【ゲームレビュー】核戦争サバイバルゲーム『60Seconds!』で避難生活の極意を身に付けろ! 核シェルターで生活するアプリをやってみた
澤田がこの記事を書いている9月7日現在、我らがアントニオ猪木参議院議員は北の国へ向かった。
猪木さんは、官房長官からの批判をむしろ自分の燃料にしている。というのも、この人は5歳で父親を亡くしたあとは母方の祖父・相良寿郎に育てられた。いわゆる「お爺ちゃんっ子」というやつなんだけれど、相良寿郎氏は事業家としての大成功と大失敗を何度も繰り返したベラボーな人物。
要するに猪木さんは、この相良寿郎氏のテンプレ的存在というわけだ。常にアドベンチャーを好み、現実性は度外視して「誰も成し遂げていない道」を無条件に選ぶ。三条市の堅実な商家の息子だったジャイアント馬場さんとは、その部分が180度違う。
そう解釈すれば、リスク覚悟で北の国へ行く理由も何となく分かってくるんじゃないだろうか。
それはさておき、ミサイルの話である。
この前、Jアラートが鳴って仰天した人も多いだろう。戦時中を知っている世代の人は、空襲警報を思い出したかもしれない。こりゃあいよいよ、戦争が始まっちまうのか!?
そうなった時のために、とりあえずアプリゲームで避難訓練しておこうじゃないか。
60秒で避難生活の準備!
世界的に有名な『60Seconds!』というゲームがある。これはもうスマホアプリ化されてるんだけどね。
内容をざっくり解説すると、核爆弾が落ちてくる60秒の間に核シェルターで生活するための準備をして、爆弾炸裂後は救助が来るまでシェルターで過ごすというもの。
これが、すっげぇ難しい。最初に家から何を持っていくかでその後の避難生活の在り方が変わるんだけど、日に日に水と食料がなくなっていく有様は恐ろしすぎて小便を漏らしちまうくらいだ。
ゲームに登場するのは、メリケンのとある4人家族。メタボ気味な体型の大黒柱テッド、嫁のドローレス、栄養に満ち満ちた娘のメリージェーン、そしてまだ幼い息子のティミー。
この面子がシェルターの中で協力して過ごすんだけど、彼らも人間だからね。病気もするし、怪我もするし、たまに発狂する。それをいかに処置するかが、このゲームの鍵になるっつーことだ。
老人ホームを襲撃!?
避難生活も日数を重ねると、当然ボロボロになっていく。
テッドなんか、2日目で今にもくたばりそうな顔になってるからね。てかこの親父、「大黒柱」っつったって大して強くはない。食料探しに外へ出させたら、そのまま返ってこないことがしばしばある。そんでもってこの親父と嫁のドローレスが死ぬか行方不明になると、その時点でゲームオーバー。
ちなみにこのゲームはテキスト部分が大半を占めるんだけど、その言語ローカライズがかなり中途半端。日本語の場合だと、おかしい文章がよく出てくる。時々スペイン語だかポルトガル語だかで表示されたりもするから、そのあたりはちょっと難儀する。
そんなこんなで話を進めていくと、こんな選択肢も。
「アイテムが不足している。モラルなんてあってないようなものだ。余裕の無さが感じられる。近くには生存者の小さな集団がいる。老人ホームの年寄りたちだ。彼らからアイテムを借りてくることくらい簡単だ。彼らは歳を取っている、そして我々にはアイテムが必要だ違うか?(原文ママ)」
要するに、テッドとその家族がゴーストタウンに跋扈するモヒカン側の人間になるかならないかという選択肢っつーことだ。「あ、明日が……明日が〜っ!」と種籾を拾う老人に対し、槍をぶっ刺して種籾を取り上げる。こりゃまさに世紀末だぜヒャッハー!
ただし、この老人ホーム襲撃を選んだら最後、シェルター外の治安は一気に悪くなる。そのツケは恐ろしい形で返ってくるので、老人虐殺はオススメできない。
感動的なハッピーエンド
澤田オススメの攻略ルートは、「流れ者の兄妹に協力する」というものだ。
ネタバレになるから全部は書かないけれど、これがものすごく感動的。略奪ではなく協力で悲惨な状況を生き抜き、軍の救出は来なかったけれど最後は地域のみんなで新しいコミュニティーを作り上げるという筋書きである。
これって、実際の避難生活でも十分参考になるんじゃないかな。核攻撃にしろ大地震にしろ、そのあとに避難所で生き抜くには地域の人々との協力が必要だ。当たり前のことかもしれないけれど、一歩間違えるとその当たり前が見えなくなってくる。
こういう修羅場に限って、「動物園からライオンが逃げた」とかのデマを流す奴がいる。そのデマに騙されないようにする最良の手段が、周囲との協力関係を構築することだ。そうすれば「あの情報はデマだよ」と、必ず誰かが教えてくれる。
たかがゲーム、されどゲーム。『60Seconds!』をプレイすれば、サバイバルに必要な心構えが自ずと身に付いてくる。
【参考・画像】
60Seconds!-Apple[リンク]
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(執筆者: 澤田 真一) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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