【お掃除雑学】布団たたきはたたいちゃいけない!?
布団を干す時、布団たたきでバンバンとたたいていませんか? たたけば埃もダニも落とせる気がしますよね。でもただ布団をたたこくことは実はあまり効果がないのです。効果的な布団たたきの使い方をご紹介します。
目次
布団をたたくのがNGな理由
効果的な布団たたきの使い方と布団の干し方
布団をたたくのがNGな理由
© PIXTA干した布団を布団たたきでパンパンとたたくのは、少し昔はよく見られた光景でした。
しかし近年は、布団を強くたたくのはあまりよくないものと考えられています。
布団を傷めてしまう
干した布団をパンパンとたたくとホコリが舞い散るのが目で確認できるため、きれいになる気がしますよね。
でもこれ、実はほとんどがホコリではなく、布団の繊維そのもの! 布団を過剰にたたくことにより、痛んで壊れた布団の繊維が飛びちってしまうのです。
綿布団はもちろんのこと、羽毛や羊毛の場合は特に、中身が傷んで薄くなってしまう可能性がありますので気をつけましょう。
ダニの死骸やフンが表面に出てくる
布団たたきで強くたたくことによって、ダニの死骸やフンが布団の表面に浮かび上がってきます。
その状態の布団で寝ると、こうしたダニアレルゲンを吸い込んでしまうことに・・・。
また、生きているダニはたたいた方の反対側に逃げてしまうため、布団たたきだけではダニ退治にはなりません。
騒音問題にも・・・
住宅が密集した地域では、布団たたきの音が騒音問題としてトラブルになることも。
過去には布団たたきの音が原因でご近所同士が訴訟問題に発展し、布団たたきをしていた側が賠償を命じられたというケースもありました。
効果的な布団たたきの使い方と布団の干し方
© PIXTA布団を痛めずダニやホコリ対策をするために、布団たたきの使い方と効果的な布団の干し方を理解しておきましょう。
布団たたきはこう使う
布団たたきは、たたいて使わず、”なでるように”表面のホコリやダニの死骸・フンを払い落とすのが◎。布団の表面をきれいにしたら、仕上げに掃除機をかけてあげれば終了です。くれぐれも布団を強くたたくのはやめましょう!
布団の正しい干し方とポイント
布団を天日干しするゴールデンタイムは午前10時から午後3時です。直射日光で布団を傷めないためにも、カバーやシーツはかけたまま干しましょう。
長時間干すとふとんの生地が変色してしまったり、逆に空気中のほこりが付着してしまったりする原因になります。両面で合わせて2~4時間程度(夏は1時間程度)を目安にしましょう。
また、雨の降った翌日はできるだけ避けましょう。晴れていても、地上から蒸発した水蒸気が多いため、布団干しには不向きです。
ダニ対策には掃除機を
前述のように、布団たたきや日干しだけでは、ダニの死骸や生きたダニをやっつけることはできません。ダニの弱点は、乾燥。干した上に部屋の風通しを良くして、こまめに掃除機をかけましょう。
また、干すことができないマットレスや、雨続きで布団が日干しできない場合には、掃除機をかけるだけでも効果的です。布団掃除用の掃除機やアタッチメントも販売されていますので、検討してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか? 清潔でふかふかな布団は気持ちのいいものです。
布団たたきを正しく効果的に使って快適な睡眠タイムを手に入れましょう!
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