って紹介していこう。

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先付は、名古屋の喫茶店では定番の「小倉トースト」。

初っ端から意表を突かれた。デザートなら理解できるが、コースの最初に出されるとは!

最高級の北海道産大納言小豆を使ったあんにパルミジャーノチーズをのせて軽く焼き上げたトーストをつけていただくのだが、実際に食べてみて、さらに驚いた。あんには小豆に合うコーヒーやエシレバターが入っていて、甘さが抑えられているのだ。次の料理にいやが上にも、期待が高まる。

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椀替りは「きしめん」。

「きしめんの発祥は諸説さまざまですが、雉(キジ)肉が入った“きじめん”説に則って、雉肉を入れてみました。椀物ですから、だしの風味を味わいながらお酒もお楽しみください」と、松本さん。

雉肉は焼いてあり、クセもなくて濃厚な味わい。ほかにも、ほうれん草とかまぼこ、油揚げなども入り、きしめんそのもの。

ちまたのきしめんとまったく違うのは、だし。ベースは昆布とまぐろ節だそうで、こんな上品な味わいのきしめんは生まれて初めて食べた。

松本さんの言う通り、つゆとお酒を交互に飲むと、それぞれがどんどんうまくなる! こりゃたまらん!

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御造りは「名古屋コーチン焼霜」。

むね肉のたたきとささ身の湯引きの2種類を用意。特筆すべきは、松本さんが考案した「ポワゴルヴェールラペ」なるオリジナルの薬味。かなりスパイシーで、肉のうま味を引き立ててくれる。

「すり下ろした緑コショウとショウガ、玉ネギを米酢でのばしたものです。鶏肉といえば、やはり、コショウですよ」(松本さん)

おつまみ三役もVIP級

ここからはお酒を楽しむ肴三品。

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一品目は、「手羽先唐揚げ わらいぶし」。

三河鶏の大ぶりな手羽先を使用していて、食べやすいように骨が抜いてある。甘辛くてコショウがきいた定番の味付けだが、ひと口食べてこれまた驚いた。なんと、肉の中に松茸が入っていたのだ!

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