2017年の『ボージョレ・ヌーヴォ』は「2015年に似て出来がいい」!? アサヒビールが『アンリ・フェッシ』の解禁イベントを開催
2017年は11月16日(木)に解禁となった『ボージョレ・ヌーヴォ』。年に一度のイベントとして、毎年楽しみにしている人も多いのでは? アサヒビールは11月16日、同社が取り扱うワインブランド『アンリ・フェッシ』の『ボージョレ・ヌーヴォ』解禁を祝うイベント『アンリ・フェッシ ボージョレ・ヌーヴォで2017年の収穫を祝おう』を開催。2017年の出来とアサヒビールがイチ押しの4種について解説されたほか、試飲の場が提供されました。
醸造責任者「2017年はすばらしいヴィンテージ」
『アンリ・フェッシ』は、1888年にボージョレのブルイィ地区で創業した、高品質な伝統あるワインブランド。イベントには『アンリ・フェッシ』醸造責任者のローラン・シュヴァリエ氏が登壇しました。
ネットでは毎年、「2002年は過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄えで1995年以来の出来」「2011年は100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」といった、その年のヴィンテージを評価する独特な言い回しのキャッチコッピーが話題になりますが、2017年はどんな年だったのでしょうか。
シュヴァリエ氏によると、「2017年はすばらしいヴィンテージ」で、「おととしに似ている」とのこと。おととし、ですか……。
2015年は大変よい年だったそうで、今年もよい出来だったということのようです。今年は春には霜の害があったり、夏にはひょうを含む嵐があったりと悪天候もあったものの、9月は日照がよく、ワインがよく熟成できたのだとか。
ちなみに調べてみると、
2015年「過去にグレートヴィンテージと言われた2009年を思い起こさせます」
2009年「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」
2005年「タフな03年とはまた違い、本来の軽さを備え、これぞ『ザ・ヌーボー』」
とのことなので、本当によい年なのではないでしょうか!
イチ押し4種をシュヴァリエ氏の解説付きで紹介
この日、参加者のテーブルの上に置かれたのは下記の4種のグラス。
『アンリ・フェッシ ボージョレ・ヌーヴォ 2017』
『ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・アンフォゲッタブル』
『オマージュ・ア・アンリ・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ 2017』
『アンリ・フェッシ・フルーリー・シャトー・デ・ラブロン 2013』
それぞれ、シュヴァリエ氏の解説を交えて紹介していきます。
『アンリ・フェッシ ボージョレ・ヌーヴォ 2017』
『アンリ・フェッシ』ブランドのスタンダードな『ボージョレ・ヌーヴォ』で、“インスタ映え”しそうなトリコロールのラベルが目印。
シュヴァリエ氏コメント:
「色を見ていただければなるほどと思うのではないでしょうか。よく熟した年、安定したぶどうから来るいい色合い。きれいな赤い色に、わずかにバイオレットの要素が見てとれます。アロマは黒みの強い果物が強く出ている。最後の方になってくるとカシスの香りが際立ちます。
口に含むと心地よく丸みを感じるボディの感覚があります。口当たりなめらかな丸みのある味わいが『アンリ・フェッシ』の様式です」
『ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・アンフォゲッタブル』
最近、日本でも定着しつつあるボジョレー・ヴィラージュ地域のヌーヴォ。セレクトたワインで作られています。“エノテカ”のみでの取り扱い。
シュヴァリエ氏コメント:
「これも2017年なんだな」と思うのではないでしょうか。同じように丸み、熟したぶどうのひろがり、心地よさがあります。アロマの方もブラックベリー、カシスのニュアンスが強い。最後にふっと、桃の心地よい香りがあります。
大変すばらしい一樽の仕上がりだと思う。まさに「アンフォゲッタブル」という意味合いぴったりです」
『オマージュ・ア・アンリ・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ 2017』
樹齢80年のぶどうの木から採取、日本独自に企画した限定醸造品。
シュヴァリエ氏コメント:
「アンリへの尊敬」とあるように、初代アンリ・フェッシと、その孫のアンリ・フェッシ、長い年月の彼らの仕事へオマージュをささげています。私は孫からメゾンの秘伝を受け継いで、自分の技術として仕事をしているのです。樹齢が長い木になると収穫量は少なくなりますが、反対に少ない収量でも凝縮感があるワインになります。
たいへん豊かなアロマが鼻に届きます。凝縮感のある黒いフルーツ、例外的な香りの凝縮感。孫のアンリにテイスティングしてもらったところ、「よくやった」とお褒めの言葉をいただきました」
『アンリ・フェッシ・フルーリー・シャトー・デ・ラブロン 2013』
ボージョレ産のワインがヌーヴォのみ注目される中、ヌーヴォではないボージョレワインを味わってもらいたいという試みで発売。
シュヴァリエ氏コメント:
「2013年は収穫時期が遅い年だったので、香りが開くのに時間がかかります。ちょうど今年開き始めたところ。香りをかいだときにスパイスの香り、動物の皮の香りがしてきます。まだ若いほかの3本のワインには出てきていない特徴が感じられるのではないでしょうか」
うーん、どれも美味しい! 個人的には、『ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・アンフォゲッタブル』の華やかな、桃のような香りがとしっかりした味わいが気に入りました。
『ボージョレ・ヌーヴォ』はどんな食事に合う?
シュヴァリエ氏は、『ボージョレ・ヌーヴォ』に合わせる食事についてもコメント。「今日紹介した3本は、軽い味わいとフルーティーなニュアンスが好感度を与えています。最近世界的に注目されている和食、日本の料理に是非、皆さんのアイデアで合わせていただきたいです」とのこと。
筆者も帰宅してから、『アンリ・フェッシ』の『ボージョレ・ヌーヴォ』に“かぼちゃの煮付け”を合わせてみたのですが、意外や意外、これが合う! 読者の皆さんもいろいろ試してみては。
アサヒビールはこのほか、“オイルサーディンとトマトのパン粉焼き”や“ホットプレートチーズフォンデュ”など、『ボージョレ・ヌーヴォ』に合う料理のレシピを動画付きで紹介しています。
レシピ | ボージョレ・ヌーヴォ | アサヒビール
http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/beaujolais/recipe/
幅広いラインアップがズラリ
会場では上記4種のほか、『アンリ・フェッシ』ブランドで発売されたスタンダードからプレミアムまで幅広いラインアップがズラリ。参加者はフリーテイスティングを楽しみました。
赤もいいですが、スパークリングやロゼ、白の『ボージョレ・ヌーヴォ』も美味しい! スタンダードな赤に加えてもう1本、ちょっと変わった『ボージョレ・ヌーヴォ』を楽しんでみるのもオススメです。店頭で探してみるのも楽しいですが、確実に手に入れるならウェブで購入する方がよいとのこと。特に、『オマージュ・ア・アンリ・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ 2017』は、2000本のみの数量限定。『アサヒショップ』のほか『Amazon』でも一部取り扱いがあるようなので、チェックしてみては。
アサヒビールのオンラインショップ「アサヒショップ」
http://beer.asahishop.net/[リンク]
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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