野菜嫌いを克服!辛みが和らぎ、親子で楽しめるししとう料理
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ししとうは、カゴメが2017年3月に行った調査で、子どもが嫌いな野菜の2位にランクインしました。とうがらしの一種でも辛みが少ないのが特徴ですが、まれにピリッと辛いものが混じっていることも…。また、苦みや青臭さ、クニャッとした食感も、子どもにとっては苦手意識を生む一因のようです。そこで今回は、料理研究家の高城順子先生に子どもも大人も一緒においしく味わえる、ししとうの食べ方を教えていただきました。
甘辛の濃い味付けなら、苦みや青臭さが気にならない!
ししとうの辛みや苦み、独特の青臭さは、濃い味付けの料理にすることで気にならなくなります。甘味噌や砂糖醤油など、子どもが好む甘辛の味付けがおすすめ。ひき肉を使った肉味噌炒めや、ちりめんじゃこを組み合わせた炒めものは、白米との相性が良いので、ご飯と一緒にたくさん食べられます。
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油でコーティングして、マイルドな味わいに
ピーマンと同様、油でコーティングすると、苦みやにおいが緩和されます。炒めものにする場合は、ツナマヨネーズやコンビーフを組み合わせると、マイルドでコクのある味わいになります。ミニトマトやタマネギなどを加えれば、彩り豊かでボリュームのあるおかずが完成!
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たらこを加えたマヨネーズをからめると、プチプチとした食感もプラスされておすすめです。
一見してししとう料理とわからないようにしたい場合は、フライにしましょう。衣をつけて揚げることで、見た目も食感も気にならず、食べやすくなります。ししとうの中に、細切りにしたチーズやウインナーソーセージを詰めて揚げてもおいしく食べられます。
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好きなメニューに入れて苦手意識を軽減
にんじん嫌いの対策法でも紹介しましたが、子どもが好きな料理の中に入れるのもひとつのテクニック。刻んでキーマカレー(ドライカレー)に入れれば、ししとうの苦みや青臭さも気にならずに食べられるはず。小さく切って焼きそばに入れても良いでしょう。
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煮込むときは弱火で
しっかり火を通して食感を目立たなくすると、食べやすくなります。煮込むときは弱火で。強火にすると、料理が煮詰まってしまうので注意しましょう。
今回紹介した調理例は、ご飯が進むおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみとしても楽しめます。子どもの苦手克服を応援しながら、ぜひ親子でししとう料理を味わってみてください。
世の中のママたちの[子どもの野菜嫌い対策]はコチラ
高城順子
料理研究家・栄養士
女子栄養短期大学食物栄養科卒。和・洋・中華料理の専門家に師事した後、料理教室の講師を経て、フリーの料理研究家に。研究途上、栄養学の見地から野菜や果物のより有効な活用を思い立ち、エスニック料理の真髄を学ぶために東南アジア諸国を訪問。そこで習得した「美味しい健康食」の料理法をまとめ、発表した『くだものと野菜のヘルシークッキング』は、各方面から評価を得る。
入手しやすい材料からちょっとした工夫で作る料理や、化学調味料を使わない素材を生かした家庭料理が人気。テレビをはじめ、多数の雑誌で料理を発表し続けるとともに、新しい時代の食文化啓蒙活動にも力を入れている。
[ししとう]とうがらしの仲間でも一味違う?!栄養や料理法
![[ししとう]とうがらしの仲間でも一味違う?!栄養や料理法](https://getnews.jp/extimage.php?880e1b462e8b71aa076de15eaa4b876b/http%3A%2F%2Fwww.kagome.co.jp%2Flibrary%2Fvegeday%2Fimg%2Fvegetables%2Fimg_greenpepper_main.jpg)
鮮やかな緑色でつややかな光沢があり、料理の彩りとしても活躍するししとう。炒めものに入れたり素揚げにして添えたりと、さまざまな食べ方で楽しめます。ピーマンと同じくとうがらしの一種で、辛みが少ないのが特徴です。
最終更新:2018.05.17
文:KWC
写真:菅井淳子
監修:高城順子、カゴメ
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